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「パンとスープとネコ日和」 群 ようこ 角川春樹事務所 唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、永年努めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し 再オープンさせた。 しまちゃんという体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。メニューは日替わり(サンドイッチとスープ、 サラダ、フルーツ)のみ。安心できる食材で手間ひまかける。 それが、アキコのこだわりだ。そんな彼女の元にネコのたろがやって来た・・・ 泣いたり笑ったり・・・アキコの愛おしい日々を描く傑作長編 またまた食べ物つながりな選択でこの本を手に取りました いろいろ悩みつつも自分のお店のことには頑固でブレない主人公アキコが淡々と生活する様子に継続こそ大事 だなあ〜と思いました 猫のたろの可愛さににんまりして、一転ペットロスの悲しみに胸がいっぱいになりました 天涯孤独で血のつながりには薄いけど支えてくれる人気にかけてくれる人との関係はいつでもどこでも築いて いけるよね・・・ なにげない日常を大事にする事を再認識した本です ドラマとしても小林聡美主演であり見てみました 登場人物全員がいいひと! 料理が美味しそう〜! ドラマは猫が単にいなくなるだけで猫比重が軽いです 「かもめ食堂」とパスコのコマーシャルからの流れで小林聡美がサンドイッチのおばさんにしか見えなくなってます^^;
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ロマンス以外の本
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ロマンス小説以外の本の感想。ネタばれあります!
最近は時代小説にハマってます!
当分、時代小説の感想が続くかも・・・。
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「あつあつを召し上がれ」 小川 糸 新潮社 母親から丁寧に伝えられたおみそ汁、離れて行く恋人と食べる松茸料理、何も食べられなくなった お祖母ちゃんに食べてもらえた思い出の一品・・・。 ある時、ふいに訪れる奇跡のような食卓、大好きな人と一緒に食べる歓び、幸福な食事の情景を 巧みにくみこんで、ありきたりでない深い感動を誘う、七つのあたたかな短編小説 ずいぶん前に読んですっかり感想を書くのを忘れていました 「ランチのアッコちゃん」と続くと最近の私の読書傾向は短編集で食べ物を扱った 小説ということでしょうか・・・ 「バーバのかき氷」「親父のぶたばら飯」「さよなら松茸」 「こーちゃんのおみそ汁」「いとしのハートコロリット」「ポルクの晩餐」 「季節はずれのきりたんぽ」の7編 作品のあつこちに亡くなった人の影があるのは「食べる」ということが『死』とは 対極の日常だからかもしれません 亡くなってもその人と一緒に美味しく食べた料理の記憶は残っていく・・・その共有 した時間が確かにあったと思い出せるのも大事なことだなと思いました 料理の描写がどれもおいしそうで読んだ後でちょっとせつなくてでもほっこりとした 気分になる本でした 私の心情としてはハッピーエンドが好きなので松茸料理を食べて別れた元恋人たちも 1年後にばったり会ってまた松茸料理を食べてよりを戻すかも・・・・とか 同性愛者の恋人同士でフランスに心中しに行った二人も自由なフランスの地で美味し いものをもっともっとと食べて結構図太く生活しているんじゃないか・・・ と想像して楽しみました^^
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「光圀伝」 沖方 丁 角川書店 なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか・・。 老齢の光圀は水戸・西山荘の書斎で 誰にも語ることのなかったその経緯を書き綴ることを決意する。 父・頼房に想像を絶する「試練」を与えられた幼少期。やがて学問、詩歌の魅力に取り憑かれ 水戸藩藩主となった若き『虎』は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す。 「水戸黄門」と言えばTVドラマでおなじみの「かっかっかっ」と大笑いするおじいちゃんのイメージでし たが、この本を読んですっかりその姿が覆されました 特に前半幼少期から青年期の光圀の生い立ちが印象的でした 徳川家康の十一男として生まれた頼房(光圀の父)は「天下が欲しい」と父親に言ったほどの人物ながら水 戸徳川家初代藩主になります 一つ年下の徳川家光は長子相続の家康の意向で三代将軍に・・・。そんな家光にあてつけるかのように自 分の世継ぎを生まれた順番で決めることなく様々な試験をすることで三男であった光圀に決定します 光圀は常に「なぜ私なのか?」と自分が世継ぎになったことに疑問を抱き成長するにつれ「義を正す」こ とを突き進めていきます 父・頼房は子供のころから気性が激しい腕白な光圀に自分自身の姿を見て愛していたのですね 世継ぎになれなかった兄・頼重も優等生で文句のつけようがない好人物なんです むしろ出来が悪ければ廃嫡も仕方がないと思えるけど、大人しく勉学のできる様子はかえって太平の世の 君主向きと思えるのですが・・・ そして光圀は自分が二代目水戸藩主となると世継ぎを兄の子にすることで本来兄が相続するはずだった水 戸藩を譲る形で「義を正」します かたくなに正義を行う姿はドラマの黄門様に通じるかも・・・ 何代ものちに水戸藩・光圀の子孫(正確には兄・頼重の子孫)が『大政奉還』という「義を正す」のも必然 なのかもしれないと思いました 光圀を主人公としながらその影に隠れた兄・頼重の物語として私は読みました 頼重側の視点からの物語も読んでみたいくらいです
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禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本 桝野 俊明 幻冬舎 所作を磨くと、心身も人生も輝く。まず、姿勢、言葉、朝の時間を整えて―。 シンプルだから今すぐできる!無駄を無くして丁寧に生きる知恵70 世界で活躍する禅僧による生き方指南 作者の経歴が農学部卒業後総持寺で修行、禅の庭のデザイナーとしても世界で活躍とのことで この本もわかりやすい言葉で禅の教えから「美しい人」になるポイントが書かれています 禅の教えというと難しく思えますが「形を整えれば自然に心も整う」「所作を美しくすれば心も美しくな る」・・・形からでOK〜♪というところが気楽に読める気がします 中には禅語がぽこぽこ出てきますが一つ一つの行動はごくごく基本的なこと でもこれを全部できるかというとなかなか難しい・・・ それでも少しづつでも意識してできるようにしたいなと思いました まずは からですね〜♪ 中に出てきた言葉で気になったもの 三業・・・身業(体) 口業(言葉) 意業(心) 調身、調息、調心 一掃除・二信心 逢花打花・逢月打月 即今・当処・自己
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「聞く力 心をひらく35のヒント」 阿川 佐和子 文春新書 頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか。 インタビューが苦手だったアガワが1000人ちかい出会い、 30回以上のお見合いで掴んだコミュニケーション術を初めて披露する 遅まきながら読んでみました 新書ですが堅苦しい学術書的なイメージをやぶるエッセイ的な語り口に気楽にサクサク読めます インタビュー相手もそうそうたる顔ぶれ・・・城山三郎、萩原健一、柳家小さん、黒柳徹子、デーモン閣 下、岸田今日子、遠藤周作・・・などなど 失敗や成功のインタビューを語りながらちょっとしたエピソードにもインタビュー相手の人柄がにじみ出 ています 印象に残ったのは「人は皆、360度の球体」 相手のわずかな角度によって微妙に変化する性格を人は皆持っているということ 100パーセントわかりきった・知られた性格などあり得ないと思って対談に臨むということですね 「聞く」事はインタビューを仕事にしている人でなくても普段日常的に行っているもの 毎日の生活にも役立ちそうな心構えがベストセラーの理由かなと感じました
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