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=「エコガーデン」には大きな庭のスペースが必要?=
前回までの話で、「エコガーデン」をつくるには広い庭のスペースが必要なのではないかと思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。 その懸念を払拭していただくために、二つの庭の写真をお見せしましょう。
桂離宮の庭 黄梅院の露地庭 桂離宮の大庭園と、黄梅院の一坪ほどの露地庭をよくご覧ください。 この二つの庭は、広さはまったく違いますが、前回説明した「エコガーデン」の構成要素をどちらもすべて備えていることに気付かれることでしょう。 「エコガーデン」は小さな庭でも可能なこと、そして日本庭園は素晴らしい「エコガーデン」でもあることがお分かりになったと思います。 「エコガーデン」に植えたいあなたの地域の自生種を選定しましょう。 このときあなたの庭に呼びたい野生生物のタイプ(野鳥、蝶など)は、樹種選定の大きな要件となります。 貴方の地域の自生植物を確認したり、野鳥や蝶が好む樹種を探したりするときのために、「エコガーデニング協会」が提供している次の4つのデータベースを役立ててください。 ○ 日本の自生植物データベース 樹木編 http://www.eco-garden.net/jiseijumoku.xls ○ 日本の自生植物データベース 地被・つる植物編 http://www.eco-garden.net/jiseigcp.xls 注)データベース・ファイル読み込み時にパスワード入力を要求するダイヤログ・ボックスが表示された場合にはキャンセル・ボタンをクリックして進んでください。 =植栽時のヒント= ☆ 植栽はできるだけ地域に自生する自生植物(自生種)を主体にしましょう。 地域の気候風土にあっているため、地域の動植物ともよくなじみ、維持管理も容易です。 ☆ 同一種を多く植栽する場合には、通常一列に配植するより一塊に植える方が野生生物には良い生息環境となります。 ☆ すでにある庭をエコガーデンに改修しようとしている場合には、新しく自生種を植える前に、地域の生態系に害を及ぼす移入種の草本植物をできるだけ排除しましょう。 ☆ 新しく樹木を植える時には、後日のトラブル発生を避けるため、地下の下水道管や埋設ケーブル、建設物から十分に距離を取りましょう。 ☆ 野生生物には、年間を通じて餌が必要です。 四季それぞれのシーズンにバランスよく、餌を供給できるよう、できるだけ多種の自生種を植えましょう。 特に餌の少なくなる冬に花を咲かせ、実をつける自生種を植えるよう配慮しましょう。 ☆ 多様な生物が生息できるよう、できるかぎり多様な環境(日向、日陰、乾燥地、湿地、水路、池など)をつくりましょう。 岩や小石、丸太や小枝などはトカゲや他の野生動物を惹きつけるので、残しておきましょう。 ☆ 広い芝生よりも落ち葉や枯れ枝の自然なマルチングにすると、水の節約になりますし、甲虫やミミズの棲みかにもなって、さらには野鳥やトカゲその他の野生動物に餌を供給することもできます。 =施工時のヒント= 構造物はできるだけ土、石、木材などの自然素材を使用し、改変時に廃棄物を出さず、再利用できるものにしましょう。 環境を損なわず、またコスト削減にもなります。 コンクリートで固められた地面や石垣にはどのような生物も生息できません。 花壇やペイビング(舗装)は、出来るだけコンクリートやモルタルを使わず、砂を支持材として石やタイル、レンガなどを固定すると、改変も容易で素材も再利用できますし、トカゲや昆虫、土壌生物などが生息できる環境にもなります。 以上のような事柄に注意して庭づくりをすれば、あなたの庭は地域の自然とつながり、野生生物たちが訪れるようになります。 また内容をご理解いただけた方は、ぜひ「ガッテン」の意味で「傑作」ポチをお願いします。 講師の励みになります。 庭のスペースに制約がある場合には、呼びたい野生生物にあわせた庭づくりをしましょう。 呼びたい野生生物にあわせた庭づくりの方法を次回からお話してゆきます。
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2009年12月17日
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