|
なでしこが、好きだ。
今回のワールドカップも、もちろん予選から全試合観戦した。 朝5時起きだって、なでしこのためなら、何のその。 ピッチに選手が入場してくる姿を見ると、一気に体内にエネルギーが沸き出してくる。 そして、次の瞬間、”がんばれー、なでしこ!!”と、こぶしを突き上げている。 以前、ブログにも書いたのだが、 私は、ジャイアンツの帽子をかぶって小学校に行くような、ボーイッシュな女の子だった。 だから、ずっと、”男らしい(?)”女性が大好きで、 大野選手や、宮間選手、海堀選手などと言った、見た目もプレーも男勝りな選手を見ると、 ああ、いいなあ、と心から思う。 大野選手なんて、給水時間に、ペットボトルで頭から水をかけ、顔をゴシゴシ洗っていて、 それを見た時は、 ”いやー、化粧はしてないと思ってたけど、日焼け止めすら塗ってなかったんだ!”って、 思わず、大喜びしてしまった。 なかなか、今の時代、 太陽が照りつけるグランドの上で、ゴシゴシ顔を洗う若い女子はいない。 半端ないアスリート魂。しかし、やはり、どこかキュート。 その二面性が、なでしこの魅力なのかもしれない。 そう言えば、私が小学生のとき、 2学年上に、なでしこの先駆け、みたいな女の子がいた。 彼女は、”愛くん”と呼ばれ、いつもショートカットに短パン姿。 小さい頃から所属しているサッカーチームでは唯一の女子選手だったが、 ポジションはFWで、男子顔負けの大エースだった。 その顔が超美系だったこともあり、愛くんは学校の人気者。 もちろん私も彼女が大好きで、 いつも、放課後、グランドでサッカーしている姿を見ていたのだが、 ある日、練習時間中に、校庭のすみで、ボールに腰掛けて、ぼんやりしている愛くんを発見。 そっと歩み寄って、 ”愛くん、どーしたの?”と声をかけると、 ”おー天才!”(なぜか愛くんは私のことを”天才”と呼んでいた) とこちらを向いてにっこり笑い、 ”ううん、別に何でもないよ”。 とゆっくり言った。 この時、愛くんは6年生でもうすぐ卒業だったから、 ”愛くん、中学校に行ったら、制服だよ?スカートだよ?スカート履くの?” と言うと、 ”うーん、そうなんだよねー” と、ちょっと困った顔をして、こっちを見た。 それからしばらくの間、私達は何も話さず、下を向いて砂をいじっていたのだが、 私は愛くんの横に座っている、というだけで、なぜか満足していた。 ときどき、顔を上げ、遠くを見つめていた愛くんは、 一体、このとき、何を想っていたのだろう。 卒業してから、彼女が、スカートを履いて中学へ通っていたのかも、 サッカーを続けていたのかも、わからない。 でも、真っ黒に日焼けした愛くんの顔、ショートカットからのぞくあのきれいな瞳は、 あれから30年経った今も、はっきりと覚えている。 そして今でも、なでしこの姿を見ると、必ず、私は、あの日の”愛くん”を思い出すのであった。 愛くん、元気にしてますか― |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




