|
「ひるぜんリザーブ」のフロントガーデンに植えたサンショウの果実が弾けて黒くつややかな種子が顔を覗かせている。 サンショウの種子 サンショウは、学名を Zanthoxylum piperitum と言い、ミカン科サンショウ属の落葉低木で、北海道から九州までの各地の山野に自生する。 日本人には極めてなじみの深い植物で、その果実はスパイスや薬用に使用されていて、古くは縄文遺跡の土器からも発見されている。 春の若葉は、「木の芽」と呼ばれ、そのまま吸い物に吸い口として入れられたり、筍料理や山椒味噌などに利用される。 4〜5月に咲く小さな黄色い花は、「花山椒」と呼ばれ、やはり吸い物に入れたり、酢の物に合わせたり醤油で煮て食べる。 果皮がまだ緑色の未熟な果実は、もっとも香りと辛味が強く「実山椒」と呼ばれ、ちりめんや昆布などと佃煮にされたりする。 さらに若い枝の皮は、「辛皮」と呼ばれ、塩水に漬け込んだものを戻してから醤油で煮たり味噌漬けにしたりして食べられる。 サンショウの葉と果実(9月20日撮影) 赤く色づき始めたサンショウの果実 秋になって、赤く色づいた果皮が二つに裂開(この状態を「割山椒」と呼ぶ。)し、黒い種子が出てくると、芳香のある果皮だけが粉末状にされ「粉山椒」になる。 粉山椒は、ウナギのかば焼きやナメコ汁には欠かせない香辛料だ。 熟して赤い果皮が裂開すると、中から黒い種子が顔を覗かせる。(10月15日撮影) 我が家でも煮物に、吸い物に、和え物に、さらには寿司や炊き込みご飯に乗せたりとさまざまに利用しているが、サンショウはアゲハチョウの食草でもあって、その幼虫は食欲旺盛なので、幼樹なら丸坊主にされてしまうが、ある程度大きくなれば問題にはならない。 またこの果実は、野鳥たちの好物でもあって、オナガ、カワラヒワ、キビタキ、ジョウビタキ、ルリビタキ、メジロ、ヒヨドリ、シロハラ、キジバトなどがやってくる。 サンショウの冬芽(11月19日撮影)
葉の落ちた枝には既に冬芽ができていて、春の来るのを待っているが、私たちもまた蝶や野鳥たちと共にその芽吹きを楽しみに待っている。
「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「サンショウ」。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2009年11月30日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]


