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外野席からもの言うの難しいですね

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30数年前、この地方でも当時としては近未来酪農を
予感させるフリーストール・パーラー方式の牧場を
あちこちで見かけるようになりました。
当時、私共にも2軒、少頭数フリーストールの
取引先がありました。
繋留牛舎のO酪農家から増頭を視野にパーラー方式は
どうだろう」と相談を受け、当時としては先進地
十勝にあったフリーストール牛舎を数軒視察しました。
そしてやはりと言えばやはり彼の地でも蹄病は
悩ましい問題でありました。

多頭化されると蹄、病畜の管理が難しくなること。
おそらく搾乳作業、繁殖管理、周産期牛の管理、
糞尿処理を考えるとパーラー方式は省力化に
繋がらないこと。
結局、規模拡大でレイヤー、豚の後を追ことになり
家族経営の規模では成り立たなくなること。
以上の理由でパーラー方式への移行は勧めませんでした。

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しかしながらメガファームの林立時代の今日。
懸念されたことは払拭されたのであります。

産業獣医の出現
  
  蹄、病畜の管理。
  周産期牛の管理。
  繁殖管理。

コピュータ(スマホ)、インターネットの出現

  周産期牛の管理。
  繁殖管理。
  ICT、IoT。

フリーバーン牛舎

  蹄病、糞尿処理の解決。

つまり今や多頭化どころかメガ、ギガファームも
可能となりました。

ところで超多頭化が可能となり家族経営の酪農家は
レイヤー、豚と同じ道を辿るのか。

 ・他の畜種に比べ大規模化すべてが省力化に
  繋がらない。逆にロスも増えることも。

   疾病の見逃し。
   乳量主義により耐用年数縮小。
  
 ・大規模農場は初妊導入。和牛交配、受精卵により
  乳牛の腹は肉用牛生産。

 ・クラスターなど補助事業がいつまで続くのか。

   機械の修理、更新費用まで補助されない。

 ・雇用問題、人件費

   今の財務状況でセットされている。

では家族労働の酪農家のとるべき道は?

 ・自家育成による乳牛生産。

   外国からの生体輸入はどこまで可能か。

 ・切磋琢磨による個体管理。

   人の目は機械より優っている。

    繁殖こそ命。
    出血、粘液は人の目がたより。
    エサ食い。糞の状況。
    過肥、削痩など体型からの牛のサインを
    見逃さない。
      事故を未然に防ぐことができる。

 ・国に踊らされての補助金に飛びつかない。

   補助には借金が付き物。
    状況悪化でリースなど分割払いが
    重荷となる。
      補助事業には現金払いがベター。
 
さて、ようやくここからが主題であります。

再帰的酪農法 (冒頭の毛が3本のどるえもん図参照)

  1.乳牛は分娩により再生する。

    分娩後すぐ、次の再生(分娩)への
    準備が始まる。

      分娩と分娩の間に副産物(牛乳)が
      生産される。
       ただしこのサイクルにはENDがある。
       ENDは個体によって違う。
       ENDを決めるのも再帰法の重要な作業。

  2.生まれた♀子牛も2年後には再帰的酪農に参加する。

  1.と2.の効率的な牛の再生産で育成牛舎の
  スペース=育成頭数は最大半分で済む。
  (更新率と産次数の表参照)
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ここ20年酪農界は疲弊しその本筋たる再帰的酪農が
まったく無意味でありました。
今はそのおかげと言うのか我が国は牛不足で大変な状況です。
この際、牛乳生産はメガファームにお願いし、乳牛生産
励むのも家族経営にとって一案かと思います。

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そしてもう一つ。
メガファームにおいても家族経営においても重要な共通の
キーワードがあります。
それは
「乾物摂取量(DMI)を最大に」
であります。
メガファームと家族経営の「水と油」は
DMI最大により共存共栄の混ざり合い(乳化)乳白色の牛乳を
生み出すのであります。

謝辞:
前出の酪農家Oさん。6年前に逝去され今は立派な
後継者が引き継いでおられます。(繋ぎ牛舎)
お父様には酪農のイロハ、特に繁殖について
お父様の助言により私共の繁殖管理プログラムが
できました。
私にとって、戦友でもあり良き理解者でもあった
Oさんに感謝する次第です。

この記事に

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数年前、国営放送で
「長寿の可能性、サーチュイン遺伝子にあり」
と取り上げられ注目を浴びました。
サーチュイン遺伝子を活性化させることで
アンチエイジングおよび長寿を加速させる。
その効果については、疑問を持つ研究者も
あるようですがいまだ衰えずであります。

動物は年を経て老化が始まります。
なかでも遺伝子への影響が重大です。
老化により遺伝子は破損する。
破損した遺伝子を修復するのがサーチュイン遺伝子の
重要な機能です。
サーチュイン遺伝子はヒトで言えば空腹感が
(カロリー制限)起きた時に活性化をonにすると
言われています。
栄養の過剰摂取(たとえば暴飲暴食)を続けると
活性化するスイッチはoff状態となり
遺伝子修復機能が損なわれ、継続すれば老化を
抑制する働きもなくなります。
またカロリー摂取過多の状態は成人病を引き起こし
余病を引き起こし短命になる可能性があります。
よく言う「腹八分目が長生きの秘訣」はサーチュイン
遺伝子活性化にあったのです。
サーチュイン遺伝子を活性化onにするかoffにするのか。
動物が生命維持を保つため重要なポイントと
なるようです。

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じつは前回お話した
「TNFαという炎症性物質」。
サーチュイン遺伝子が活性化するとTNFα調節の
働きもあります。
TNFαはガン細胞を壊す働きがあり生体防御に広く
関わります。しかしながら作用すると炎症反応が起き
また過剰であると慢性炎症性疾患、関節リウマチなどを
引き起こします。

ところで乳牛もサーチュイン遺伝子活性化onにするため
過肥は禁物です。

  周産期病は、NEFA(遊離脂肪酸)の酸化で発生する。
  酸化活動によるTNFαという炎症性物質が増加する。
  TNFαは血中NEFAの上昇をエスカレートさせ
  代謝性炎症による負のスパイラルを引き起こす。

乳牛ほど飼い方次第で見た目年齢と実際年齢の差が出る
家畜はありません。
おそらくサーチュイン遺伝子活性化onと深い関わり合いが
あろうかと考えます。

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見た目で何歳か分からない

   過肥にさせない。(脂肪を付けない)
       ↓
   サーチュイン遺伝子の活性化on。
       ↓
   TNFαを適正に制御。
       ↓
   周産期、負のスパイラルを起こさせない。
       ↓
   周産期病(壊れた肝臓)の上等な対症療法より
   原因療法(肝臓を壊さない)が何より重要。
       ↓
   体脂肪率より体筋肉率に注目

    表見上で増体が脂肪なのか筋肉なのか
    見分けが付かない。
    余計な体脂肪を付けさせないため
    筋肉で増体させる
    筋肉は乳を出すパワー、維持力アップ、繁殖良好。
    そして周産期病を防ぐ手段。
    それは良質な草の摂取量に関わる。

ある酪農家との会話の続き

「相談したいことって何ですか?」

「初妊導入のための資金がねえ。
 オカラの発酵飼料でエサ代下げる
 ことができた。
 もっと下げるため、安くて良い食物残渣は
 ないかね。例えばデンプンガスとか。
 それ、どこかで探して来てよ。」

「取引ないウチに注文ですか。」

「うん、あればね。」

「そんな考えで大丈夫ですかね。」

「じゃあ、あんたの言う理想の酪農ってナニ?」

「イメージ難しいけど陸上の400mトラックを
 体重移動だけで回る自転車の手放し運転です。」

「自転車の手放し運転?」

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「そう。手放し運転を経験した人なら分かるけど。
 ある程度のスピードじゃないと自転車こげないです。
 でもスピード出し過ぎじゃ体重移動だけで
 トラックを回れない。
 安定して回るスピードってのがあると
 思います。」

「分かった。牛に負担与えないで
 安定して乳搾れってことね。」

「さすがですね。」

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「俺なら差し詰めヘルメット被って
 競輪のバンク走っている図ね。
 スピード落とすとバンクから転げ落ちる。
 しかも視野が狭く前の走者しか見えない。
 乳たくさん出すのは麻薬的だからね。
 もう戻れない。
 スピード落とすと転げ落ちる。」

次は「水とアブラの酪農理論 その三 再帰的酪農法」

この記事に

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牛乳はたんぱく質(カゼイン)と脂肪の粒が
光を乱反射させ白く見せます。
本来分離する水とアブラを攪拌して細かく混ぜると
乳化作用が起きます。
このような乳化作用は薬品、化粧品に利用され
料理(例えばパスタ料理)にも利用され、旨み、
コクを引き立たせます。

乳牛は周産期(分娩前後)ではエネルギーが
マイナス状態で乳生産のため体内の貯蔵脂肪を
動員します。
脂肪(脂肪酸)の貯水池となるのが肝臓、
水路となるのが血液です。
周産期にはこの肝臓へ脂肪が集められ(脂肪肝)
血液中の脂肪酸濃度も高くなります。
そして肝臓の脂肪酸コントロールが効かなくなって
血液中の脂肪酸濃度もより高くなった時、色々な形で
牛に障害を与えます。
特に乾乳前から過肥で乾乳時、栄養が極端に
マイナス状態の場合、それは顕著に現れます。

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  周産期病は、NEFA(遊離脂肪酸)の酸化で発生する
  酸化ストレスによる代謝性炎症が大きく
  酸化活動によるTNFαという炎症性物質が
  増加する。
  TNFαは血中NEFAの上昇をエスカレートさせ
  代謝性炎症による負のスパイラルを引き起こす。
  代謝性炎症は繁殖にも乳房炎にも大きく影響を及ぼす。
  そして過肥の牛ほどこの傾向が強くなる。

従来から言われているように
「過肥牛は周産期病を起こし易い。」
のメカニズムです。
対処法も解明されて行くように見えますが・・・。

乳牛は過肥になり易い飼養管理と過肥になり難い
管理があるようです。
このところの乳廃牛高で
「お前の持って来る乳配では太らない」と
廃用予定牛に肉用牛配合食わせている農家さんが
あります。
乳牛を太らせない管理は今の時代にマッチしていると
思うのですがそんな管理の農家さんで「太らない」の
悩みが出て来るとは、時代は繰り返すであります。
私の経験では「太らない農場」は何を食わせても
太らない。たぶん分娩後、TNFαも増加しない。
ゆえに周産期の事故も皆無。
逆に肉用牛配合で乳廃牛が太るなら周産期病も多発する。
人間の欲とは凄まじいものがあると感じた次第です。

ある酪農家との会話

「どうです。相変わらず乳量搾ってますか?」

「乳量は出てますよ。
 オカラのサイレージも良い感じで
 飼料費も下がってね。」

「繁殖はどうです?」

「いまいちって感じかな。
 まあカリスマ獣医先生がついてるから。」

「3回搾りでカス餌だと
 繁殖、乳質に心配があると聞きます。」

「乳脂肪は下がりっ放し。
 まあいいや乳量出てるからね。」

「今、初妊が高いですよね。
 おたくのような初妊導入だけで
 回している所は大変じゃないですか?」

「そう。この前来てくれた時は
 F1も良い値段だったけど
 ここまでくると初妊が上がり過ぎで
 F1と差し引きして足が出ちゃう。」

「先生の指導で乳量出てるから
 良いじゃないですか?」

「’君子豹変す’って言うけど
 指導の下にエサメニュー変えて行くうちに
 ずっと前に言ってた事と今と反対の事を
 言っている場合もあるんだ。」

「たしか20年くらい前は
 バイパス油脂と魚粉でしたよね。」
 あと乾乳サプリメント。」

「バイパス油脂は今も使っている。
 魚粉は良かったよな。
 乳出て、種付きも良くて。
 魚粉解禁ってことはないだろうか。」

「バイパス油脂使って乳脂肪率低位安定ですか。
 魚粉は無理でしょうね。あれだけの
 騒ぎになったのだから。」

「ところであんたに相談があるんだけど・・・。」

その二 ’もう一つのTNFα話’へ続く

この記事に

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上の画像は我が家が借りている家庭菜園です。
敷地は5mX5mで「狭いながらも楽しい畑」。
初年度からすると28年は経ったでしょうか。
作物は秋にジャガイモ、大根。春にジャガイモ
玉ねぎ、大根です。
まあぐうたら百姓と申しましょうか。
ただし連作障害を防ぐため「天地返し」を念頭に
深堀り起こしを心掛けています。
コンセプトは
’手間いらずで費用対効果狙う’です。
この家庭菜園。
借り手のほとんどが第一線を退いた高齢者、それと
小さなお子さんを持つママさん達です。
つまり非農家が行うのでありますから国の思う
食料自給率にはたいへん貢献していると考えます。

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しかしながらこの家庭菜園も来年には閉鎖。
家庭菜園仲間は交流もなく、基本互いのプライベートに
立ち入らないのがモットーです。
そしてこつこつと日々畑仕事に専念する。
しかしながら終了通知を受けてから皆、落胆で
「他に畑は見つかったか。」と情報交換し、なかには
「もう歳だからこれが最期」と辞世の句で詠みそうな
あんばいで一気に交流を図るようになり
何とも複雑な感じであります
水設備があり、トイレも完備?
おまけに農作業しながらにしての湖の眺望は
絶品なのであります。
ぜひとも国の食料自給率向上、医療費負担のない
平均余命アップ、はたまたお子さんの教育のため
貸し畑の再考をお願いしたいものです。

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ところで食料自給率向上の一環として自給飼料への
国の思いは並々ならぬものがあるようです。
そのため飼料米、自給粗飼料増産で国の支払う交付金は
膨大なものとなっております。
おそらくTPPを睨んでの施策であったと考えます。
トランプ政権となりTPPは事実上消滅。
それどころかFTAによるアメリカ主導の農産物交渉で
用意したトランプのカードが無意味になってしまうかも
知れません。

ある若き酪農家との会話

「飼料畑の面積は増えてます?」

「御蔭さんで河川敷の竹林、雑木林を国が
 引っこ抜いてくれましたからね。」

「じゃあ大きなトラクター買って正解ですね。」

「今、牛を増やしてなんぼ、畑を増やしてなんぼ。
 国はそれに対しお金をどんどん出してくれますから。」

「やっぱエアコン付きだと作業楽ですもんね。」

「そう、全然違います。
 だから飼料作りに励まなければ。」

「まあ、お体だけは大切にね。」

「それなんですよ。
 従業員一人辞めちゃったでしょ。
 牛増えて、畑増えて。
 負担が全部僕に来ちゃって。
 今、従業員捜しも大変でしょ。」

「国からの気前良いお金のため
 辛いこともあるんだ。」

思えば現在80歳以上で酪農しておられた方は
長命が多いと思います。
80歳以下は逆に早く亡くなられる方が多く、廃業して
まもなく大病を患う方も多いように感じます。
理由はおそらく40年前、生乳増産のための近代化資金、
制度資金で規模拡大した酪農家が増え、結果労働時間が
増えたためだと思います。
「牛が増えると短命となる。」
もしこの仮説が正しいなら、うかつに補助金貰うのは
命に関わるのかも知れません。

この動画は私がプロデュースした作品です。
撮影は20数年前。名古屋弁のインタビュアは
もちろん私。
終わりの方で50年以上前の古き良き時代の作業風景も
見ることができる感動の作品です。
酪農って何だろうとお悩みの方は必見です。


この記事に

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ある朝、取引先従業員さんから緊急電話が入りました。

「あっ。モウエサさん。重曹ってどう思います?」

「TMRに添加している農場はありますが。」

「ウチも使ったほうが良いと思います?」

「夏場対策で使うなら良いと思います。
 ただ、おたくは乳脂肪率で困ってないですからね。」

「年中は必要ないですか?」

「常時使って効き目あるのかなあって
 思います。穀類多給のためアシドーシスに
 心配があるのなら別ですけど。」

「ウチはどうです?」

「粗飼料も十分行っているし穀類多給では
 ないです。」

「蹄なんかに影響ありますか?」

「アシドーシスならあると思いますが
 おたくは蹄病の牛多いですよね。」

「重曹で良くならないですか?」

「いや、蹄病を防ぐ効果があると思いますが
 蹄病になってしまったらどうかなあ。
 虫歯になってから歯磨きするようなものです。
 でもおたくには別の問題があると思います。」

「別の問題?」

「初産で悪くなっているのが多いでしょ。
 種付け前の牛。いわゆる若齢牛群が
 ドボドボの運動場に出されている。
 その段階で蹄が悪くなり前の方に蹄が伸びて来る。
 蹄も柔らかく傷み易い。
 蹄担当の従業員さんにも言っているんですけど
 削蹄の必要性感じていないようですね。
 一方経産になって削蹄、ゲタなど小まめに
 しているからそれはそれで良いんですけど。
 それで平均産次2.8産はよくやっていると思います。
 なにせ出鼻くじかれた牛達を蹄管理するわけですから。」

「なるほど。」

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「ところで牛の唾液に重曹成分のあることは
 ご存知でしょ。
 牛は1日に50リットルから200リットルの
 唾液を出すと言われています。
 まあ粗飼料率ひいては反芻するかどうかで
 その量が決まるわけです。
 つまり唾液の量(コントロール)を意識して
 管理すると牛のモチも違って来るんですね。
 今、牛の個体の価値が高い時です。
 牛の寿命を延ばすことはお金を生むんですよ。」

「へえ。牛の唾液に重曹成分があるのか。」

「ええ。天然由来のね。」

幼いころ、粉末のソーダ水の素が売られていました。
清涼飲料水など売られていない時代。
メロン味にチクロも入っていたでしょうか。
飲み始めは良いのですがだんだんと味が悪くなります。

重曹に水を加える(加水する)と

  NaHCO3 → NaOH + CO2

水酸化ナトリウムと二酸化炭素になります。
あの後味悪いのは水酸化ナトリウムだったんですね。
そして泡の成分は炭酸水の二酸化炭素。
水酸化ナトリウムは強アルカリ、炭酸水は弱酸性
合わせ技で弱アルカリになるのでしょうか。
牛の場合この水酸化ナトリウムがアシドーシスを
緩和することになります。 

重曹添加の注意点

・TMRにルーメンバッファ剤として重曹を利用した場合。
 サイレージもしくは加水のための水分で重曹は
 水酸化ナトリウムと二酸化炭素に分解され飼料中には
 水酸化ナトリウムが残ります。
 ゆえに重曹の添加量が多いとTMRの水酸化ナトリウムで
 嗜好性を落とすことになります。
 一方重曹ペレットなどのトップドレスによる給与は
 ダイレクトにルーメンへ達するため嗜好性落とすことなく
 有効であると考えます。

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・周産期病、特にケトーシス、食滞防止のために
 重曹添加のTMR飼料給与、または重曹ペレットを
 分娩前後に与えるのはご法度です。
 乳熱を引き起こします。
   血中のプラスイオン(例えばナトリウムNa、カリウムK)の
   量が多いとイオンバランスの崩れを引き起こし
   結果血中のカルシウム低下のため乳熱を引き起こすと
   言われております。
   通常粗飼料中のカリウム含量(特にルーサン)が問題と
   されています。
   食塩はナトリウムと塩素の化合物。一見ナトリウムを
   増やしイオンバランスを崩すように見えますが
   片方の塩素により食塩のイオンバランスは完結します。
   ところが重曹は、加水により強アルカリの水酸化
   ナトリウムを生成するため、一気にイオンバランスを
   崩します。
   ゆえに分娩前後の牛に重曹添加飼料を給与することは
   ナトリウムによりイオンバランスを崩し乳熱を
   引き起こす可能性があるわけです。

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