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書庫会社法

東証と大証の統合の話はまた書くことにして、10月24・25日と台北で開かれた第8回コーポレート・ガバナンス・フォーラムというのにパネリストとして招かれて、出席しましたので、その模様を忘備録的に書き留めておきたいと思います。
 
このフォーラムは台湾の金融監督管理委員会(Financial Supervisory Commission, FSC)が主催しているもので、今年で第8回になるそうです。国際会議場の大きな部屋で200人以上を集めて開かれました。以下、プログラムに沿って内容と余談を紹介します。発表と討論はすべて英語で行われました。
 
24日午前
1.主催者挨拶 金融監督管理委員会の副主任委員の呉さん
  講演をしなかったところを見ると、事務次官のような方でしょうか。
2.基調報告1 Acerグループの創立者・元会長の施さん
  財界の大立者のようで、報道陣が集まっていました。
3.基調報告2 ブラジル証券取引委員会元委員長、IOSCO executive committeeの元委員長のSantanaさん
 
24日午後
1.パネル・ディスカッション(1):Corporate Governance in the Global Economy (世界経済のなかのコーポレート・ガバナンス)
    モデレーター 薛さん(台湾証券取引所理事長)
   元は経済学者のようですが、大変気さくな方でした。台湾証券取引所はデリバティブは扱っていないとのことです。ここ以外の証券取引所も存在すると聞いて、少し驚きました。
  パネリスト
   郊さん(シンガポール証券取引所 Executive Vice President) ←こういう肩書の人は多いですね。
   Gopinathさん(アジア・コーポレート・ガバナンス協議会=ACGAのResearch Director) アジアの主要な証
券市場のCGから見たランク付けで、日本は4位だそうです。インドの方で、東アジアのことを北アジアと呼んでいました(なるほど!)。
   黄さん(Business Council for Sustainable Development of Taiwan, 企業永続発展協会 の秘書長)
     そういう協会があるんだ。
   何さん(台湾大学の会計学の先生)
   前田さん(元金融庁勤務、Head of Responsible Investment, Governance of Owners Japan)
     こう書くとどんな組織なのか分からないのですが、日本企業へ投資をする外国投資家へアドバイスをする会社だそうです。
   このセッションは、モデレーターが話好きで一々コメントをされたので、ディスカッションの時間が全くなくなってしまいました。
 
2.パネル・ディスカッション(2):Practice of Corporate Governance - Protection of Financial Consumer and Investor (コーポレートガバナンスの実務―金融消費者および投資者の保護)
     モデレーター Thomasさん(イギリス金融オンブズマン顧問) ベテランのローヤーでセミリタイヤしていると仰ってました。きちんと討議の時間を設け、フロアーに降りて質問を募るなど、こなれた司会でした(感謝)。
  パネリスト
   何さん(金融オンブズマン機関=Financial Ombudsman Institution =金融消費評議中心のプレジデント) 台湾では今年から金融オンブズマンが業務を開始したそうです。やっていることは、紛争の仲裁。一定額までは当事者を拘束する判断を下すことができる(裁判所への控訴は可能)。
   呉さん(証券・先物投資者保護センター=Securities and Future Investors Protection Center=証券投投資人及期貨交易人保護中心=のプレジデント) ここは、上場会社の株式を1000株ずつもち、代表訴訟の提起権をもつユニークな組織です。以前からあり、2006年に来た時に訪問しました。
   林さん(台湾大学の商法の先生, Duke大学SJD) 初めてお会いしましたが、去年の3月は早稲田のプログラムで日本に来ており、地震に遭遇したそうです。証券取引法と会社法の最近の改正を概説されました。
   私 コーポレート・ガバナンスと投資者保護といわれて何を話そうか迷ったのですが、対象を絞り、株式買取請求権と独立取締役の話をしました。前者は、株式買取請求権をめぐる法改正と判例が投資者保護に役立っているという話。後者は、会社法改正と東証の自主規制の話。アジア各国では独立取締役の導入が進んでいて、どうしても日本は遅れているなあという話になってしまいます。
 
  ちなみに、コーポレート・ガバナンスは公司治理、フォーラムは論壇、ディスクロージャーは掲露、アカウンタビリティは担当、イニシアティブは倡議だそうです。日本もカタカナはやめるべきですね。 
 
 
  
 
くろぬま
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