今日は死ぬのにもってこいの日だ

ポジは誰にでもある。ネガは自分でつくる。___ゴダール

谷川俊太郎

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帰郷

      帰郷
              谷川俊太郎

  私が生れた時
  私の重さだけ地が泣いた
  私は少量の天と地でつくられた
  別に息をふきかけないでもよかった
  天も地も生きていたから

  私が生れた時
  庭の栗の木が一寸ふり向いた
  私は一瞬泣きやんだ
  別に天使が木をゆすぶった訳でもない
  私と木とは兄弟だったのだから

  私が生れた時
  世界は忙しい中を微笑んだ
  私は直ちに幸せを知った
  別に人に愛されたからでもない
  私は只世界の中に生きるすばらしさに気づいたのだ

  やがて死が私を古い秩序にくり入れる
  それが帰ることなのだ・・・・・




自然観察者のブログに行ったら”ヒラタアブ”のことが載っていたので、”アブ”といえば谷川俊太郎のにいい詩があったと思い、詩集をぱらぱらとめくっていると、別のこの詩にあった。
丁度宗教と愛について書いたばかりではないか。

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コラージュ

    おおきなクリスマスツリーが立った

キラキラひかっているものは

どうしてもどこかに影をつくる

影しか見えない人だっているんだよ

影のほうがいいとすねてる人だっているんだ

そんな人にかぎってほんとうは

もっともっとキラキラと明るいものに

それが何かはよくわからないくせに

もう泣きたくなるほどこがれているのさ




    ひとりぼっち

だれも知らない道を通って

だれも知らない野原にくれば

太陽だけがおれの友だち

そうだおれにはおれしかいない

おれはすてきなひとりぼっち


きみの忘れた地図をたどって

きみの忘れた港にくれば

アンドロメダが青く輝く

そうだおれにはおれしかいない

おれはすてきなひとりぼっち

 
みんな知ってる空を眺めて

みんな知ってる歌をうたう

だけどおれにはおれしかいない

そうだおれにはおれしかいない

おれはすてきなひとりぼっち




    生きる

生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木漏れ日がまぶしいということ

ふっとあるメロディを思い出すということ

くしゃみをすること

あなたと手をつなぐこと








今年は何故かカー・ラジオでぶっ続けでクリスマス・ソングを流している局に合わせてしまい、それを変えようとしない。

<クリスマス・シーズン、クリスマス・ソング。

愛されなくたっていい、愛さないから、でも恋人がほしい!

クリスマス・シーズン、クリスマス・ソング>

こんなフレーズをつくり、谷川俊太郎さんの詩を思い出した。

うそとほんと

    うそはほんとはよく似てる

    ほんとはうそによく似てる

    うそとほんとは

    双生児


    
    うそはほんととよくまざる

    ほんとはうそとよくまざる

    うそとほんとは

    化合物


    
    うその中にうそを探すな

    ほんとの中にうそを探せ

    ほんとの中にほんとを探すな

    うその中にほんとを探せ







ほんとは、ほんと「らしさ」の中にうそ「らしさ」を探せ。
ほんとは、うそ「らしさ」の中にほんと「らしさ」を探せ。
というのも「らしさ」に過ぎないんだけどね。残念だけど。

    

    

メランコリーの川下り

      11  或る晩突然おれは地球と寝るんだと叫んで
          はだしで家を飛び出していった伯父も
          一昨年亡くなりました
          一生金利で食ってた人です

      12  人間の感性と知性の全くとどかない
          宇宙生物に出会ってみたい
          校門の前で
          そして一瞬ののち殺されたい
          そいつの残像を網膜に焼きつけて
          そのとき僕は宇宙を理解するだろう

      13  世界が滅亡しても
          べつに僕はかまわないのです
          生きつづけようとするのも
          貪欲の一種でしょう?







11 「人間の一生」ってほんとうに色々あるんだろうけど、こういう人っているんですよね。羨ましさ

を通り越して何ともいえない感慨に浸ってしまいます。一生働かないで食っていける人!

12 これって、あの、<酒鬼薔薇?>を思い出しませんか?

13 非常識?

   反ヒューマニズム?

   反道徳的?




11、12、13、みんな、反市民的?な詩、ではありませんか?

母を売りに

       背に母を負い
       髪に母の息がかかり
       掌に母の尻の骨を支え
       母を売りに行った

       飴を買い母に舐めらせ
       寒くないかと問い
       肩に母の指が喰いこみ
       母を売りに行った

       市場は子や孫たちで賑わい
       空はのどかに曇り
       値はつかず
       冗談を交し合い

       背で母は眠り込み
       小水を洩らし
       電車は高架を走り
       まだ恋人たちも居て

       使い古した宇宙服や
       からっぽのカセット・テープ
       僅かな野花も並ぶ市場へ
       誰が買ってくれるのか
 
       母を売りに行った
       声は涸れ
       足は萎え
       母を売りに行った
                           「対詩」より


母を市場に売りに行った、

「誰が買ってくれるのか」?

分らないけど、とりあえず売りに行ってみた。

別に売れなくても少しもかまわない。

「市場は子や孫たちで賑わい」

「空はのどかに曇り」

「値はつかず」

「冗談を交し合い」

とりあえず、母を売りに行ってみた。

やっぱり売れ残った。

ちょっと疲れた!

でも、また行ってみるかもしれない。

       

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