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ビッチュウフウロ

 散歩の途中で道端の草むらで草刈からかろうじて生き延びたビッチュウフウロを見つけて移植しておいたら、今朝花を開いた。

 ビッチュウフウロは、学名を Geranium yosinoi と言い、フウロソウ科フウロソウ属の草丈30〜60cmの多年草で、本州(長野県および東海地方以西)の山地や草原に自生して、8〜11月に径2cmくらいの淡紅紫色の花をつける。 名前からも想像できるように、岡山県(備中)で最初に発見されたフウロソウで、畑や水路脇で咲いているのを時々見かけるが、ほとんどの人はゲンノショウコと間違えて見過ごす。
 
 ビッチュウフウロ
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 吸密するマメヒラタアブ(キタヒメヒラタアブ)
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 細かな静脈のような濃い紫色の筋が美しい。
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 フウロソウの仲間には美しい花を咲かせるものが多く、また地域固有種も多いので、これらの地域固有種の草花を大切に保全してゆかねばならない。

 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ビッチュウフウロ」。

 
 ★ このブログでは、生態園「ひるぜんリザーブ」を制作中のミスターTが、エコガーデニング、エコガーデン、ガーデンデザイン、庭づくり、地域生態系、生物多様性、環境保全、自然保護、自生種、在来種、野性生物、スローライフ、エコライフなどに関する話題を、自ら撮影した庭写真、植物写真、花写真、野鳥写真、昆虫写真などのネイチャーフォトとともにお届けしています。 

 ★ 「エコガーデニング」にご興味のある方は、こちらをご覧ください。 「いのち育む庭づくり-エコガーデニング」  ★ またブログをお持ちの方は、ぶろぐ村内の 「エコガーデニング」コミュニティ へ記事をどしどしトラックバックしてください。きっと素敵な仲間に会えます。 
 綺麗に咲いたキカラスウリの花を眺めていると、近くの草むらをくすんだ紫色をした小さな蝶が舞った。 葉の上で吸水を始めたので、近づいてカメラに収めた。

 見事なレース状の花を広げたキカラスウリ
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 前翅長が10〜15mmくらいのこのチョウは
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 ヤマトシジミと言い、シジミチョウ科のチョウで
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 本州以南の各地に4〜11月に出現し、カタバミを食草とする。
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 これはメスの成虫で翅の上面は灰色がかった紫色をしている。
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 明るい青藍色をしているオスに比べれば地味だが、それなりに美しい。 
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 ヤマトシジミから目を上げると、カワラケツメイの花の上をせわしげに舞っていた二匹のキチョウが飛んできて、一匹はギボウシの葉の上で吸水し、もう一匹はゲンノショウコの花で吸蜜した。

 キチョウは、北海道を除く全国で6月から周年出現し、マメ科のネムンキやヤマハギなどを食樹とする。


 ギボウシの葉で吸水するキチョウ(夏型)
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 ゲンノショウコの花で吸蜜するキチョウ
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 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ヤマトシジミ」と「キチョウ」。


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カワラケツメイ咲く。

 「ひるぜんリザーブ」の池の土手でカワラケツメイが咲き始めた。 

 開花し始めたカワラケツメイ
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 カワラケツメイは、学名を Cassia nomame と言い、本州、四国、九州の日当たりのよい河原や路端に自生するマメ科カワラケツメイ属の一年草で、8〜10月に草丈30〜60cmになり、葉の腋から小枝を伸ばし小さな黄色の花を1〜2個つける。

 緑の細かな羽状複葉の葉と黄色の小花が美しい。
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 カワラケツメイは初夏から秋にかけて若苗や新芽を摘み取り、生のままてんぷらにしたり、細かく刻んで汁の実にする。 また塩を一つまみいれた熱湯でゆで、冷水にさらしてアク抜きをすると、おひたし、胡麻和え、辛し和え、酢味噌和え、油いためなどにして食べられる。

 カワラケツメイには、コウボウチャ、マメチャ、ハマチャ、ノマメチャ、キツネチャなどの別名があるが、これは利尿などの薬効があるため古くからお茶として利用されていた名残である。 お茶にするには、8〜9月ころ、まだ豆果が未熟なうちに地上部を刈り取り、刻んで日干しにする。 乾燥した全草10〜20gを400ccの水で煎じてお茶のようにして飲むという。

 二年ほど前に、散歩の途中で通りがかった農家の庭先に野草茶の材料にするのだろうか、このカワラケツメイを群生させていて、ちょうど黄色の小花がたくさん咲いていて、とてもきれいだったので、池の土手に植えてみたものが昨年から花を咲かせるようになった。

 先に咲いていたヒメワレモコウを覆い隠さんばかりに葉を展開してゆく。
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 花はつぼみからこんな風に開いてゆく。
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 径7mmくらいの小さな花もランのような形をしていて可愛い。
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 カワラケツメイは、絶滅危惧種に指定されているツマグロキチョウの食草として知られているが、最近河川改修などによって河原の植物群落は帰化植物が生育範囲を拡大しており、在来種が減少してきている。そのため、カワラケツメイも稀少になってきているという。

 多額の税金を投入し、地域の発展を企図して実施される公共工事が、地域の環境や生態系を破壊しているケースが良く見受けられるのは、納税者として我慢のできないことである。 環境省は当然のことだが、国土交通省にも生態系を理解する人材を配置しなければいけない時期に来ている。


 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「カワラケツメイ」。


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 「ひるぜんリザーブ」では、先日紹介したキツリフネが池畔で開花の盛りを迎えているが、木陰のツリフネソウもようやく花を開き始めた。
 ★「キツリフネの好きな場所」 http://blogs.yahoo.co.jp/mr_ecogardening/4271505.html

 ツリフネソウは学名を Impatiens textori と言い、キツリフネと同じツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で、北海道から九州の山地に自生して、8〜10月に葉の上部に花序を斜め上に立ち上げ紅紫色の花をつける。

 花の咲いた様子が吊り下げられた船のように見えることから、ツリフネソウの名がついた。 
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 同属のこの二種の草本は、もちろん類似点も多いのだが、良く見ると相違点もたくさんある。 まず葉の形が、ツリフネソウはひし形楕円形で葉の縁には細かな鋭鋸歯(鋭いギザギザ)があるが、キツリフネは長楕円形で丸く粗い鈍鋸歯で、明らかに異なる。

 よく似ていると言われる花について見てみると、花色の違いは別にしても

1.花の付く位置が、ツリフネソウは葉の上部なのに対して、キツリフネは葉の下に付く。

 ツリフネソウは葉腋(葉の付け根)から斜め上に伸びた花序に花をつける
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 キツリフネは葉腋から下に花序を伸ばして花をつける
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2.三枚のガク片のひとつが変化して袋状になった部分の基部が距となっているが、その形がツリフネソウではクルリと巻いて渦巻状になっているのに対して、キツリフネでは下に垂れ下がった形となっている。 ちなみにこの袋状のガクの上部にある蝶結びにした小さなリボン状のものが残りの二枚のガク片である。

 ツリフネソウの距は渦巻状
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 キツリフネの距は下に垂れ下がる
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3.それぞれ三枚の花弁を持ち、その内の下の二枚が唇弁で大きく広がってマルハナバチのような訪花昆虫の着地場所となるが、ツリフネソウは二枚の面積は小さめだが、キツリフネは大きい。 ちなみにもう一枚の花弁は、旗弁となって上部へ開いている。

 ツリフネソウの二枚の唇弁は小さめだが、
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 キツリフネの二枚の唇弁は大きい。
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 ツリフネソウもキツリフネも同じマルハナバチなどを訪花昆虫としていて、生育場所や開花時期も近いのだが、微妙に異なった形質を備えている。 それぞれが投下エネルギーと獲得利得のバランスを追求して進化した結果このような形質を獲得しているわけだが、さてどちらが良い成果を挙げているのだろうか。

 そんなことを考えながらふとキツリフネを見ると、なんだか可愛い魔女に見えた。 君たちはきっと魔法使いだ。 たった4mmくらいのつぼみからいきなり4cmくらいもの大きな花を咲かせるのだから。

「ひるぜんリザーブ」の可愛い魔女、キツリフネ
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 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ツリフネソウ」と「キツリフネ」。


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