守山さくら内科クリニック

内科・神経内科・糖尿病を標榜しています。

終末期医療

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

東京でのアンケートでも多くの方が
施設や高齢者コミュニティではなくて自宅で
最後まで過ごしたいと返答されたとか・・・
確かにそのお気持ちは痛いほどわかります。
誰でもない私自身が最後は家で住みなれたところで
親しみのあるものに囲まれて死にたいと願いますから。
生きることは手放しで喜ばれ死ぬことは皆から怖がれれ恐れられ忌み嫌われる・・・
そして最後は自分のことを知らない人たちに囲まれて旅立たなくてはいけない。
現代社会はそうなってきました。
家で看取るということができなくなってきました。
核家族化がその背景にあるでしょうし、医学の中途半端な発展によって
自宅での看取りが悪しきことかのように思われています。
今日NHKである方が、まさしく自宅で最後まで過ごせるそんな環境を東北で実現させましょう・・とおっしゃっていました。

正直「う〜ん」でした。
本当にこの人は人の最後を知ってはるんやろうか・・と。
長屋のようなところに住み、そこにヘルパーさんや看護師や医者が行き
食べ物を届け・・・って。
それでやっていけるレベルの方はほぼ生活が自立されているわけで
そうでなくて、介護者がほぼ必ず家にいてもらわないと生活していけないレベルの
方がどれほどたくさんいらっしゃるのか。
その介護は一体だれが担うのか。
大型施設であれば数名程度を一人で介護することが可能でも
一人暮らしとなると最低ひとりは必要になるわけで
そのほうがマンパワーがいります。
それを現在は在宅介護なんていう本当にいんちきな制度でもって
結局は老々介護によって高齢者に無償で介護させているわけです。
それが実態です。
最後まで自宅でと願う人たちの願いをかなえたい気持ちはあります。
でもそのためには、今の何十倍も介護者・在宅看護師・在宅医師が必要となるでしょう。
それも24時間体制でしなければ不可能でしょう。
それを実現することが可能だと
今日のNHKでの発言者は本当に思っておられるんでしょうか?
きれいごとでは、人の最後を看取ることはできません。
人の最後はきわめて敬虔な儀式的なことのように思います。
でもそれを、単なる上っ面のきれいごとですませることはできません。
多くの方が最後まで自宅で過ごしたいと願われるお気持ち。
これを実現させるためには
今より何十倍・何百倍のマンパワーをもった在宅姿勢が必要かと。
あるいは核家族化をやめて皆で一緒に暮らし
家を守る人が必ず家にいていただき、これは女性でも男性でもどちらでもいいかと
思います。
そして最後を看取っていく。この二つしかないように思います。

いずれにしても人の最後に立ち会うということは覚悟がいることです。
その覚悟を皆がそれぞれ持たなくては在宅での看取りを実現できるとは思えません。
私は最後はとにかく自宅で最後をと願っています。
でももし私が一人暮らしで体が不自由になっていたら
その願いはかなえられないのが今の社会です。

私は身の回りのことが自分でできる間は在宅で過ごせ
もしできなくなったときにはすぐに入所できる受け皿を国はもっと用意するべきだと
思っています。
こんな中途半端な在宅制度は、、、なんちゃって在宅だと思っています。
そして介護師への給料をもっとあげないと
これも続かないでしょう。
課題満載です。

個人的にはとにかく特別養護老人ホームをもっともっとたくさん作るべき。
また慢性疾患の方々が入所できるところをつくるべきだと。
特別養護老人ホームで100人待ちとかあったりして
10年くらいは入れないわけで、、、
私は東北にはそんな地域密着型の特別養護老人ホームをちゃんと作って欲しいと思っています。

往診させていただいているご家族とお話を今日していました。
変性疾患の方の終末期医療。
私は今の何でもかんでもベルトコンベアーに乗った治療にはあまり賛成の立場ではありません。
パスを決めて、入院から退院まで決めてしまうという機械のようなシステムを受け入れることはできません。
まして変性疾患の患者様の病気の過程でその処置を最初から決めて
行っていくやり方が苦手です。
人間はいつか絶対に死にます。
その瞬間は決して幸せな瞬間ではないでしょう。
でも、ああ、もう行くのか、、、ありがとう、さようなら。
せめてそれが思える、それが伝えられる厳粛な瞬間であるべきだと思います。人間は自分の寿命をコントロールすることはできません。
できるとしたらそれは自殺という形だけです。
できれば生かされ、死なされる。そんな最後であってほしい。
そのために医療はあるのだと思います。
いかに生きるのか、いかに死ぬのか。
そこに医者が看護師がパラメディカルがいかに関与できるのか
いかにそれを厳粛な瞬間にできるのか。
機械のような人間に機械的に死亡宣告される瞬間なんて私はいやです。
それなら一人で大好きな物に囲まれて逝く方がまし。
変性疾患の方の終末期医療もあっていいはず。
ホスピスケアは癌の方だけではないはず。
病気にはそれぞれの苦しみがあり、比較はできません。
変性疾患のほうが、、、癌のほうが、、、脳卒中で寝たきりのほうが、、、
そんな比較をするんじゃなくて
その病気の真の苦しさを理解しそれを緩和し、穏やかに生きられる
そんな時間を作り出せる医療にならないでしょうか。
微力ながら私はがんばりたいと思っています。

人が死ぬということ

死生観の変化。
医者をしていると、死生観がどんどん変わっていくのかもしれません。
年齢を重ね身近な人たちの病気・死。
生きて、そして死ぬというとってもとっても当たり前のことを
当たり前のこととして考えられるようになるにはいろんな
経験が必要なのでしょう。
いかに死ぬのか、決められない。
こんな死にかたはいやだと思っていても
なる時はなります。
それは受け入れざるを得ない定め。
そこに意味を求めないと、あまりに残酷な死もあり
生きることすらつらくなるので
この世に起こる現象に対してなんらかの意味を見出そうとします。
でもきっと意味はなくあるのはその現実のみ。
それをいかに冷静に受け止めるのか
そして最後の時までをいかに生きるのか・・・・
答えなどないですね。
死ぬ時、その瞬間にもきっとわからないでしょう。
でもこの世を去る時、この世へのお別れとかかわってきた人たちへのお別れができ
生まれて去ることへの感謝ができれば幸せかなと今はそんな思いです。

誰にでも終末期は

終末期医療というとホスピス治療のみと考えられがちです。
でも人間には絶対に終末があるわけで
万人にあてはまる言葉かと思います。
患者様がよく、とにかくぽっくり行きたいです・・とおっしゃいます。
それは自分が苦しみたくないから・・という意味合いもあるのですが
やはり家族に迷惑をかけたくないという思いからだと痛感します。
もし寝込んでしまったら・・・
家族に下の世話をしてもらわないといけないようになったら・・・
いろいろな思いがめぐり
将来のことをとても心配される慢性疾患の方も少なくありません。
在宅で満足に終末医療を受けられる方は多くありません。
どんな人にも安らかな最期はあっていいはずです。
もし在宅で難しい方には国がその場所を提供するのが当たり前だと思うのですが
国は財政を逼迫するからとそれをカットしようとする。
それで経済活性をと望んでみたところで一体どうなるんでしょう。
結局将来不安をあおり、経済は停滞するでしょう。
ゆりかごから墓場まで。
お金を持っている人はそれを使って福祉を買えばいいと思います。(お金は持って死ねないのだから。)
でもお金が十分でなく環境も整っていない人には
国から厚い援助を。そうせつに願います。
人の誕生は生命の誕生であり尊いものです。
でもその最期もその人が生きてきた人生の現世でのピリオドであり
これは本当に畏敬の念を持って向かわなければいけないことかと思います。

癌闘病の叔父

叔父が進行癌であることを今日知りました。
叔父とは言っても90歳という高齢で
大腸がんを随分前に手術をし
今は再発転移をして治療は不可能な状態であるとのこと。
あまり行き来のなかった叔父ですが、やっぱり
今病院で高カロリー輸液をしていることを知り
悲しかったです。
母親からそのことを聞いたのですが
叔父は「もう長生きはできないんかなー」とベッドの上で言っていたらしいのです。
母はそれを聞き、人間は何歳になってもやっぱりいきたいものなんだと
改めて驚いたと言っていました。
もちろん何歳になろうとも死はやはり怖いものであり
この世への決別をあっさりできるものではありません。
それが90歳であろうとも100歳であろうとも。
もちろん90歳まで生きてこられたことに対する
「よくここまで生きてこられたな」という思いはどの方にもあるでしょう。
でももうこれでいいんだ・・なんて、そんなに簡単にいくものではないでしょう。
そう思うと若くして命をあきらめなければいけない人の無念さがいかばかりか・・と。
癌患者さんは増え、その治療の進歩から担癌患者さんも増え
死を隣に考え生きるという状況はこれからどんどん増えていくのでしょうね。
ふと、、、今日も
今の瞬間も
自分が癌であることを告知されたり、知ったり、、残酷な現実に向かい合っている方たちがおられる。
6年前の8月は丁度母の癌宣告を聞いた時。
2年前には父の重複癌の宣告を聞いた時。

私には何もできません。
ただしたいことは祈るということです。
誰に、何に祈っているのかは自分でもわかりません。
でもとにかく祈りたいと思います。

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
Chisakoooooyanagi
Chisakoooooyanagi
女性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事