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「ひるぜんリザーブ」の池畔のムラサキシキブの実が色づいてきた。 ムラサキシキブは、学名を Callicarpa japonica と言うが、この学名はギリシャ語の「callos(美しい)+carpos(果実)」が語源で、種小名と合わせると、「日本の美しい果実」ということになる。 平安朝の女流作家に擬せられたムラサキシキブは、クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、北海道から沖縄までの各地の低山の森林に自生する。 6〜7月に葉腋から集散花序を出し、淡紫色の花を多数つける。 花冠は径3〜4mmで、長さ3〜5mmの筒状をしており、先端部は4裂し、裂片は平開する。 紫色の花糸を持つ4本のオシベは花冠から突き出し、白色の1本のメシベはオシベよりさらに長い。 秋に稔る果実は、その学名の通り、径3〜4mmの綺麗な球形をしていて、熟すと美しい紫色になる。 一般によく庭園に植栽され、また生け花用に販売されている「ムラサキシキブ」は、実はこのムラサキシキブではなく、別種のコムラサキシキブ( 学名:Callicarpa dichotoma )である。 コムラサキシキブは、ムラサキシキブに比べると、全体に小振りで果実の数は多い。 両者は、葉の鋸 歯がムラサキシキブは全周につくのに対して、コムラサキシキブの葉は、葉の先端半分にだけつくことで識別できる。 果実が美しく色づいてきたムラサキシキブ 7月始めに咲いたムラサキシキブの花。薄紫の花弁に黄色い葯がアクセントになって美しい。 花冠から突き出したオシベと白く長いメシベ コムラサキシキブの花。こちらはメシベの花柱も淡紫色をしている。 Callicarpa japonica =「日本の美しい果実」= ムラサキシキブ ムラサキシキブの果実は美しいだけでなく、多くの野鳥の餌となるので、「野鳥を呼ぶ木」でもある。 ムラサキシキブの実を好んで食べる野鳥には、アトリ、アオゲラ、アカハラ、ウグイス、ウソ、オナガ、カワラヒワ、キジ、キジバト、キビタキ、コジュケイ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、ベニマシコ、ムクドリ、メジロ、ルリビタキなどが挙げられる。 庭の植栽を考える時には、蝶や野鳥などの地域の生き物たちの食草や食餌木をぜひ加えて欲しい。 彼らを間近で観察できる楽しみが得られると同時に彼らの生息環境をつくり、地域生態系の保全にも役立つことになる。 「野鳥と食餌木」のデータベースや「蝶と食草」のデータベースは「エコガーデンニング」サイトの中の「デザインのヒント」ページに掲載しておいたので、必要に応じて参照されたい。 *「エコガーデン - デザインのヒント」 http://eco-garden.net/design.html 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ムラサキシキブ」。
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2009年10月09日
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「ひるぜんリザーブ」のマツムシソウの花壇に、日中の暖かい日差しが出ているときには、大挙してやってっくる蝶たちも午後になって気温が下がってくるとその姿が見えなくなる。 夕方、マツムシソウ花壇の傍を通り過ぎようとしたら、大きな蜂のようなものがマツムシソウの花の間をホバリングしながら、飛び回っていた。 近づいて確認してみると、ホシホウジャクだった。 ホシホウジャクは、開帳5cmくらいのスズメガ科の蛾で、北海道から沖縄までの各地に7〜11月に出現する。 幼虫はヘクソカズラの葉を食草とし、成虫はツリフネソウ、ホウセンカなどの花でホバリングしながら、長い口器を伸ばして吸蜜する。 全体に茶色っぽいが、飛翔中は後翅のオレンジ色の斑紋が鮮やかなので、よく目立つ。 ホバリングしながら、吸蜜するホシホウジャク 長い口器を花に差し込んでいるのが見える。 花にはまったく触れることなく、空中から吸蜜している。 飛翔中は、後翅後部のオレンジ色が鮮やかに見える。 ホウジャクの仲間が花の周りでホバリングしながら吸蜜する姿は、まるでハチドリのようで、なかなか可愛い。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ホシホウジャク」と「マツムシソウ」。
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