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「ひるぜんリザーブ」の池の周辺をミヤマアカネが飛んでいる。 翅の先端より少し内側に帯がかかっているので、翅に日の丸をつけているように見えることから、かつての日本の軍用練習機は、ミヤマアカネの連想から「アカトンボ」と呼ばれた。 つまりミヤマアカネは、「赤とんぼ」の代表というわけである。 もっともメスは成熟しても赤くはならない。 「ミヤマ」アカネとは言うが、高地ばかりでなく丘陵地から低山地にかけても棲息してして、北海道から九州の各地で7月上旬から11月ころまで見られる。 水田およびそれに付随する緩やかな流れのある流域を生息域としている。 ミヤマアカネ(オス) 翅脈や縁紋も赤くなってきている。 ミヤマアカネの飛翔
ミヤマアカネのメス
赤とんぼの代表格のミヤマアカネであるが、近年平野部に近い地域での減少が顕著となっている。 原因は圃場整備による、水田の乾燥化や水田地帯を緩やかに流れる小川のコンクリート水路化で、島根県などでは、絶滅の危惧が指摘されている。 農水省指導による農業の近代化は、これまで多くの問題を生んできたが、農村地域の自然破壊もそのひとつである。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ミヤマアカネ」。
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2009年08月16日
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午後、池のサギソウの開花をチェックしようと「ひるぜんリザーブ」の草地を歩いていると、草むらから派手な色彩の蝶が舞い立った。 ツマグロヒョウモンのメスだ。 ツマグロヒョウモンは、中部以南、南西諸島に棲息するタテハチョウの仲間で、スミレ科の植物を食草とする。 ひらひらと舞い上がっては、舞い降りるという動作を繰り返すので、なかなかカメラには収まりにくかったが、近くに舞い降りたところを何とかカメラに収めた。 ツマグロヒョウモン(メス) 蝶はオスの方に翅の模様が派手な種が多いが、このツマグロヒョウモンはメスの方が明らかに派手な衣装を身に纏っている。
ツマグロヒョウモンのオス(昨年夏に撮影)
「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ツマグロヒョウモン」。
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「ひるぜんリザーブ」草原では、数箇所でヨメナが群生しているが、昨日辺りから少しずつ咲きはじめた。 ヨメナは学名を Kalimeris yomena と言い、キク科ヨメナ属の多年草で、本州の中部以西、四国、九州の少し湿り気のある田の畦や川縁などに自生している。 7〜10月に50〜120cmの茎の枝分かれした先端に径3cmくらいの淡紫色の花をつける。 西日本では、春の若菜の代表として良く知られていて、新芽を摘んでヨメナ飯、お浸しや和え物、てんぷらや炒め物にして食べる。 一方同属のカントウヨメナ(学名 Kalimeris pseudoyomena * pseudo-yomena は「偽のヨメナ」という意味)は食用として利用されることはないようだ。 私はまだ試したことはないが、味も香りも劣ると言う。 ヨメナが咲き始めた。 薄紫の花弁が美しいヨメナ ヨメナにも蝶や蜂などの昆虫が蜜や花粉を求めてやってくるが、この日はアリがせっせと蜜を集めているところへマメヒラタアブ(キタヒメヒラタアブ)がやってきた。 ヨメナにやってきたマメヒラタアブ。 花弁には訪花昆虫たちが残した足跡が傷となって見える。 アブはハチよりホバリングが上手なので、飛翔中の写真は撮りやすく、今回もしっかり写ってくれた。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ヨメナ」と「マメヒラタアブ」。
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「ひるぜんリザーブ」の森ではヤマジノホトトギスがたくさん自生していて、毎年6月下旬から晩夏にかけて美しい花を開いて見せてくれる。 今年も森のそこここで開花しているが、ログハウス前の花壇に移植したヤマジノホトトギスが今草丈を80cm以上にも伸ばして、びっくりするほどたくさんの花芽をつけ花を開いている。 ヤマジノホトトギスは学名を Tricyrtis affinis と言い、ユリ科ホトトギス属の多年草で、北海道から九州の山地に自生し、8〜10月ころ枝先や葉腋から花柄を伸ばして6弁の白地に紫の斑点のある花を1〜3個開く。 ホトトギスという和名は、この花の花弁の模様が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから付けられた。 良く似た草本に同属のヤマホトトギス(学名 Tricyrtis macropoda)があるが、こちらは花が散房花序につき、花被片が下へ大きく反り返ることで判別できる。 ヤマジノホトトギス
葉腋(葉の付け根)には5〜6個ものつぼみが見える。
つぼみの開きかけと開花後 独創的な そして見事なバランスの 花の造形 ヤマジノホトトギス
「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ヤマジノホトトギス」。
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