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消費と生産の効率化が著しく求められる時代は
社会システムを異常に機械化させてしまう。
それは、個人の心身を引き裂き、歪め、道具へと貶める。
その疲弊した心身を蘇生させるのが個人の世界を豊かに維持する「趣味」であったり
敵ではない身内である「家族」であったわけである。
しかし、その家族でさえ分散・崩壊される姦計に落ちて
日本社会は危機に曝されているという状況かもしれない。
音楽が成立するためには、情報ファイルの共有がなされていなければならず
シンガーソングライターという創作性も世界的な若者を中心とした
イズムに対する「抵抗文化」のひとつという側面が強かった。
ある意味若者の「抵抗文化」は役目を終えていて、
イズムが失われた結果、商業主義的な「恋愛賛歌」という包装によって
個と個を結びつける核家族化へ向けての社会的な需要性が多く生じた。
それは、あらたな商業主義による効率機械化の時代でもあって
さらに深刻に個人の心身が引き裂かれていく時代を迎えたことを意味していた。
消費の過剰性をもとめる「格差」というコンセプトが導入されることで
個人の趣向性が細かく分散し、それに対応しきれない大量生産型のメディア
中心に消費されない構造へと変化し、売れなくなるのは当然のことで、
それを予想さえできない膠着した企業性が世界競争に勝てるわけもなく
歪んだ企業の既得権益擁護に成り下がった「著作権問題」は
その顕著な例と思われる。
ネットサービスが始まった頃からフリーソフトの役目が大きく
現在でも携帯などの無料アプリというソフトの役目がいかに大きいか
かつてシャープの創業者は「他社に真似されるものを創れ」といったそうだが
それは、文化そのものの本質を突いていると思われる。
マネされるもの、コピーされる時代に対応したサービスとしての
音楽性というものを考慮しなければならず
創作者のオリジナリティ擁護は必要であるが
企業の既得権益を過剰に守るものであってはならず
その塩梅をあらたにもとめなければならない気がする。
それは音楽、映像メディアの売買を中心とすることから
人間として「変わらないもの」「伝えなければならないもの」を
豊かに演出、共有化する方向性が求められる気がする。
情報ファイルの共有化の提供こそが
メディア型商品の核心であって、
共有化の演出サービスの比重が大きくなっていくことと
「技術」を魅せると同時にあらゆる「構想」の提示を意味するのかもしれない。
・・・とおもったw
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