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歴代バイクの中で最も苦労した1台。苦労の原因は独特のシビアなハンドリングで、正に高速域で
の走りのみを対応させたバイクで、チマチマした低速域のコーナーリングでは常に神経を使うこと
になるバイク。ミニコースでは無く、比較的大きなコースをズバっと走る時にはハイグリップタイ
プのタイヤでも全く問題ないが、一般道利用がメインのスタイルではハイグリップタイヤとの相性
は最悪なバイクで、低中速域では常にハンドルは切れ込もうとする力が発生し、「転倒するとした
らフロントからだな」と言う印象が常にある。それを極力一般道でストレスを無くするために行っ
た事はタイヤのチョイスで、温度依存の少ないものを選び、サスペンションを相当な時間を掛けて
調整することによって乗りやすいものとなった。乗りやすい=速さも出てくるが、ハイグリップタ
イヤではトップエンドの超高速域でもピタリとしていたフロントの接地感が薄まるのは避けられな
い。要は自分の走行のメインをどこに持っていくのかをハッキリさせないとならないものとなる。
他の車種と比較する機会があったのでマシンを直立状態でバイクの中心位置を思い切り加重を掛け
てみると、そのストローク量で最も多かったのはCBR1000RR、次にGSX-R1000、一番ストロークが無
いのはR1だった。勿論サスペンションは3台とも標準セッティングで比較を行っている。スリッパ
ークラッチになったのは07年頃だろうか、これも乗った事があるが全く同じ様なハンドリングだっ
たので、この車種を選定する場合は注意が必要だと思う。このバイクの目的はただ一つ、公道だろ
うがサーキットだろうが常に全開で駆け抜ける事のみしかない。ツーリング、町乗り、そのどれも
が全く用途に当てはまらないと言う事実は乗れば理解できるハズです。結果的にバイクにオールマ
イティーさを求めるのは間違いなのかもしれないと言う事を叩きこまれたバイク、それがR1だっ
た。
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