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湿地でハッチョウトンボをレンズで追っているときに、「ブーン」と大きな羽音を立ててなにやら黄色い物体が目の前をよぎった。 気になって後を追ってみると、こんな光景が目に飛び込んできた。 ムシヒキアブの仲間のトラフムシヒキがモンキチョウを仕留めたようだ。 ムシヒキアブの仲間は、甲虫やハエ、ガなどを捕らえてその体液を吸い取るが、スズメバチや自分の体の数倍も大きいオニヤンマなども餌食にするという草原の殺し屋なのだ。 多くのトンボはアブの天敵と言われているのに、この小さな体でオニヤンマの命を狙うなどとは、なかなか見上げた勇気の持ち主なのだ。 もっともときに返り討ちにあったりもするようだが、これは一匹狼の殺し屋の宿命だろう。 一方の哀れな被害者のモンキチョウは抗する武器もなく、狙われてしまえばそれまでで身の不運を嘆く以外にないが、これが自然界の食物連鎖なのでかわいそうではあるが、日常的光景として捉えなければならない。 ムシヒキアブの仲間はノビタキなどの野鳥のえさとなるし、一見無害そうに見えるモンキチョウも幼虫のころにはマメ科の植物を食い荒らす。 自然界の生き物の間で延々と繰り返されている「食う・食われる」の関係が生態系を形作っているのだ。 そして唯一この自然界の中で「食う」だけで「食われる」ことを免れている種が自らを霊長類と名乗って憚らない「ヒト」なのだ。 今「ヒト」を襲っている各種の新型ウイルスの存在は、安直な快適性の追求のために開発と称して自然破壊を続ける「ヒト」という種に対する自然界からの警告かもしれない。
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このアブさんによく似た子に出会ったことがあるわ"^_^"
見た目はちょっと恐いけど、一匹狼で生きているのだとわかり、少し愛着も湧いてきましたぁ〜(*⌒∇⌒*)テヘ♪
2009/7/25(土) 午前 11:13
はじめまして。
自然界は食べるか食べられる。
生きるか死ぬかでとても厳しいのがトラフムシヒキとモンキチョウの写真を通して強く伝わってきます。
人は住処の快適性を求めて自然を破壊し食べられるのを免れようとしますが結局はウイルスや自然災害が許してはくれないんでしょうね。
2009/7/25(土) 午前 11:47 [ シマ ]
ジメタンさん、よく見かけるのは同じムシヒキアブ科のシオヤアブだと思いますが、いずれにしろ彼らも私たちの生態系の一員なのです。 見た目だけで判断してはいけないですよね。
2009/7/25(土) 午後 0:28
弱肉強食・・・凄いですね!
ご尤もです。
スクープ写真にポチ!
2009/7/26(日) 午前 11:04
う〜ん。「ご尤も」と言われてしまうと、コメントしにくいですね。「ヒトも地球の生態系の一員に過ぎないので、もう少し謙虚に振舞うべき」ということを伝えたかったのですが...
また「弱肉強食」というと強いものが常に優位にあるような印象を与えますが、実際はそうではなく、「生き物はすべて他の生き物の命を少しずつ分けてもらいながら生きている」ということなのだと思います。 これが食物連鎖ですね。
2009/7/26(日) 午前 11:35
大変失礼致しました、良く理解致しました。
言葉足らずで大変ご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございませんでした。深くお詫びを申し上げます。
2009/7/30(木) 午後 0:51
polarisさん、お詫びなんてとんでもないです。 こちらこそもう少しわかりやすく書けばよかったと反省しています。 今後とも感じられたままのコメントを頂戴できればありがたいと思います。
2009/7/30(木) 午後 1:11