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「ヤマボウシ」 =動物は、植物なしでは生きてゆけない。= あなたは、「いかなる動物も、植物の存在がなければ生きてゆけない。」という事実に気付いていますか。 第二回講義の「エコガーデニングとは」のなかで、「生態系の模式図」を掲載しましたが、ここでもう一度お見せしましょう。 生態系の模式図(「森林インストラクター入門」より転載) この図からわかるように、生態系の生物部分は、「生産者」、「消費者」、「分解者」で構成されています。 植物は、太陽光から系にエネルギーを取り込み光合成によって、動物などが利用できる形に変えますので、「生産者」と呼ばれます。 動物はこのエネルギーを消費するので、「消費者」と呼ばれます。 また、動物の遺体や排泄物などは、微生物によって利用され、さらにこれを食べる生物が存在しますが、これらは、「分解者」と呼ばれます。
このようにして、「生産者」が取り込んだエネルギーが消費され、生物体を構成していた物質は無機化されてゆきます。 そしてそれらは再び植物や微生物を起点に「食物連鎖」に取り込まれてゆきますが、この過程を「物質循環」と呼んでいます。
つまり動物の活動エネルギーは、元をたどれば植物の光合成によって合成されたものに依存しているので、「いかなる動物も、植物の存在がなければ生きてゆけない。」ということになります。 生態系には「大」は「地球の生態系」から「小」は「小さな池の生態系」まで、いろいろなサイズや種類の生態系があります。 「エコガーデニング」で考えようとしているのは、あなたの暮らしている特定の地域の生態系つまり「地域生態系」ですが、それを支えているのは、地域自生種の植物たちだということが、これまでの話からお分かりになったと思います。 「コブシ」の花 =地域自生種の植物を植えよう。= 日本には、たくさんの自生植物がありますが、種ごとにその分布域が異なっていたり、同じ種でも地域変異があって、遺伝子レベルでは異なっていたりすることがあります。 そこである地域で自生している個体から生まれたものを地域自生種と呼びます。 「シラカバ」の自生地は、北海道および本州(福井・岐阜県以北)
私たちは地域生態系を守るためには、無用な開発行為を止め、やむをえぬ開発のため自然に手を加えるときには、可能な限り原自然の保全や復元に配慮する必要があります。
例えば道路の砂防工事や街路樹に利用する植物を、地域自生種にすることを考えてみる必要があるのではないでしょうか。 私たちは餌や、隠れ場所、そして水を用意してやることによって、野鳥などの野生動物を私たちの庭に呼び寄せることができます。 またあなたの地域の自生植物を育てることによって、地域の野生生物の生息環境をつくり、彼らをまもり、かつてその地域に存在した重要な動植物の相互関係を再構築することができます。 地域の生態系や生物多様性を保全するために、あなたの庭に地域自生種の植物を植えましょう。 これが「エコガーデニング」の大きなポイントです。 地域変異のある「ブナ」 さてここまでは、ご理解いただけたでしょうか。 もしわかりにくい箇所や疑問点があればコメントを残してください。 また内容をご理解いただけた方は、ぜひ「ガッテン」の意味で「傑作」ポチをお願いします。 講師の励みになります。 次回はこの「地域自生植物」についてさらに詳しくお話しましょう。
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2009年12月14日
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