藻遊の一句

気の向くままに、自由に俳句を綴ります。

高原

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高原の

 
高原の駅 爽やかに 秋日照り
 
  (こうげんの えき さわやかに あきびてり)
 
 
国内の旅であれば、電車が好きである。
できれば鈍行で、ゆったりと 山間を行くのがよい。
高原の静かな駅に降り立つと、秋の日差しが
色づき始めた森を 優しく照らしていた。
≪高原≫
 
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白樺の

 
白樺の 白浮き立ちて 秋の夕
 
  (しらかばの しろ うきたちて あきのゆう)
 
 
白樺を見かけると、高原に来たことを実感する。
雨上がりの夕方、少し暗くなりかけた散歩道を歩くと、
白樺の幹が ひときわ白く 浮かび上がっていた。
まるで 森の精たちが、たたずんでいるようである。
≪高原≫
 
 
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光る雲

 
光る雲 盛り上がる下 青き山
 
  (ひかるくも もりあがるした あおきやま)
 
山々を眺めていると、自分が大きな自然の中にいることを 実感する。
空に拡がるあの雲のように自由に、あの山々のように堂々と、命あるかぎりは そんな生きかたをしていきたいと、漠然と思う。
≪高原≫
 
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高原の

 
高原の 突如の秋雨 宿篭り
 
  (こうげんの とつじょのしゅうう やどごもり)
 
 
山の天気は変わりやすい。
宿で山歩きの準備をしていると、それまで晴れていた空が
たちまち 暗い雲に覆われてきて、やがて 激しい雨が降ってきた。
すぐに止むかと思いきや、なかなか止む気配もない。
そんな日は あきらめて、雨音を聴きながら 本でも読むとしよう。
≪高原≫
 
 
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たおやかに

 
たおやかに 岸辺の蓮華 風に揺れ
 
  (たおやかに きしべのれんげ かぜにゆれ)
 
 
残暑から逃れるように、高原へやってきた。
湖畔に腰を下ろして、山の涼しい風に吹かれて 揺れる蓮華を眺める。
人々の夏休みも終わった今では、観光客ともほとんど会うこともなく、
高原には ゆるやかな時間だけが 静かに流れている。
≪高原≫
 
 
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