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「地獄の季節」アルチュール.ランボー 小林秀雄訳
__かっては、もし俺の記憶が確かならば、俺の生活は宴であった、誰の心も開き、酒という酒はことごとく流れ出た宴であった。
ある夜、俺は<美>を膝の上に坐らせた。−−−苦々しい奴だと思った。−−−俺は思いっきり毒づいてやった。
俺は正義に対して武装した。
俺は逃げた。ああ、魔女よ、悲惨よ、憎しみよ、俺の宝が託されたのは貴様らだ。
俺はとうとう人間の望みという望みを、俺の精神のうちに、悶絶させてしまったのだ。あらゆる歓びを絞殺するために、その上で猛獣のように情け容赦もなく踊り上がったのだ。
俺は死刑執行人らを呼び、絶え入ろうとして、奴らの銃の台尻に咬みついた。連枷を呼び、血と砂とに塗れて窒息した。不幸は俺の神であった。泥の中に寝そべり、罪の風に喉は涸れ、しかも俺が演じたものは底抜けの御座興だった。
こうして春はむごたらしい痴呆の笑いをもたらした。
ところが、ついこの間の事だ。いよいよ最後のへまも仕出かそうとなった時、俺は昔の宴の鍵はと思い迷った、存外また食い気が起こらぬものでもあるまい、と。
慈愛はその鍵だ。−−−こんな考えが閃いたところをみれば、俺はたしかに夢を見ていたのだ。
「お前はやっぱりハイエナでいるさ、、、」などと、いかにも可憐なケシの花で俺を飾ってくれた悪魔が不服を言う。「死を手に入れる事だ、お前の欲念、利己心、七大罪のすべてを抱えて」
ああ、そんなものは、もう、抱えきれぬほど抱え込んでいるよ、---ところで親愛なる悪魔、お願いだ、そんな苛立たしい眼つきをしないでくれ。ぐずぐずしていれば、いずれ、しみったれた臆病風に見舞われる、どうせ貴方には作家の描写教訓の才などというものはご免だろう。俺の奈落の手帖の目も当てられぬ五、六枚、では、貴方に見ていただく事にしようか。
久しぶりの今日の言葉今日の歌は、あのランボーの散文詩「地獄の季節」!
何というカッコよさ!
”美を、膝の上に坐らせ思いっきり毒づき、宝は、悲惨や憎しみ、人間の望みという望みを悶絶させ、あらゆる歓びも絞殺してしまう。不幸が俺の神。悪魔が不服を言う。「死を手に入れる事だ、お前の欲念、利己心、七大罪のすべてを抱えて」ああ、そんなものは、もう、抱えきれぬはど抱えこんでいるよ。では、その、目も当てられぬ奈落の手帖を、お見せしよう。
だと!凄い、かっこいい。
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見飽きた、、、から始まる出発、も、いいよね、で、もっとすごいノベルある、読んでみてね♪ http://blogs.yahoo.co.jp/rexer_505/8856185.html
2006/6/23(金) 午後 9:53
エリカちゃん、コレで3度目の推薦で申し訳ないですけど、日本でも買うのが大変なのに、海外じゃもっと大変なんです、読みたくないわけではないんですけど!?
2006/6/24(土) 午前 2:34 [ mote_bello ]
こんにちは。
映画や文学のブログを書いているふじまるです。
今回はランボーについて書きました。
よかったら覗いてください。
よろしく。
2012/5/9(水) 午前 10:43 [ ふじまる ]