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さて最終回の今回は、枡水高原から南大山大橋を経て蒜山高原の「ひるぜんリザーブ」へと戻るコースでの紅葉の様子を紹介する。 高度がどんどん下がってゆくので、紅葉の度合いは低くなってゆくが、先日(10月12日)同じコースを辿ったときに比べると、一段と秋の気配が深まっていた。 刈り入れの終わった田の向こうに見える大山 南大山大橋の紅葉したブナの樹越しに見た大山 南大山大橋から望む大山南壁 南大山大橋を歩いていると遥か数十メートル下の深い谷底から「クワッ。クワッ。」という鳥の声が聞こえた。 ひょっとしてオシドリかと覗き込んでみるが、河岸を覆う樹木の暗い陰に入っていて、肉眼ではまったく確認できなかった。 水鳥のものらしい水面を鋭角に切る波紋が見えたので、とりあえずズームを最大にしてそこへピントを合わせてシャッターを切っておいた。 その日の夜PCに落として確認してみると、対象から遠く離れていて、しかも暗い陰にいたので、鮮明には捉えられていなかったが、図鑑などでしか見たことのなかったあの美しい姿と羽色のオシドリたちがそこにいた。 オシドリのカップルたち 姿と羽色が美しいオシドリのオス 橋の袂に設けられた展望所の紅葉したブナの樹の傍を歩いている時に、たくさんのブナの実が落ちているのに気が付いた。 ブナの堅果は柄が短く全面にトゲ状の突起があり、赤褐色で10〜11月に熟す。 熟すと殻斗が4裂し、3陵のある卵形の種子が、2個たまに3個出てくる。 種子には毒が無く、マツやオニグルミの実に次いでカロリーが高いので、山の動物たちの格好の食料となる。 ブナは数年に一度、広い地域で一斉に結実するという繁殖戦略をとっていて、結実年には野生動物たちが食べ遺すほど大量の実を落とすことによって、種の維持と生息範囲の拡大を図っている。 このため、広大なブナ林帯を持つ地域では、ブナが豊作の翌年は野生動物の出産が増えるといわれている。 今年の大山のブナ林では豊作なのだろうか。 ブナの種を少し拾ったので、来春播種して「ひるぜんリザーブ」で育ててみようと思う。 ブナの堅果と種子 南大山大橋付近の紅葉はまだまだと言った感じだ。 南大山大橋からは下蚊屋ダムを通って蒜山高原に戻る。 陽が翳り始めた下蚊屋ダムの湖では、真っ赤に紅葉したドウダンツツジと白い花穂のススキの向こうに紅葉した湖岸の潅木が見えた。 下蚊屋ダムの紅葉 三平山の裾野を抜けて蒜山高原に戻るが、途中いつも傍を通るときに気になっていた美しい樹形のカエデの紅葉をチェックして行くことにした。 このカエデのある空き地は、もともと何かの商業施設があったところのようで、このカエデも当時植栽されたものだと思われるが、見事な球形の樹形を保っていて、毎年素晴らしい新緑と紅葉を見せてくれる。 と言ってもこの空き地が、上り坂の途中にあり車を止めにくい場所なので、いつも車窓からチラリと眺めているばかりで、傍でじっくり眺めたことがなかったのだ。 近づいて良く見てみると、樹高10数mの立派なイロハモミジで、しかも二本が近接して植わっていた。 傍に樹高2.5mくらいのイロハモミジがあるが、おそらくこの高木の実生が育ったものだと思う。 見事な球形の樹形をした双幹のイロハモミジは全体が黄葉していて、その中にほんの少し朱をさした葉が混じっていて、折からの夕陽を背に受けて妖艶な輝きを見せていた。 球形の樹形が美しい双幹のイロハモミジ 樹冠の薄いピンクが美しく艶かしい。 薄い黄色になった葉に枝先の葉から少しずつ赤く染まってゆく。 午後5時前に帰着した私を迎えてくれたのは、「ひるぜんリザーブ」の美しく紅葉した木々と上蒜山だった。 紅葉の「ひるぜんリザーブ」と上蒜山 早朝の「三平山の雲海と紅葉」見物から始まった私の10月28日の「蒜山〜大山紅葉狩り」ドライブ紀行は、今回をもってようやく終了しました。 同じテーマでさぞ退屈されたことと思います。 長い間お付き合いいただいてありがとうございました。
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2009年11月05日
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