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短日や 電飾の街 目指し行く
(たんじつや でんしょくのまち めざしゆく)
すっかり日も短くなって、寒さが身にしみる。
あわただしい昼間とは対照的に、夜の静けさは 人恋しさを思い出させる。
そんな夜は ささやかな酒のぬくもりを求めて、電飾の街へと繰りだすとしようか。
≪師走≫
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師走
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冬至過ぎ 畳の目程 日足伸び
(とうじすぎ たたみのめほど ひあしのび)
冬至が過ぎると、少しずつ日が長くなる。
実感はないが、毎日 ほんの僅かながら 明るい時間が長くなっているのだろう。
そんな微妙な変化を、昔はよく「畳の目程」と表現していたものだ。
時代が変わった今でも、冬至を過ぎた後の小さな喜びの感覚は変わらない。
≪師走≫
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極月や 旗行列の子等 老いぬ
(ごくげつや はたぎょうれつのこら おいぬ)
また一年が終わろうとしている。
酒を酌み交わす竹馬の友も、ずいぶんと少なくなったものだ。
かつて日米開戦時には、この街の大通りに旗や提灯の行列ができた。
その行列に一緒に並んだ少年達も、今では皆、いい歳になったというわけだ。
また来年の極月にも、こうして乾杯できるだろうか。
来たる年が穏やかで 良き年になることを祈りつつ・・・。
≪師走≫
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此の年は 賀状の言葉に 思案する
(このとしは がじょうのことばに しあんする)
この頃では毎年のように数も減っていく年賀状だが、今年ほどその用意に悩む年はないだろう。
出すべきか出さざるべきか。 どのような挨拶を記せばよいのか。
とくに被災地の友人たちには、いま、どんな言葉をかけたらよいのか。
一人ひとりを思い浮かべて、考えれば考えるほど、筆が先に進まない。
≪師走≫
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