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大陸から張り出してきた高気圧のお陰でここ数日「ひるぜんリザーブ」は好天続きである。 夜間の放射冷却のせいで朝はぐっと冷え込むようになり、紅葉は急速に進んでいる。
紅葉の進む「ひるぜんリザーブ」から上蒜山を望む。
上蒜山の紅葉もさらに進んでいる。
「ひるぜんリザーブ」の紅葉を語るときにどうしても外せないのは、ナツハゼである。 ナツハゼは、ツツジ科スノキ属の落葉低木で、学名を vaccinium oldhamii と言い、北海道〜九州までの各地の山野や丘陵に自生する。 ナツハゼは春の新葉も赤く美しいが、新葉が赤い葉には、クロロフィルの他にアントシアンのような赤い色素が含まれている。 赤い色素は、光合成には直接は寄与しないが、サングラスのように、強すぎる光、特に紫外線などを吸収して、葉の内部に透過させない、という役割をしている。 ナツハゼの葉は、その後一度緑に変わるが、夏ころから再び赤くなり、結実する初秋にはさらに紅葉が進む。 春から秋まで葉が美しいので、庭木として使ってみたくなる樹木である。 晩夏には既に赤くなっている。(8月24日撮影) 初秋にはさらに赤くなり、結実もする。(9月20日) ナツハゼとウリハダカエデ(10月15日撮影) 見事に紅葉したナツハゼ(10月23日撮影) 熟した果実はそのまま食べられて、甘酸っぱく美味しい。 「ナツハゼ」は、ブルーベリーの一種でもあり、その果実には視力向上などに効果があるとされるアントシアンが他のベリー類に比べて約6倍含まれているとの福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの試験結果があり、よく引用されている。 日本では、ブルーベリーの抽出成分がさまざまな健康食品に添加され、視力改善から抗酸化作用まで幅広い効果があるかのように宣伝されているが、薬理作用は完全には解明されておらず、アントシアンを薬効成分とした医薬品も認可されていないので、宣伝文句の鵜呑みはできない。 一方、ナツハゼの果実は、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸を含み、果実酒にすると、味も香りも良いといわれているので、こちらの方はぜひ試してみたいと思っている。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ナツハゼ」。
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2009年10月23日
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「カラカラ」と大きな音を立てて葉を落としていたホウノキももうすっかり裸になって、木肌をあらわにしている。 落葉樹も葉を落とす過程はさまざまである。 紅葉は彼らの成長の過程での生理現象に過ぎないのだが、その多様性が私たちの目を楽しませてくれるのだ。 今日は「ひるぜんリザーブ」のニシキギ属の樹木の紅葉を見てみよう。 「ひるぜんリザーブ」には、河畔のツリバナやコマユミがたくさん自生しているほか、草原にはマユミが自生している。 ニシキギは見当たらないので、自宅の庭の枝を挿し木して発根させたものを、一昨年定植したので、まだ40cmくらいの大きさだ。 これらの樹木はいずれも秋にはそれぞれ特徴のある赤い果実を実らせる。 *「マユミは四が好き。」 http://blogs.yahoo.co.jp/mr_ecogardening/7812961.html *「ツリバナは五が好き。」 http://blogs.yahoo.co.jp/mr_ecogardening/6572165.html ニシキギ科ニシキギ属の代表であるニシキギは、その紅葉が見事なため「錦木」と名づけられたほどなので、その紅葉は実に美しい。 コマユミはニシキギの枝に翼の出ない種なので、ニシキギと同様の美しい紅葉を見せてくれる。 コマユミの紅葉は野山で常緑の茂みから覗いているときには一層その鮮やかさ、美しさが際立つ。 コマユミの紅葉 赤い果皮が二つに割れオレンジ色の仮種皮に包まれた可愛い種子が顔を覗かせている。 上記4種の樹木の中で唯一高木のマユミの紅葉は、黄や赤にゆっくりと染まってゆく。 マユミの紅葉。 長い柄の先についた赤い果実が可愛い。 ツリバナは、秋には無数の赤い果皮を大きく開いて、中から朱赤色の仮種皮に包まれた種子を吊り下げて、河畔に美しい景観をつくり出す樹だ。 ツリバナの紅葉は黄変してゆく葉の上に赤い霧を吹きつけたように進行する。 ツリバナの紅葉 果実に引っかかって宙吊りになっていたツリバナの紅葉 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「マユミ」「コマユミ」「ツリバナ」。
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