カメラマン森竹日記

酔っぱらいカメラマンの酔拳blog

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イスラエル取材では、イスラエルの人たちの様々な表情を撮影する事も撮影項目に入っていました。
子供から男女、大人、そして老人まで。
取材初日、テルアビブのフリーマーケットでそんな写真が撮れたら、と向いました。いろんな人に声をかけ、日本から雑誌の取材でイスラエルにきました。写真とらせてもらってもいいですか?と、日本の学校で習った妙に丁寧な英語で聞いてみたのですが、ほとんどすべての人が、すこし考えて、ノー、と返してきました。
これにはまいって、なぜ断られるかが分からず、しょうがないから隠し撮りのように撮影したら、余計不審な目線を送られてしまいました。
やるせない完敗ののち、ヤフォでのイスラエル観光局のベンジャミンさんと昼食になり、取材の具合はどうですか?と尋ねられ、思わず、いや〜、なかなか写真を撮らせてもらえなくて、、と漏らしたら、ベンジャミンさんは、いや、、そんな事はないはずだ(考えながら)、みんな明るい国民性なので、きっと大丈夫ですよ、と答えてくれました。

食事の後、テルアビブの地中海に広がる海岸に並んで走る道路の端で、ビーチで遊ぶ人たちをぼんやり眺めていたのですが、意を決して飛び出しました。
ガイドとライターを残して、写真を撮ってくる、と言い残し、海岸に突入です。
まわりの人たちは水着でオープンな夏の海岸に、東洋人で背中にはカメラなど入ったリュックを背負い、ジーンズ、シャツで、スニーカー履いたニコンの重々しいカメラもって、違和感のある奴が乱入していきました。とにかく笑顔で、フォトグラフ、OK?  これしか言わない。
自分が写真を撮りたいんだよ、撮らせてくれないかい?と伝えるだけで、周りの人達は受け入れてくれました。
どこの誰なんて関係なく、とびきりの笑顔をむけてくれ、おまけに手を引かれて、友達や家族と一緒に撮ってくれとせがまれました。
夢中で撮影して、その笑顔に涙が出るほど嬉しかったのですが、写真に写ってくれた人たちにその素敵な笑顔の写真を手渡す事は出来ませんでした。

ヴィンセント1号

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日本でフランスコミックのカラーリングをしているヴォルテール氏がオリジナルフィギュアを作ったので撮影しました。カラーリストだけあって、渋い色彩と汚し、こだわりのある形に引き込まれてしまいます。う〜ん、一枚の写真では様々な作り込みが見せられないのが残念。形も微妙な表情があり、少し角度を変えるだけでどんどん変化します。撮影のお礼にプロトタイプ1号のこの作品を頂きました。狂喜乱舞しながら我コレクションボードに収まった次第です。そしてこの夜も、大宴会となってしまいました。すこしヴォルテージあがりすぎ?なんてね。

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日本でモデル志望のアンナさんの宣材撮影を自宅スタジオですることになりました。ベラルーシ、ミンスク出身の彼女はハイティーンの頃、母国でモデルをしていたらしい。日本に語学留学で来て?年、日本語は普通に話せる。結構俗っぽい単語も知っていて、「あー、この顔おばさんぽいー!」とか、「私、太ったー」とか騒ぎながらギャルのりなんですが、カメラ目線で構えると、ぞくっとくるほど、色気や大人っぽさが出てくる。かなりセクシーポーズもとってくれましたが、なぜか、ぜんぜんいやらしくないのだ。しかし、カメラマン森竹は初めて撮影するここまでアップの白人の顔の造形と色の白さ、肌のきめの細やかさに翻弄され、思うようにライトが決まらず、禁断のソフトフォーカスフィルターまで使おうかと思ったのですが、どこにしまったか分からず、断念。とにかく、根本的に自分のライト構成が白人に対応していないことに打ちのめされていた。彼女も久しぶりの撮影になかなか自分の思うような表情が出せず、緊張している感じ。焦りながらもライトを2燈まで減らし、後はレフで回す作戦にでた。どうにかして柔らかいライトを作らなくては。何とかアンナとの呼吸が合いはじめ、ライトも次第に改良されて来たら、俄然彼女の本領が発揮。彼女の瞳が輝きはじめた。
やっと手応がでた。ふぅ〜、ひと安心。彼女は今回の写真を気に入ってくれて、友人にも紹介したいと言ってくれました。よし、今日から、「スタジオ べラルーシ」に改名しようかな、はは、。

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写真撮影をする際、構図は常に意識するものですが、安定構図や黄金比を気にするあまり、安心して見れるが似たような構図になりがちなことがありあます。ある年バンコクに旅行した際、全くそんな規制概念を無視して面白い構図でスナップを撮ったりして遊んでいました。東南アジアンな自由な空気が感覚を麻痺させたのか、出来上がった案外面白い写真たちにう〜ん。
チャオプラヤー川の遊覧船で、周りのスナップ撮影に夢中になるアメリカの高校生をスナップ。この後写真を撮られたことにびっくりして振り返った彼女がでかい自分のカメラにもっとびっくりした顔は逃してしまった。残念!

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旅の妙味の説明なんていらないのかもしれないが、私がなぜ、パリを旅する気になったのかは、ちょっと変わっていた。
それは、ある金曜日の夕方新宿南口で、たまたま、マップツアーのチラシを手にする。そのチラシには幾つかの気を引く世界中の格安海外ツアーが載っていた。そのメインは、パリ86.000円だった。3泊5日。来週まったく仕事のなかった私は、そのチラシに心奪われてしまった。どこでも良かった。とにかく仕事がなくこのまま、さらに一週間暇な自分を考えると、居ても立ってもいられない気持ちになった。どこかに行こうか、行こう。そういう気持ちにさせてくれた。
次の日マップツアーに電話をいれた。このパリのツアーは本当にこの値段で行けるのか?そこで、自分の行ける日程では、ツアー料金では行けないことが分かる。しかし、担当者が調べてくれた、私の日程で、たったひとつ格安料金の席が空いていた。ホテルは別になりますが、どうしますか?
悩んだ、困った、どうしよう。その様子を感じてマップツアーの担当者は、来週月曜日の10時半までこの席を押さえて置きますから、それまでに決定してください、と、判断を託してくれた。
いきたい気持ちはある、その、たったひとつの残っていた席が、おやじがつくってくれたようで、そう、22年前、おやじは、その当時受験生であった私に、なぜだか現役で大学にいったらパリに旅行にいってもいいぞと、いってくれた。当時パリ6日間20万だった。しかし、私は受験に失敗し、浪人した。その後すぐ父も他界した。そのとき、パリに行けなかった思いも浪人したのだった。行けといってくれているのだろうか。そんな気がしてならなかった。
しかし、ガイドブックを読んでも今一つパリは良く分からず、金もないし、悩んだ揚げ句やめよう、キャンセルしようと、月曜日の朝決断して飛び起きた。
そのとき、”いこうよ”とはしゃいでいる10歳くらいの女の子が私の手を引いた。わたしの心の手を引いた、そしてその姿が一瞬だが、はっきりと見えた。この娘は、誰だ......。私の魂をひっぱったこの娘は?.......
一変してパリに行くことにした。なにが、私を、パリに引っ張ろうとしたの確かめたいし、この旅は、決して自分のマイナスにはならないと確信した。あの、私をパリに引っ張ってくれた少女、もしかしたらパリで出会えるのかもしれない....。

そして、パリから帰ってきた。そんな娘にもであわなかった。しかし、パリで、一番興奮したショットは、セーヌー川の橋上からその下を通過する観光船の上で記念写真を撮っていた3人の女の子たちを、上から撮ったものだった。船のスピードは思いのほか早く、一瞬の出来事で、手を振りながら答えてくれた一人の少女の表情も確認せぬままシャッターを切った。まったくファインダーの中のその少女を見ていないのに、確かに、彼女が私に手を振る姿のイメージを確信し、写真は記憶してくれた。そして、その姿をフイルム現像したのち見た。
イメージどうり...、一番見たかったショットだった。
あの、セーヌ川の橋の上と船の上と、すれちがうわずかな時間のなかにもこんな気持ちが受け渡せるんだ。自分をパリに導いてくれた少女が、この少女だったのかもしれない、いや、そうでなくてもいい。この一瞬のこの瞬間だけで、この少女と、私はここに居たことに意味が出来た。そして一瞬の出会いをした。そのことは、私をとても幸福にした。
幸福であった、この旅がこれで終われる。

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