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雨が上がって青空が見えるようになると、すぐに野鳥たちが次々と姿を見せる。 最も頻繁に現われるのは、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラたちだ。 ネムノキにやってきたエナガ キウイの枝にとまったエナガ ネムノキにやってきたシジュウカラ 野鳥の群れる「ひるぜんリザーブ」の森の西側には大山・蒜山山系に降った雨や雪解け水の流れる川がある。 「ひるぜんリザーブ」の森の西を流れる清流 上流では複数の小川が流れ込んでいる。 川幅は広いところでは7〜8mくらいある。 対岸は高さ10mを越す切り立った断崖になっていて、渓畔林と崖に挟まれたこの川は人が滅多に入ってこないので、ヤマセミやカワセミ、カワガラス、マガモやアオサギなどがよく現れ、川にはヤマメやカジカやアブラハヤなどの渓流魚のほかにオオサンショウウオが棲み、夏には蛍が川面を舞う。 この流域でも護岸工事は進んでいて、両岸がコンクリートで固められていない川というのはほとんどなくなっている。 この川も「ひるぜんリザーブ」の敷地の上流側および下流側は、コンクリートブロックで固められてしまっている。 わずか500m足らずの川岸だが、自然のままに土と水が接している「ひるぜんリザーブ」の渓畔林と水域は、多様な生き物たちを育んでいるので、大切に守ってゆきたい。 コンクリートで覆われない自然な河岸は、多くの生き物を育む。 春には崖の斜面をヤマザクラがうす桃色の花で明るく彩るが、今はコナラの高木の黄葉が秋空に映えている。 河岸では、コマユミの赤い実が鳥たちの訪れを待っている。 ミズナラやブナの落ち葉が敷き詰められた林床では、ヤブコウジの緑の葉と赤い実が目を引く。 「ひるぜんリザーブ」の森はもうすぐ冬の眠りにつくかに見える。 しかし森は厚く積もる雪の中でせっせと春に備えて準備を進めているのだ。 「森は決して眠らない。」
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「ひるぜんリザーブ」はその西側が大山・蒜山山系からの雪解け水や雨水を水源とする川に約500mくらい接している。 その川沿いに、渓畔林に相当する森があり、そこには樹齢数十年の樹木を含む多種の樹木が自生している。 「ひるぜんリザーブ」の設計を始めたときにざっと確認してリストアップした樹木だけでも160種を越えていたので、実際にはさらに多くの樹種が自生していると思う。 15年前に私たちがここへやってきたときには、この森はフジやクズ、その他のつる性植物に覆われて、陽が射し込まず薄暗い鬱蒼とした森だった。 上流側から150mくらいまでの森は、つるを切り、下枝を払い、間伐をし、下草を刈ってやることによって、地表にも光が届くようになり、山野草も次々と顔を出す明るい雑木林に変わった。 またつる性植物の太いつるが深く幹に食い込み、枯死寸前になっていた樹木もつるを切り落とし、取り除いてやることで徐々に回復し、今では本来の自然な姿に戻っている。 残りの森はつる植物の除去以外はまだ手を入れられずにいるが、いずれ整備をしたいと考えている。 北の上蒜山を借景にした池と小さな滝を中心にした「ひるぜんリザーブ」の庭の西南部に森のエリアが広がっている。 晩秋の「ひるぜんリザーブ」と上蒜山 西側に広がる「ひるぜんリザーブ」の森 三幹立ちのオニグルミの高木にはツリーハウスが見える。 散策路入り口付近からの眺め ミズナラの高木の紅葉 黄緑と褐色のコントラストが美しいミズナラの紅葉 森の中を西側へ進んでゆくと、 ヤマメやオオサンショウウオの棲む清流に出る。 渓畔林は、生物多様性の極めて豊かなところで、植物相も豊かで、毎年新しい山野草が見つかるので、森の散策は楽しい。 河岸付近の様子は次回に。
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14日は、束の間だが青空が広がって、葉を落とした「ひるぜんリザーブ」の樹木の向こうに上蒜山も頂上までくっきりと見えた。 目を西側のカラマツ並木の方へ転ずると、並木の東の雑木林の中に鮮やかな紅葉を見せている一本の樹が見える。 高木の陰にあるせいで、まだ3mくらいの樹高しかないが、15年前に私がここへやってきたときには既に育っていた自生のイロハモミジだ。 普段はカラマツやキハダ、タラノキ、ミズキなどの高木の葉陰に隠れていて、ほとんどその存在を忘れているくらいだったが、それらの樹木の落葉が進んだ今、木立の中でカラマツの黄葉を背景にして見事な紅葉を見せている。 カラマツの黄葉をバックに色鮮やかな紅葉を見せるイロハモミジ 写真を撮り始めて、隣に自生しているキハダがイロハモミジの上に大きく枝を広げていることに気が付いた。 これではイロハモミジが自由に成長できないので、思い切って径10cm強のキハダの大枝を枝分かれしている付け根の箇所で剪定した。 これでイロハモミジの上方は開け、日当たりもよくなって本来の自然樹形に成長して、さらに美しい紅葉をみせてくれることだろう。 イロハモミジの紅葉越しに上蒜山を望む。 「ひるぜんリザーブ」の森も葉を落とした樹木が増え、明るく見通しが良くなっている。 次回は森の中を河岸まで歩いてみることにしよう。
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12日に自宅のある兵庫県から「ひるぜんリザーブ」のある岡山県の蒜山高原に戻ってきたが、ここしばらくは好天に恵まれていない。 今日(14日)も晴れたり曇ったり時には明るい陽がさしているのにはげしい雨が降ったりと、めまぐるしく変わる天気だ。 「ひるぜんリザーブ」には、私がカラマツの芽出しと黄金色の黄葉見たさに、十数本植栽してつくった並木があるが、先日来のはげしい風雨で黄葉しつつあった葉がずいぶん散ってしまった。 夕陽をバックに黄金色の針のような黄葉したカラマツの葉がキラキラと輝きながら舞い落ちるさまを今年も眺めたいと思っていたが、今年はその様子をゆっくりと鑑賞する間もなく散り落ちてしまいそうなので、青空の覗く時間帯に大急ぎで、今年の黄葉をカメラに収めた。 「ひるぜんリザーブ」から上蒜山を望む。 カラマツの並木 かなり散り落ちてしまったが、黄葉の美しいカラマツ キハダの果実がカラマツの間から見える。 キハダの黄葉と果実 青空にカラマツの黄葉が美しい。 日の光に透かすと黄金色に輝いて見える。 これらのカラマツは10年ほど前に実生苗を植えて育てたものだが、カラマツは成長が早いので、気が付くと樹高が10メートルを越えるものも出てきて、年々並木らしくなってきた。 来秋は、もう少し長くカラマツの黄葉を楽しめればよいと思う。
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ハシビロガモは、学名を Anas clypeata と言い、カモ目カモ科の水鳥で、体長オス約50cm、メス約45cm翼開長70〜85cmの中型のカモである。 マガモに似ているが嘴がシャベル状に広がっていることから識別できる。 種名の clypeata は「楯(たて)」の意味で、嘴の形からつけられているが、和名のハシビロ(嘴広)も嘴が広がっていることから、また英名の Northern Shoveler もシャベルから来ている。 日本では冬鳥として全国に渡来し、湿地帯、湖沼、河川などに生息するが、北海道では少数である。 食性は、水面近くに浮遊する有機物を食べるが、水面でクチバシを左右に動かして、集めたプランクトンや植物を水ごと丸飲みして嘴にあるブラシ状のもので漉して食べる。 ハシビロガモ(オス) ハシビロガモ(メス) カモ類などのオスは非繁殖期には換羽し、メスの羽色によく似た地味な羽色になる。 これをエクリプス羽というが、これは非繁殖期に他のオスからの攻撃から身を守るためだと言われている。 秋から冬になるにつれ、標準的なオスの羽色になってゆくが、今の時期は混在しているので、色々な羽色のオスを見ることができる。 ハシビロガモ(オス)のエクリプス ハシビロガモ(オス)のエクリプス 胸の辺りのウロコ模様が美しいハシビロガモ(オス)。 この日見た中では一番のダンディだった。 明日は気分転換にため、別の話題を。
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