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秋の大山を巡る - 2

昨日の秋の大山巡りの第二部。

 鍵掛峠の少し手前の道路脇に「標高800m」と言う標識があって、その辺りからブナの林へ入る。 道路はその中を通り抜けるので、ブナのトンネルを潜り抜けることになるが、この区間は私のお気に入りだ。

 春は若葉の薄緑色のやさしい光が煌き、夏が近づくと、日ごとに濃さを増してゆく緑が涼やかな陰をつくってくれる。 秋には黄葉した葉が黄金色に輝き、葉をすっかり落とした冬には、美しい白い幹肌を見せてくれるのだ。

 少し黄葉しはじめたブナの純林
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 鍵掛峠を越えてさらに10分ほど車を走らせると、右手に枡水高原が現れる。 枡水高原は、大山の正面中腹にあり、標高700〜900mの斜面に広がる草原で、冬季にはスキー場となる。

 正面から見た大山は、蒜山側から見た荒々しい山容の南壁とはまるで別の山のように優しく流麗な姿を見せる。 富士山に擬えて「伯耆富士」と呼ばれる姿だ。 この二つのまったく異なった表情を持っていることが、大山が名山と呼ばれる一つの要因ともなっている。

 枡水高原から見上げた大山
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 ゲレンデからの眺望は素晴らしく、少し斜面を登ると眼下に米子の市内とその向こうの日本海や弓ヶ浜が一望の下に見渡せる。

 冬に一度スキーにやってきたことがあるが、リフトを降りて斜面の頂上に立つと、一面の銀世界で、一気に日本海まで滑り降りて行けそうな、勇壮な気分になったことを記憶している。

 ゲレンデからは、米子市内、日本海、弓ヶ浜などが遠望できる。  
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 枡水高原は、そのほとんどがスキーゲレンデになっているので、オフシーズンには草刈が行われているが、山野草がたくさん生育しているので、一部は刈り残してある。 雪のない時期はそれらの山野草を探して歩くのも楽しみの一つだ。 

 クガイソウやユウスゲなどは既に花期を過ぎているが、叢を探すとリンドウが二株ばかりだが咲いているのを見つけた。

 リンドウ
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 アキノキリンソウはあちらこちらにポツリポツリと咲いている。 一箇所だけ白い小花がかたまって咲いているところがあったので、近づいて見るとホソバノヤマハハコだった。

 アキノキリンソウ
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 ホソバノヤマハハコは、学名を Anaphalis margaritacea var. angustifolia と言い、キク科ヤマハハコ属の多年草で、長野、福井県以西の本州および四国、九州の比較的高地の山野に自生して、8〜10月に、草丈30cmくらいになり、茎の先端に散房状に白い小花をたくさんつける。

 ホソバノヤマハハコ
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 ゲレンデのスカート部にマツムシソウがかなり広い面積にわたって咲いているエリアがあり、蝶がたくさん舞っているのが見えた。

 そこは正しく蝶の楽園と化していて、優に100頭を超えるヒメアカタテハやキタテハが吸蜜に花から花へと飛び回っていた。  

 エリアの中に入ると、私の周りを蝶が飛び交い、しばし至福の時を過ごした。 今年「ひるぜんリザーブ」のマツムシソウ花壇で確認したように、マツムシソウは本当にたくさんの蝶を呼べるのだ。 やはり「ひるぜんリザーブ」のマツムシソウ花壇は拡張しなければならない。
 
 マツムシソウに群れるヒメアカタテハとキタテハ
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 ヒメアカタテハの飛翔
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 もう一箇所別の場所からも大山を見てみようと、315号腺で南大山大橋経由で蒜山高原に戻ることにした。 315号腺沿いの田では、稲の刈り取りが進んでいてトラクターやトラックが刈り入れ作業に励んでいた。

 刈り入れの進む田に向こうに見える大山 
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 紅葉の時期には、南大山大橋からの眺めも素晴らしいのだが、まだその時期ではない。
 
 南大山大橋から大山を望む。
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 この日はわずか三時間足らずの「秋の大山」ドライブだった。 紅葉はまだ始まったばかりで、紅葉見物とはならなかったが、久しぶりにいろいろな場所から見た大山は、期待にたがわず素晴らしかった。 できれば11月末くらいに今度は弁当持参でゆっくり大山の紅葉を見て歩きたいと考えている。


 ★ このブログでは、生態園「ひるぜんリザーブ」を制作中のミスターTが、エコガーデニング、エコガーデン、ガーデンデザイン、庭づくり、地域生態系、生物多様性、環境保全、自然保護、自生種、在来種、野性生物、スローライフ、エコライフなどに関する話題を、自ら撮影した庭写真、植物写真、花写真、野鳥写真、昆虫写真などのネイチャーフォトとともにお届けしています。 

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秋の大山を巡る - 1

 体育の日(10月12日)は、朝から気持ちの良い秋空が広がったので、久しぶりに大山(標高1,729m)の裾野の秋の景色を見に車を走らせた。 

 「ひるぜんリザーブ」のある蒜山高原からは、蒜山大山スカイラインという快適なドライブウエイがあって、大山寺まで行けるが、今回は鬼女台(きめんだい)、鏡ヶ成、大平原(おおなるはら)、鍵掛峠を経て枡水原(ましみずはら)まで行くことにした。

 大山の裾野の樹木の本格的な紅葉は、10月下旬を過ぎないと始まらないので、紅葉については余り期待をしないで出かけたが、それでもところどころで赤や黄色に色づき始めた樹木が深まり行く秋を感じさせてくれた。

 鬼女台からの眺望。 蒜山高原の村々は雲海の下に隠れている。
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 一方大山は雲が出ているものの、その南壁を頂上までくっきりと見せてくれた。
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 大山南壁
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 標高900mの鏡ヶ成では、湿原の花はすべて咲き終わり、サワフタギの瑠璃色の実と、コマユミの赤い実がだけが、鮮やかさを増していた。

 休暇村前の草地では、最後の花を咲かせているマツムシソウに、「ひるぜんリザーブ」と同様にキタテハやヒメアカタテハが群れており、ススキ原の向こうに見える象山の裾野はちょっぴり色付き始めていた。

 キタテハ
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 ヒメアカタテハ
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 わずかに紅葉しはじめた象山の樹木
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 鏡ヶ成にはブナとシデの林があるが、ブナの一部に黄葉が見られた。
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スカイラインは、鏡ヶ成からは一度下ってから、標高700〜800mの間を上り下りしながら、大平原、枡水高原へと続く、大山周回道路となっている。

 大平原から大山を望む。 ナナカマドの赤い果実が美しい。
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 白く見えているのは崩落跡
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 大平原からしばらく車を走らせると大山の南壁が正面に見える鍵掛峠に着く。 ここからは眼下に広がるブナの樹海を見ることもできる。

 鍵掛峠からの眺望。 ブナの樹海の上に大山の荒々しい南壁が見える。
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 その裾野には進みつつあるブナの黄葉が見える。
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 さらにブナ林のトンネルを抜けて枡水高原へと向かう。 その様子は次回に。


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