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「国益を損ねる」と言う発言や記述がよく見られる。右翼に人たち、右翼に限らず保守の人たちも使っている。左翼の人たちはあまり使わない。 自分は、天皇制存続論者であるから、自分自身を保守と規定しているが、正直言って「国益」という言葉がピンとこない。 資源や領土のことをいうのだろうか。それならば、日本は資源が少ないということで、満州事変を起こし、中国の華北・華中・華南を侵略し、東南アジアに攻め込んだ結果、逆に敗れてしまい、日本人は多くが死に、アジアの人たちも多く殺し、日本の評判は地に堕ち、日本は大いに国益を損ねてしまったことは、国益を守るたねだったと言えるのだろうか。 戦争は欲と欲とのぶつかり合いと言ったのは、反戦軍人だった水野広徳(海軍大佐で退役)だ。ほとんどの戦争は、欲と欲とのぶつかり合いである。ただ、先の大戦では、欲を起こしたのは、日本、ドイツ、イタリアだった。他人の物がほしくなって、攻め込んでいったのだ。植民地解放のためなどというのは言い訳に過ぎない。もしも本当にそうであるなら、なぜ、西洋の植民地だった国々は、教科書に日本が行ったことに感謝の気持ちを表さないのか。その国々の教科書にはまったく逆のことが書かれているそうである。植民地解放のために戦ったなどというのは、日本人の一部が言っていることにすぎない。近年、そうした言に影響されて、そういうことを言う日本人が増えているかの感があるが、世界に対して、なかんずくアジアの国々に対して恥ずかしい限りだ。 国益が資源や領土のことをいうのは、一面的なことでしかない。むしろ、それを増やそうとして、あるいは守ろうとして、多くの人命が失われたら、それこそ国益を損なっているではないか。 誰も住んでいない島を取られるからと言って戦争に陥れば、それこそ国益を損なうのだ。わずか100年以上前に、日本は尖閣諸島を見つけた、あるいは、その存在を知った。しかし、領有することはしなかった。紛争の種になることを恐れたのだ。日清戦争になって、初めて領有したのである。 以後、日本の支配は続き、缶詰工場があった一時期を除き、人は住まなかった。太平洋戦争後も、中国、台湾は何も言ってこなかった。1970年代に入り、国連の調査で石油の埋蔵量が確認されると、にわかに中国、台湾が、自分のものと言いだした。まさに強欲である。 しかし、日本も胸を張って、自分のものだと言えるのか。明治維新後、それまでどこの国にも属していなかった島々を確認し、それでもすぐに領有しなかったが、日清戦争のどさくさに占有したのである。わずか120年ほど前のことだ。日本固有の島々といいきれるのか。 中国は、価値がないから放っおいたが、石油が出るとなると俺のものだと言いだした。強欲まるだしだが、こういう人物は、日本人の実生活にも多い。 日本は、わずか120年ほど前に自分のものだとしたが、それではそれ以前はどうだったのか。誰も注目しない島だった。それを固有の領土のごとく言っている。中国ほど強欲ではないが、欲であるのは確かだろう。 この島々に中国が攻めてきたらどうするか。アメリカも、本当は、こんなことで戦闘に巻き込まれたくないが、安保条約がある以上、ここは安保の適用範囲だと言わざるを得ない。しかし、日本に対しては、挑発に乗らないように口を酸っぱくして言っているだろう。 戦争は悪である。兵は詭道なりと、紀元前の世に孫子は言った。 しかし、唯一許されるのが、国民の自由と平等、そして命が奪われる時だけである。そうした戦争は、国民自らが立ち上がるであろう。 だが、尖閣諸島は、中国の強欲と日本の欲の争いである。お互いに、戦争になってもつまらないと思うことが大事だ。それをどうやって中国に説くか。日本の欲を守ることだけでは解決しない。戦争をしなくて国民の命を守るという国益にかなう方法があるのか。考えれば、必ずある。 何度でもいうが、安倍・自民党政権は、中国の強欲に日本の欲で対抗すべきではない。これでは、永久に尖閣問題が続いてしまう。しかし、強気一辺倒の安倍政権では、知恵をだせないだろうなあ。 |
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この文章では、無人島は欲しがる国があれば、全て差し上げますよ、と解釈せざるをえません。
貴方の家の使用してない部屋を、誰にでもただで、あげられますか?
ハイと返事したら、すぐに頂きにお伺いします。
2015/9/25(金) 午後 2:25 [ ヤポンスコ ]
> ヤポンスコさん
そんなことは一言もいってません。だいたい、尖閣を家の部屋と見るところが間違いです。自分の敷地の先にあり、だれのものでもなかった岩を、俺のものだよと宣言し、孫に代になってそこから温泉でも石油でもいいですが、それが出てきたので、近くの家が、ちょっとまてよ、そこは俺のだよというたとえ話の方が正しいと思います。このたとえ話の方があうと思われたら、いつでも相談に乗りますよ。ただし、ヤボンスコさんに上げることはないと思います。
2015/9/29(火) 午後 11:17 [ Novels ]