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前項で紹介したアーロンパークス絡みで見つけた1枚です。去年発売の作品です。
フェレンクネメスはハンガリー生まれのドラマーで彼のサイトを見ますと今はアメリカに活動拠点を
置いていて結構メインストリームな活躍をしてるようでFSNTレーベルにもサイドマンとしていくつか作品
を残しているようです。共演者のメンツを見てますとなかなか一筋縄ではいかないクセのある
ミュージシャンが多くそれが日本での知名度のなさに反映されてる気がします。
このリーダー作にもマークターナーやクリスチークといったメンバーが参加しており聴く前から
コンテンポラリー色漂うサウンドになって居る事が想像できます。1番の心配はギターのオーネル
ルエケが参加している事にありましてこのミュージシャンは2005年の東京JAZZにハンコック
が連れて来てそのプレイを聴いて以来あまり好きなタイプのミュージシャン(というかアクが強すぎる)
ではなかったので本作でどのような役割を果たしているのかが気になりました。

アルバム中ショーター作のESP以外はネメスのオリジナルという事でかなり作曲の方にも力をいれて
るようです。全体的な印象はマイナーな曲で統一されておりぼやけたようなサウンドです。
ネメスのメロディセンスは抜群で1曲1曲の完成度が素晴らしいです。
サックスの2人はまるで会話してるごとく自然な形で吹いており結構自由度が高く以外に
ストレートに吹いているのが印象的でした。相変わらず2人ともフニャフニャした音でフレーズを
駆け巡ってますけどね(笑)すんなりと耳に心地よく入ってきます。
興味深かったのがルエケとパークスの相性の良さです。東京JAZZでは1人で黙々と弾いていたルエケが
ここではパークスと対話するようなインタープレイをしたりパークスのソロの時にここしかないと
思うその一瞬に切れ込んできたりしていてお互いの個性がいい感じにぶつかり合っていてルエケの
持っているアクの強さが中和されてる感じです。ネメスは繊細なドラミングが特徴的でフィルインや
レガートの仕方はブライアンブレイドに似ている気がします。やってる事は全然ネメスのほうが
解りやすいですけどね。スネアの音色を変えたりリムを利用してパーカッシブ効果を出したりもしていて
ドラムからいろんな音を出せる器用なドラマーです。

パークスは出番が少なくほとんどバッキングに徹していますが美しいイントロを弾いたり
7曲目での哀愁漂う曲でのほんとにアドリブかと疑いたくなる出来すぎたソロ等聴かせどころは
ツボを得ていて決してパークス目当てでも損はしないのですがそれよりもこのメンバーでの
アルバムの完成度が良すぎて個人個人を聴くというよりも1曲1曲を楽しむといった感じにさせて
くれる作品だと思いました。

MARK TURNER(sax),CHRIS CHEEK(sax),AARON PARKS(p),LIONEL LOUEKE(g),
JOHN PATITUCCI(b),FERENC NEMETH(ds)

1曲オーネルルエケと演ってる映像を見つけましたよろしかったらご覧ください↓
http://jp.youtube.com/watch?v=yhPA7FXQU5c

若手ギタリストのGilad Hekselmanのトリオでも叩いていました↓
http://jp.youtube.com/watch?v=vYKKwyJ2Qbo

開く トラックバック(21)

Aaron Parks「First Romance」

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就職活動や家族の病気等で慌ただしい日々を過ごし更新を怠っていましたがまたちょくちょく
ディスクの紹介をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

今個人的に最も注目しているピアニストがロバートグラスパー(紹介記事あり)と
アーロンパークスの2人です。この2人はまだ年齢もかなり若くこれからのジャズ界にとっての
最有望株だと個人的に思ってるのですが共に現代的な解釈の出来るスイングしないコンテンポラリー
タイプのピアニストです。グラスパーは時々速弾きを駆使して野性的にたたみかけるアプローチを
しますがパークスはどこまでいっても感情的になることなく盛り上げ方も幾分クールな印象を受けます。

この盤はそんなアーロンパークスの2000年に録音された2作目のリーダー作になります。
3箇所におけるライブ盤なのですが拍手はまり収録されてなくて途中までスタジオ盤だと思って
聴いていました。録音時パークスは若干17歳です。ほんとに最近の10代のジャズプレーヤー
は凄い人達ばかりなので驚いています。

1曲目はオリジナルのワルツですがこの時からすでに今の独特なタッチは完成していたんだと思いました
テーマメロディもアドリブフレーズも何から何までキレイに響く旋律を奏でてますが決してBGM的な甘さ
ではなくほどよく攻めていてドラマーを煽ったりする場面も見受けられます。コンテンポラリー
なイメージはなくこの時は結構歯切れのいい音使いでスイングしてると感じました。

3曲目でもオリジナルを演奏していますがこちらはアラビア調な雰囲気を持った曲でパークスが
マッコイばりにアウトスケールを多用して(ソロもかなりマッコイを意識してます)違う1面も見せて
くれますそれにしても左手のコード感のセンスのよさには驚きます。

他の曲はスタンダードですがほとんどテーマをアレンジせずにそのまま弾いています。
最近キースジャレットがトリオでよくやるアプローチによく似ていますソロもあまりアウトさせずに
いったと思ったらすぐに戻ってきます(笑)原曲の持つよさを引き出しながら自分流に見せ場を作り
展開させていくといった感じで10代でこの表現力は凄いとしかいいようがないです。
僕はまだ17の時はロックバンドでドラムを叩いていてジャズという音楽自体知らなかったですからね。

最後のオレオで盛り上がりは最高潮に達します。循環系の曲で手癖に走ることなく1音1音丁寧に
弾いていて正統派スイングピアニストになったと思いきや途中循環コードを無視してモード系の
コードを代用させて山場を作るあたりは流石だなと感じました。

やはりアーロンパークスは若い時から凄かったんだと改めて思い知らせてくれた1枚です。
現在の進化したパークスも大好きですが単純に4ビートをスイングさせて楽しそうに弾いている
パークスも素晴らしいですし何より聴きやすいのがいいですね。パークスと僕はほとんど年齢が違わない
のですが僕も練習してこれだけ弾けるピアニストになりたいと鼓舞させてもらったと同時にアメリカの
プロジャズミュージシャン事情の現実を思い知らされた1枚でもありました。


Aaron Parks(p), Larry Holloway(b), Evan Flory(b), Julian MacDonough(ds), Eric Peters(ds)

Monday Michiru 「Moods」

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マンデイ満ちるは日本の重鎮ジャズアーティスト穐吉敏子さんの娘さんです。てことはお父さんは
ルータバキン?という事になるのでしょうがジャケ写真を見る限りどちらにも似てない気がします。
普段ジャズボーカルを進んで聴くというかほとんど聴かないのですがブックオフのワゴンセールの中に
アーティストに失礼な価格で捨てられていたので同じジャズ畑の人間として頭にきて拾ってきました。
あそこはどうもジャズCDの価格設定がどうもおかしくてエバンスやマイルス等名の知れたアーティスト
は定価に近い価格でそれ以外はウン百円で売られていてたま〜に掘り出し物に出くわす事があります。
価格が安かったというのも購入理由なのですが実は「Jazz&Drumer」ブログの管理人naryさんの
アレックスシピアジンの記事で彼女がシピアジンの奥さんだという事を知りましてもしかしたら
シピアジンサイドの人脈のミュージシャンが参加しているかもしれないという思惑もありました。
その思惑は当たりましてバックは一流のミュージシャンで固められています。メンツは↓
 
Monday Michiru(Vo.Flute),David Kikoski(Pf.Rhodes),Dave Gilmore(Gt),Fima Ephron(EB)
Boris Kozlov(WB),Billy Kilson(ds),Daniel Sadownick(per),Gil Goldstein(Accordion)
Alex Sipiagin(tp),Donny McCaslin(ts),Chris Potter(ts.ss)その他にストリングス等も加わってます

結果的に自分の好みのサウンドで買って大正解でした。満ちるの歌声は黒人ジャズボーカリストのように
太い声ではなく白人のようにソフトでもなくラテン系歌手に少し清涼感を足したような声の印象です。
とにかくバックの演奏がかっこよくて満ちるの声よりそっちのほうに耳が釘ずけでした(苦笑)
印象に残った曲はまず2曲目のベースが基本パターンをずっと弾いている9拍子のファンクナンバー
でこの曲でのキルソンのフャンキーなゴーストノートをこれでもかといれまくるドラミングと
後半ソロでだんだん切れていきおいしいところを全部持っていってしまうおそらくポッターだと思うのですがサックスソロにはしびれます。

4曲目ではキコスキの普段より全然アウトしない綺麗なソロが聴けますし8曲目は丸々ベースとのデュオで
落ち着いた雰囲気のピアノを弾いています。

10曲目のこれまで影の薄かった夫シピアジンのミュートでの弾けたプレイも聴きものです。

ソロ以外にも生演奏とは思えないほどまとまってるブラスアンサンブルも見事でおそらく
このアレンジにはギルが関わっているとおもわれるのですが満ちるの歌を邪魔することなく鋭く
切れ込んできてリズムを細分化させています。

もの凄く丁寧に作られた感のするアルバムでプロデューサーとしての満ちるも大したもんだなあと
思わせてくれた一枚でした。ベースとドラムを前面に出したグルーブ重視のサウンドもかっこよく
こんなボーカルアルバムなら大歓迎です!(笑)

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ビルチャーラップは日本のヴィーナスレコードからニューヨークトリオのピアニストとして何枚も作品
を出しているので結構有名だと思うのですが今回は同じトリオ編成ではあるもののレーベルもメンバー
も異なる形での老舗ジャズクラブヴィレッジバンガードでのライブ盤です。チャーラップはブルーノート
からも何枚か作品を出しているようなのですが、僕は今回が初めての購入となります。(ヴィーナスの
ニューヨークトリオは5枚所有しています。)今回はユニオンよりも安いタワレコに浮気してしまい
ました。(笑)

全9曲スタンダードで固められていてオリジナルは1曲も無しです。チャーラップはほとんどマイペース
といった感じでライブなのにリラックスしていて歌心満載のフレーズで綺麗に弾いています。リズム隊
が変わったせいか若干こちらの演奏のほうがニューヨークトリオよりスイング感が増しているような
気がします。アレンジがかっこよくキメなんかも3人でかちっと鋭くキメていてセッション的な演奏
にはなっていません。バラードでのロマンチシズム溢れるプレイもいいのですがアップテンポでも気張らず落ち着きはらって1音1音丁寧に弾いているチャーラップは是非ともピアニストならお手本にしたい
ところであります。(音数で埋め尽くして弾くような人も好きなんですけどね)

ピーターワシントン(b)とケニーワシントン(ds)はワシントンズと言われている位このコンビでの
録音は多くここでも本当に息ピッタリで安心して聴かせてくれます。特に全編に渡ってケニーの
ブラシワークが心地よく余計な事を一切やらないツボを心得たバップドラミングの王道のようなプレイ
を披露してくれています。

基本的にチャーラップはニューヨークトリオの時とスタイルやアプローチは変えていませんが
暖かい雰囲気の伝わる素晴らしいライブ作品です。他のブルーノート盤も欲しくなってしまいました。

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こちらもアウトレット買いの1枚です!このグループはケビンへイズをリーダーとするグループだそうで
メンバー全員豪華だったのでこれはアウトレットじゃなくても手が伸びていたかもしれません。(笑)
メンバーは↓
SEAMUS BLAKE(ts), KEVIN HAYS(p,key,wood flute,voice), LARRY GRENADIER(b), BILL STEWART(ds)
です。

CDをかけ始めた瞬間に混沌とした静寂の中からケビンのエレピとシーマスのサックスが流れてきて
リスナーをアンビエント空間へと誘います。ケビンの気持ちのいいローズが漂う中まるで森林の中に
いる如く時は過ぎていきいつのまにかテーマを吹きにシーマスが戻ってきます。それにしてもこの
サウンドの中にピタリとハマッているビルスチュは見事の一言です。結構叩いてるのですが音に
溶け込んでいてドラムも癒しの1部となっています。次はうって変わって激しい曲です。ここでは
ビルスチュが暴れまくる中をケビンが好き勝手にキーボードでいろんな音を駆使しながら曲を
作り上げていきます。

作品全体としましてはアンビエントやエレクトロニカ等の要素も含まれている
冒険的なサウンドなのですが不思議と退屈にならず緊張感がほどよくあってなかなか1度ハマルと
抜け出せそうもない魅力的なサウンドです。FSNTレーベルですが1曲目や3曲目はまるでECMのようです。僕は全曲でいい仕事をしている(アップテンポでもスローテンポでも)ビルスチュを聴いてるだけでも
楽しめました。長尺の2曲でしかシーマスはソロをとっていませんがこのソロが見事で存在感を
示してくれます。リーダーだけあってケビンへイズは大活躍しています。普段4ビートを弾いてる
彼とは別人のようにここではいろいろ実験的に音楽を作り上げていてかなり彼の好みが反映された
作品になってると思います。

この作品は一筋縄ではいかなくジャズと呼ぶ事自体にも疑問が残る作品ではあるのですがケビンへイズとビルスチュが好きな人にはお勧めです!

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