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小吉は小指を突き出した。









 「いや、たんなる雇い女で。なんか?」









 「うん、いい女だなあ、と思ったのさ。おめえと関係ねえんだったら、用事が済んだら、ちょっくら飯でも食いてえもんだぜ」









 「本人に言ってくだせえまし。あっしにはかかわりのねえことでござんす」









 「わかった。そうするぜ。ところで、なんでこんなしょうべえをしてるんでえ。看板もろくにかけねえで」









 「しっ」









 旦那と留吉が、同時に、口に人差し指を持って行った。


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<女じゃねえか>









 小吉の本能に、ぴぴんと響く。









 <この女、上玉じゃねえか>









 などと、またまたスケベ心が、頭を持ち上げてきた。









 そうこうしていると、引き戸が開いた。そこに立っているのは、まぎれもなく、切れ長の目をした、浮世絵から飛び出したのか思えるくらいの美人だった。









 「どうぞ、お入りやす」









 そう言って、女が踵を返した。小吉は、ぽわーんとなって見とれてしまった。





<小股が切れ上がったようないい女とは、こういう女の事をいうんだな>








思わず、唾を呑みこんだ。
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舟の中には、炬燵が入っていた。その上に温かい餅が置いてあった。




 「おう、餅とはありがてえ」




 大きな声で、小吉は、外の男に聞こえるように言った。




 「もうそろそろ、正月ですさかい。先ほど、岸で焼いておきました」




 舵を取る男が言った。




 「なに、もうそんなのか。元日はいつだ」




 「へえ、あさってで」




 いつの間にか、年を越す季節になっていたのだ。

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「おい、留公」




 馬から降りた小吉は、木賃宿の粗末な戸を開けて、声をかけた。留吉は、ちょうど朝飯をかき込んでいるところだった。




 小吉と顔を合わせると、目を伏せた。




 <はは〜ん、こいつ、俺がこんなに早く来るとは思っていなかったようだな。それで、とんずらしようとしていたんだな>




 そう悟った小吉は、急に猫なで声になった。

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「えっ、これだけでっか」




 「あたりめえよ。女どもには、多少払っておいたわ。普通ならそれで十分だろう。女どもは、短い時間ながら、でえじな仕事をしてくれた。だがな、おやじ、貸座敷だと言って、高いゼニを取るだけなら、何にもしてねえんだぜ。一両取れるだけでも、ありげてえと思え」




 「そ、そんな殺生どすえ」




 「ドスも刀もあるけえ」

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