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マツムシソウに群れる「ヒメアカタテハ」と「キタテハ」 蝶を呼ぶためには、幼虫および成虫の餌になる植物(食草)を用意することが必要です。 蝶の翅は大変脆いので、込み合った枝や茂みの少ない、どちらかというと開けた環境を好みます。 草原や林縁、樹林の小道沿いで良く見かけることが多いのははそのためです。 また樹林や草地は植物の種類が多く、多層構造になっている環境を好みます。 アゲハとホンミスジ =蝶と食草= 蝶の幼虫は種によってほぼ決まった植物の葉を餌にしますから、蝶にあわせてその地域の自生植物を植えましょう。 また多くの成虫の蝶に利用してもらうためには、できるだけ長い期間にわたって、かれらの蜜源となる植物の花が次々と咲くように、開花時期を考えて植物を組み合わせましょう。 成虫の蝶の餌は花の蜜のほかには、樹液、果実の発酵したもの、動物の排泄物などです。 秋口にはよく熟したカキなどを容器に入れたり枝に刺したりしておくと、タテハチョウやヒカゲチョウの仲間がやってきます。 アゲハチョウやシロチョウの仲間は、夏場に湿った土の表面で水を飲むので、そのような環境を用意してやることもよいでしょう。
吸水するミヤマカラスアゲハ
バタフライガーデン用の植物として、よく移入種のブッドレアが利用されますが、ハギの仲間やコマツナギそしてサンショウなどのミカン科の自生種植物を植えると多くの蝶が呼べますので、できるかぎり自生種を植えましょう。 最近確認したところでは、マツムシソウには、驚くほどたくさんのタテハチョウやモンシロチョウの仲間がやってきますので、植栽可能地域ではぜひ試してみてください。 (注)法面緑化に中国産のコマツナギが使用され、日本本来の個体群に対し遺伝子撹乱を引き起こす問題が生じています。 同種であっても外国産などの植栽は避 けましょう。 主な蝶とその食草のデータベースを掲載しておきますので、植栽計画の参考にご利用ください。 =樹林性蝶類と草地性蝶類= 蝶はその種類によって、生息環境が異なります。 たとえ特定の蝶の食草を植えても、その庭の周辺にかれらの生息環境がなければ、蝶はやって来るチャンスは少なくなりますので、植栽計画時にはその点も考慮しましょう。 ○ 樹林性蝶類の例 : アオスジアゲハ、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、スジグロシロチョウ、ダイミョウセセリ、ルリシジミ、ルリタテハ ノブドウとアオスジアゲハ ○ 草原性蝶類の例 : キアゲハ、ギンイチモンジセセリ、ツマキチョウ、ジャノメチョウ、ベニシジミ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ ヤマアジサイとキアゲハ また内容をご理解いただけた方は、ぜひ「ガッテン」の意味で「傑作」ポチをお願いします。 講師の励みになります。 次回は、「カエルやトンボのやってくる庭」のつくり方についてお話しします。
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2009年12月22日
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