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外は台風で俺の心は何故かワクワク。TT−Rのブレーキが完調ならこの雨の中絶対にオフロードアタッ
クをしていただろう。
既に家の周りの道は近くを流れる小さな用水路が決壊して水浸しになっている。朝早く起きた俺はバカ四
駆乗りらしく用もないのにワクワクしながらコンビニに向かった。向かう途中、同じくバカ四駆乗りが水
シブきを上げて走って行ったwwwまぁ気持ちわからんでもないけど、強風の中カッパを着こみ、歩道を
歩いていたオバちゃんが居た事は彼には見えなかったらしい。オバちゃんはカッパを着ていたものの、四
駆が跳ね上げた強烈な水シブきをモロに頭被ったオバちゃんは呆然としていた。四駆だろうが二輪だろう
がトラックだろうが、こうした悪い印象ってのは強烈なインパクトとして本人には残る。オバちゃんには
今後RVに対して敵意しかなくなるであろう。
さて、昨日の廃墟の第二弾として、これは社会人になってから地元では無いけども心霊スポットとしては
有名な廃ホテルへ男仲間数人で行く事になった。
到着するとやはり廃墟独特の怖さがにじみ出ている。このホテルは元ラブホなんだけど、ちょっと他と違
うところはラブホなんだけどイケスを用意してあって刺身などの海産物を料理として出しちゃう、とって
も面白いホテルだったらしい。噂では営業中に客として宿泊した不倫カップルの二人が別れ話でモメて、
捨てられた女が男性を殺害し、部屋に火を放って心中したと言うイワク付きの廃ホテル。
中に入ると確かにイケスなど各種が散乱し、10年近くは経過しているのか、なかなかのボロさ。間取りは
田舎のモーテルで良くある1階部分が仕切られた駐車場になっていて、階段で上に上がると部屋になって
いる。中に入り懐中電灯でひと部屋ひと部屋覗いていく。別段変ったものはないんだけど4部屋目位の鉄
製のドアを開けた時にギョっとした。懐中電灯で下を照らすと1階の駐車場が見えている。そう、床が完
全に落ちていたのである。部屋を良く見ると焼け焦げて、今開けた鉄製のドアの隙間から外まで炎が噴き
出していたのか、よく見るとドアの周りが真っ黒に焦げていた。ここが噂の根源だったのかと仲間と感心
していたら、外に車が来たのが分かった。以前の苦い経験?があった俺は警備か警察かもしれないと一瞬
緊張してライトを消したのだが、それを予め警戒して離れた場所に車は止めている。
暗がりの部屋から息を潜めて外を仲間数人と見ていたら、車から降りてきたのは男女カップルが3組。な
かなか大人数で『肝試し』に来た連中だった。
キャーキャー言いながら楽しそうにハシャギ回るカップル連中は我々男共数人で来ている連中に対して大
変失礼である。これは懲らしめなくてはならないと言う事で、俺が思いついたのは奴らをビックリさせる
こと。こうなりゃオシッコチビる位驚かしてやるぞと、仲間数人で打ち合わせ、二階の各部屋に散らばり
待機していて驚かす計画を瞬時に練った。
俺は二人で部屋の中に待機していた。さすがに二人とは言え、カビ臭い廃墟の真っ暗な部屋で息を潜めて
いるのは緊張感はある。そこへカップルの楽しそうな声は真下の駐車場で聞こえた。
女『ってゆ〜か、マジで怖いってぇ!あたし嫌だよぉ〜もう泣きそうだもん〜』
男『ヨユーっしょ、っつーかマジで!俺ここなら一人で寝れるって!』
待機班『バカな奴らめ、ここに居るとは知らずになwwwまぁ二人で奴らにオシッコちびらせてやろうぜ
www』
カップルは予定通りここの部屋へ向かってキャーキャー言いながら登ってくる。俺らはベッドの脇に身を
潜めている。カップルは何も知らずに部屋を開けた瞬間、そこへ打ち合わせ通り俺が鉄の棒で金属製の冷
蔵庫を思いっきりひっぱたきドデかい音を立てたと同時にもう一名が風呂場のガラスを割った。これには
やっている本人が怖いと思う様な破壊音と聞いた事が無いような悲鳴が廃ホテルに響き渡った。ここで奴
らはパニックになったのだが、面白い実験結果が出ました。それは、まず男が一番に女性を押しのけて逃
げていった事です。ヨユーで寝れるって言ってたチミが一番に逃げちゃダメでしょwww
こんな心霊スポットですが、彼らはまるでアメリカ映画の悪ガキ達退散のワンシーンみたいに一目散に車
に乗りこみ逃げていきましたから、まず本物のお化けが出たと思ったでしょうね。
さて、この廃ホテル。実はこの数年後で本物の殺人事件の現場となってしまいました。当時マスコミでも
大きく報道された凶悪事件の現場になったこの廃ホテルの今は、肝試しなどとふざけた事をする連中は今
ではいません。
当然コレはまだ若い頃の話なので、今ではこんな事はしませんのであしからずwww
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