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ローマ空模様ー8
ローマの空港に出迎えてくれたのは、
リカルドだけではなかった。ロンドンで会った
父親のジュリアーノも一緒だった。その父親からも
ハグされ、少しビックリした。耳元で「ローマにようこそ
リカルドを頼む」と流暢な英語で囁いた。
ジュリアーノはウインクして、リカルドに車のキーを渡した。
旅行カバンは付き添いの男が家まで運ぶといい、持っいつた。
こげ茶のワンピースにクリーム色のレースのボレロ。
素敵なハンドバックを腕にさげて、リカルドと並んで、
靴音を響かせて颯爽と歩く。
見ると銀色に輝くマセラッティ クワトロポルテ。
中世の騎士の甲冑のようにローマの街に光り輝いていた。
ベージュと赤で統一された総革張りの内装。
上質な革の匂いが車内に充満していた。
この光と風、たなびくあの雲。美しいローマの午後。
マセラッティのエキゾーストが快適なBGMを奏でる。
車は古代ローマの遺跡を巡り、二人の会話は弾んだ。
真由美がローマに来てくれることを、本当に待ち望んだ
事が、よく理解できた。彼は私に恋している。
間違いなく彼は私にぞっこん。何故なら彼は
何度も「君を愛している。君に逢いたかった。
狂いそうに君と話したかった。」と繰り返した。
ローマ市内や古代遺跡を巡りドライブして、
車は彼の自宅の大きなアーチ型の門を車は潜り、
大理石の彫刻に囲まれた手入れの行き届いた
芝生の庭園を抜けて、瀟洒な薄いピンクの玄関で
車は止まった。使用人と思われる7〜8名
の人たちが拍手で出迎えてくらた。
{Wellcome Mayumi!!!!」と書かれた横断幕に感動し、
涙がこぼれそうになった。
父親のジュリアーノは、ローマでも有数の新聞社の
社主で、リカルドが三代目で今は新聞社の宣伝担当役員。
涙を堪えながら見上げると、メリディアンブルーの空と、
崩れたあの白い雲がたなびいていた。
「これって嘘じゃないよね〜夢でもなさそうだし〜」
手を後ろに回してお尻をつねってみた。
痛・・・・無言で真実を確かめた。
大家族に大歓迎をうけた真由美。
興奮と感動がまだ止まぬ。自分にあてがわれた
2階のベットルーム。天井の四隅に縁取られた
金色の葡萄の文様。豪華なアンティークなシャンデリア。
何か迷い込んだ不思議の国のアリスのように、
天蓋つきのベッドに横たわった。
歓迎ディナーは8時から、小一時間でシャワー
を浴びて化粧してドレスアップしなくては・・・・
真由美のプリティーウーマンの幕が開いた。
2010,11.4. フードアナリスト右近
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まさに玉の輿!
本当に夢じゃなければいいけど…
2010/11/4(木) 午前 11:53
いいですねぇ、このころのクアトロポルテ。
色艶のあるデザイン。
2010/11/5(金) 午前 0:23 [ yogi ]