|
サブプライムローン問題で、リーマン・ブラザーズ証券会社が会社更生法の申請をしました。 リーマンはなぜ破綻したのでしょうか。アメリカ政府が救済しなかったからではありません。資金ショートが直接の原因であったとしても、救済しなければ破綻することとなった根本的原因が、新聞記事等を見てもよく分からないのです。 リーマンは、サブプライムローンの貸手だったわけではありません。貸手は住宅金融機関であり、政府は政府系住宅金融機関に救済の手を差し伸べました。今問題になっているのは、サブプライムローンを組み込んだサブプライムローン関連商品です。 サブプライムローン関連商品には、その組成者とこれを購入する投資家がいるわけですが、これは資産金融型商品なので、元利金の支払いはローンの借手の支払う金銭を原資として行われ、組成者や販売者が支払を保証している訳ではありません。したがって、サブプライムローン関連商品を組成・販売したことが、破綻の原因とは考えられないのです。組成者が売れ残りの金融商品を多数抱えていたのであれば、その資産価値が下落して多額の損失を被ることは考えられます。リーマンがそうであったのかどうかが、報道を見ても分からないのです。リーマンの資産内容がどうであったかは誰も分からなかったとも報道されており、今後、この点が明らかになる可能性はあります。 メリルリンチがバンカメに買収されることで救済されましたが、こちらも良く分かりません。メリルリンチは投資銀行ではなく、ブローカー業務中心の証券会社であると私は理解していたのですが、そうであればメリルはサブプライムローン関連商品を多数抱え込むとは思われないからです。 AIGはアメリカ政府の融資を受けることになりました。AIGは保険会社なので機関投資家としてサブプライム関連商品を多数購入していたことが、経営危機に陥った理由かなと想像していたのですが、こちらは、サブプライム関連商品の保証を引き受けていたことが報道されています。これは、クレジット・デリバティブでしょうね。その業務は保険会社の本来業務に近いとはいえ、保険とちがって大数の法則に裏付けられていないため、見込みが狂えば大きな損失が生じることは容易に理解できます。 私は金融ビジネスの専門家ではないので、以上に書いたことは雑談に過ぎませんが、今後出てくる情報に注目していこうと思っています。
|
その他




(誤)保険とちがって大数の法則に裏付けられていないため
(正)大数の法則の裏付けがあったとしても
[ Hatsuru Morita ]
2008/9/22(月) 午前 8:03
保証ビジネスの実際は知らないのですが、大災害で損害保険会社が傾くことがある点はご指摘のとおりでしょうね。
[ くろぬま ]
2008/9/22(月) 午前 9:48
ご無沙汰しております。以前、社会人で授業を受けていたものです。
メリルやリーマンはサブプライムの貸し手ではなかったかもしれませんが、証券化商品組成の段階で、サブプライムローン債権あるいは類似のローン債権を相当抱え込んでいたという可能性はあります。証券化の段階によっては、投資銀行も実際にローンの債権を譲り受けたり、信託受益権のような形で事実上の債権者になったりすることが良くあります。最近の投資銀行はかなりバランスシートを使います。
もう一つの可能性は、もう問題がサブプライムだけでなく、一般的な商業用不動産ローン、住宅用不動産ローン債権などに及んでいることです。証券化商品の組成にあたって投資銀行自身あるいは子会社がローンの直接のレンダーになっているところに、サブプライム以降の2巡目、3巡目の資産デフレのスパイラルにより、ローンのキャッシュフローが相当痛んだのではないかと思われます。
取り急ぎ
[ ok3403 ]
2008/11/3(月) 午前 8:59
ありがとうございます。
「以前」がどれくらい以前かで、「何処で」が分かりそうですね。
[ くろぬま ]
2008/11/4(火) 午前 0:05