エンジニアの憂鬱

技術立国日本?はどこいった:引っ越しました

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発射前のJAXAのコメントは自信満々だったにもかかわらず、日本期待のイプシロンロケットは空に飛ばなかった。http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2702J_X20C13A8EA1000/

イプシロンは全長24.4メートル、重さは91トン。人工知能を使った自動点検装置を世界で初めて搭載したのが特徴で、低コストを武器に宇宙ビジネスに打ち出す予定だった。打ち上げ場所では多くの見物人が押しかけたが、カウントが0になっても飛ばないロケットにため息が漏れていた。

失敗の原因は姿勢制御装置の出力信号が異常値を示し、発射19秒前にシステムが自動的に発射を中止(停止?)したためだそうだ。JAXAによればロケットの姿勢には異常はなく、姿勢のセンサー出力には異常が無いとのこと。センサーからの信号を受け取った地上側のコンピュータが中止の判断をしたそうだが、そこに異常が合ったとしている。JAXAは、大した異常ではなく早ければ3日後に再度発射できるとしているが、果たしてそうだろうか?

イプシロンロケットはH2ロケットのブースターをそのまま転用したので、ハード的には大きな変更は無かったはず。有ったのはソフト面で、自己診断機能を導入して、多くの人手を省略してコストを削減したという。しかし、
高い信頼性を要求されるロケットですべてを自己診断で行うには技術的には非常に難しい。自己診断を行うためにはまず、センサーの追加が必要になる。センサーが正確に動作するにはソフトの支援が必要とする。例えば温度センサ一つにとってもその調節が難しい。まして雑音によってセンサーが誤動作すればロケットは一巻の終わりになる。
今回発射の自動化のために、多数のセンサーが追加され、大量のソフトウェアが製作された事は想像に難くない。そうであれば当然バグの紛れ込む要素は高くなる。今回の失敗はJAXAの発表を聞いた限りではソフトのバグの可能性が高い。そうであればその部分の修正は簡単だろう。JAXAの言うように、確認、テストを含めれば3日程度で可能かもしれない。しかし、バグがそこだけだという保証はどこにもない。

今回発射シーケンスが19秒前まで進んで故障が発生した。言い換えれば19秒前に起こるバグの検証をしていなかったわけである。では19秒から0秒までの間に他のバグが存在していればまた発射は中止するだろうか?
JAXAは発射のシミュレーションを行っていなかった様だ。シミュレーションを行って入れば、バグは事前に発見できたはずである。数十億円の税金を預かる組織にしては実にずさんな態度である。また発射のために避難させられた発射場付近の住民もいい迷惑で有る。

イプシロンロケットは今回の発射日以前にも、発射延期をしている。理由は配線ミスだそうだが、自己診断機能が優秀ならもっと早い段階で検出できるはずである。配線ミスも検出できない自動診断装置なんて、ソフトにバグが有るとしか思えない。

JAXAは「機体に異常はない」と強気だが、ロケット発射はシステムで行うもの。そんな言い訳は通らないだろう。今回の失敗を中止と言い換えているが、明らかに「失敗」である。2回も中止しておいて、わずか3日で再発射できるのだろうか?
ソフト全体の再点検とシミュレーションは必要である。それには少なくとも2、3ヵ月は必要だろう。こんな調子で宇宙ビジネスなんて、客がくるのだろうか?



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