専業主婦のつぶやき

2008年、穏やかな日々を過ごせますように!

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横山秀夫著「半落ち」

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2003年講談社発行 横山秀夫著「半落ち」

2006年映画化され数々の賞を受賞し、去年テレビドラマ化され放映された作品も大好評でした。

警察本部教養課次席の梶警部は妻を殺害したと自首してきた。

梶の妻は2年前からアルツハイマー病を患って居る。

一人息子は7年前13歳で急性骨髄性白血病により亡くなっている。

妻を殺害した日は息子の命日の日でした。

日中にお墓参りを済ませた妻がまだ息子のお墓参りが済んでいないと騒ぎ出す。

最愛の息子をまだ覚えていて、人間であるうちに死にたい。妻から懇願され、

これ以上妻のあわれな姿を見ていられなくなった梶は妻の首に手をかける。

梶が自首したのは殺害後2日経つてからだった。

空白の2日間が問題になる。

物語は警察官、検事、報道記者、弁護士、裁判官、刑務官それぞれの立場から構成されている。

梶は骨髄の適合者が見つからず、死亡した息子を思い、見知らぬ誰かの命を救いたいと骨髄バンクに

登録していた。登録2年目に彼の白血球が適合する人が見つかる。

自分の息子と同じ年になる梶の骨髄の移植を受けた人物は、新聞の「みんなの声」欄に

「命をありがとう」のタイトルで投稿していた。前後の事情でそれが梶の骨髄の持ち主だと

分かる。すべてを失った梶は妻を殺害後、新宿の小さなラーメン屋で働くこの青年にひそかに

会いに行く。殺人者の骨髄をもらったことが分かることを恐れた梶はこの事情を黙秘続ける。

最後に報道記者に案内され、刑務所に面会に来たこの青年と梶との対面場面では涙が止まらなかった。

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高野和明著「13階段」2001年講談社発行

第47回江戸川乱歩賞受賞作の作品です。

7年前老夫婦を殺害して、死刑宣告を受けた死刑囚。

実は冤罪の死刑囚、事件後記憶喪失になり、死刑実行も間近にせまる。

唯一つ思い出した事件のついての記憶は階段のあった場所にいたということのみ。

飲食店での喧嘩で相手を殺害した罪で傷害致死の罪で2年間服役した主人公。

刑務所の看守として2件の死刑実行に立ち会った刑務官。

主人公の釈放後、この刑務官と一緒に死刑囚の冤罪を晴らす仕事が舞い込む。

莫大な金額でこの事件の調査を依頼した人物は明かされない。

最後のクライマックスでこの調査を依頼した思いがけない人物が明かされる。

ミステリにつきものの思いもかけない真犯人。

明らかにされる死刑制度。事件の被害者の家族への加害者の家族の莫大な和解金など・・・・・

サシペンスドラマとしては息もつかせない迫力がある。

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市の図書館が書庫整理の為、2週間休館でしたので、家にある単行本を読んだ。

松本清張著「迷走地図」昭和61年新潮社発行

作品は昭和57年から58年にかけて「朝日新聞」に長期連載された作品です。

当時の国会とその周辺を舞台に派閥抗争に揺れる政界を描いた政治サスペンスです。

首相の座を禅譲(本来は天皇の位を譲る場合に使われる)されることが決まっている

寺西議員と財界をつないでいた外浦秘書が突然寺西議員の秘書を辞任し、南米へと旅立つ。

彼は東大の後輩に当たり、東大紛争の闘志であり、今は転向し与党議員の代筆屋になっている

土井に貸金庫の鍵を預け南米チリで自殺する。

金庫の中身は次期首相夫人の外浦秘書宛てのラブレターだった。

これが知られれば次期総理、寺西派にとっては対立派閥に対しての大打撃になる。

手紙の盗難を恐れた土井であるが、結局寺西派の対抗派閥、桂派によって手紙を盗まれ、殺害される。

若手2世議員の川村が、桂派から選挙区に次期選挙に有力候補者を立てられるのを恐れ

所属派閥から簡単に桂派に鞍替えする様子は、小泉内閣の郵政民営化選挙で次々と

刺客を送りこまれ、窮地に落ち込んだ与党議員の事が思い起こされる。

政治献金の逆リベートの話もあり、24年前の政界暗部の話が現在の政治の世界

にも通じるのではないかと憂慮する。

桐野夏生著「玉蘭」

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桐野夏生著「玉蘭」 2001年朝日新聞社発行

この書庫でも何度も登城する桐野夏生氏の作品です。

東京での出版社での記者だった有子、恋人の松村との破局と

東京での生活に嫌気がさし、中国の上海に留学生としての生活を送る。

眠れない月夜の夜、若い時の叔父の質の幽霊が表れる。

現在の有子の物語と、1920年代船舶会社の機関長をしていた

質(ただし)との中国での物語が入り乱れて、描かれる。

1920年代の動乱の広東に質の前に現れた女、浪子。

社会主義者の夫に有り金を持って失踪された浪子はバーの

女給となって、追跡者から隠れた生活をしている。

広東から上海へ、当時の中国の情景が描かれる。

夫婦となった質と浪子だが浪子は肺病で死ぬ。

現在の上海。留学生活を送る有子の前に医者の恋人松村が訪れるが

二人の生活は元の戻らない。

終戦後日本に戻った質は昭和29年(1954年)遺書を残して

自殺を図るが、伊豆の山中で知り合った年上の別荘番の女性

と知り合い、二人はその後の人生を一緒に過ごす。

小説の最後は97歳となった質の思い出話で終わる。

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1998年講談社発行 クリストファー・ライク著 土屋京子訳「匿名口座」

スイスのチューリッヒにある銀行が舞台。

原題は「Numbered Account」とは氏名を秘したまま口座番号だけで開設出来るいわゆる「匿名口座」

のこと。

昔からスイスの銀行の顧客の秘密保護には定評がある。

作者はスイス・ユニオン銀行のジュネーブ本店でプライベート・バンキング部門に勤務した経験

を持つ。

その時の知識が十分に生かされた作品です。

スイスのだい4位の大銀行を舞台にトルコ生まれの麻薬密輸王。レバノンの地でイスラエルに対して

私設軍隊を持って攻撃する事を計画している。

年間20トンもの精製ヘロインをヨーロッパに輸出。その利益をUSB銀行(舞台となるチューリッヒの銀行)経由でローンダリングして、カザフスタンから旧ソ連製武器弾薬を購入。

昔USB銀行で働いていて殺された父の秘密を解くため、NYのモルガン・スタンレーのエリート

の地位を捨てやってきた元海兵隊員。

アメリカのハリウッド映画を彷彿させる筋書きです。

M&Aあり、麻薬捜査官との追いかけっこあり、洒落たせりふに満ちた小説です。

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