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前回に続き、鏡ヶ成湿原の植物の紹介を続けよう。 さらに進んでゆくと、ヌマトラノオの群落があった。 ヌマトラノオは、学名を Lysimachia fortunei といい、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、本州、四国、九州の湿地に自生している。 ヌマトラノオの群落 ヌマトラノオ バイケイソウは、すでに花が終わり種を付け始めている。 バイケイソウは、学名を Veratrum grandiflorum といい、北海道から本州の野原に自生するユリ科ショロソウ属の多年草である。 草丈は1〜1.5mになる大型の草本で6〜8月に大型の円錐花序に2cmほどの緑白色の6弁の花を多数つける。 どちらかと言うと花は地味で、私はむしろ春先に見られる捩れたように立ち上がってくる大きな葉の方に魅かれる。 バイケイソウ バイケイソウの花と種子 湿地の中のサワフタギもすでに緑の種を鈴なりにつけている。 サワフタギは学名を Symplocos chinensis と言い、ハイノキ科ハイノキ属の落葉低木で、北海道から九州までの山野に自生する。 秋が深まると、この果実は美しい瑠璃色となり、そのため別名「ルリミノキ」とも呼ばれる沢沿いの名木で、「ひるぜんリザーブ」」の池の畔にも植栽している。 サワフタギの果実 通路脇に珍しいフジカンゾウの花が咲いていた。 フジカンゾウは、学名を desmodium oldhamii といい、マメ科ヌスビトハギ属の多年草で、本州、四国、九州の山野の林内に生え、草丈50〜150cmに成長して、8〜9月に8mmほどの淡紅色の蝶形花を多数つける。 「ひるぜんリザーブ」にも植栽していて、一本だけではあまり見栄えがしない花だが、叢生すると開花時には見事は景色をつくる。 フジカンゾウ 戻る途中の小川にヒルムシロが広がっていた。 ヒルムシロは、学名を Potamogeton distinctus と言い、日本全土の池沼に生える多年草で、6〜10月に葉腋に小さな黄緑色の花を穂状につける。 湧き水の流れる小川に葉を広げていたヒルムシロ 今日は、濃い霧で小雨も降るという条件の中で満足のゆく写真を撮ることができなかったが、多くの湿生植物たちに逢えて大満足の二人だった。
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前回に引き続いて、鏡ヶ成湿原の植物の紹介をしよう。 北斜面には、サワヒヨドリとチダケサシの群落が見える。 サワヒヨドリについては、昨日の「サワヒヨドリとカノコガ」の記事中で触れたので詳細は省くが、チダケサシは、学名を Astilbe microphylla と言い、ユキノシタ科チダケサシ属の多年草で、本州、四国、九州のやや湿った山地に自生している。 ( 「サワヒヨドリとカノコガ」http://blogs.yahoo.co.jp/mr_ecogardening/4917974.html ) サワヒヨドリの群落 チダケサシの群落 水滴を花穂いっぱいに付けたチダケサシ 濃い霧に霞む斜面を見渡すと、コオニユリやシシウドの花も見える。
ぽつんと咲いていたコオニユリ
少し大きめの黄色い花は草丈や花弁の形から見ると、トモエソウのようだ。 トモエソウは、学名を Hypericum ascyron と言い、オトギリソウ科オトギリソウ属で、北海道から九州までの各地の日当たりのよい山地に自生する草丈50〜130cmの多年草である。 直径5cmくらいの大きな花の花弁が巴形に捩れているのでその名が付いた。 遠くの斜面に咲いていたトモエソウ この記事はさらに次回へ続きます。
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昨日中国地方もやっと梅雨明け宣言がでた。 一昨日湿原の花をみたいとミズSと大山の鏡ヶ成湿原に出かけたが、近づくにつれ霧が出てきて到着したころには、激しい雨まで降り始め、2メートル先も見えないくらいに霧も濃くなってきて、結局車の中で昼弁当を食べただけで戻る羽目になった。 今日もそれほど良い天気とはならず、上蒜山も頂上付近には雲がかかっていて、さて鏡ヶ成はどんな具合だろうかと、休暇村へ電話をかけて尋ねてみると、「ガスが出ているが湿原を見る分には問題はないでしょう。」ということだったので、勇躍二人で出かけた。 鏡ヶ成に近づくにつれやはり雲行きは怪しくなり、湿原付近では霧と小糠雨が待っていたが、ともかく行ってみようと、霧の中で練習に励む強化合宿中と思われる中学生たちを横目に見ながら、湿原へ向かった。 霧の中で吹奏楽の練習に励む中学生たち 霧の中から最初に目に飛び込んできたのは、一面のノリウツギの花だった。 ノリウツギは、学名を Hydrangea paniculata と言い、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で、北海道から九州までの日当たりのよい山野に自生している。 「ひるぜんリザーブ」のアジサイ園でも今年美しい花を咲かせてくれたおなじみの花木である。 一面のノリウツギ ノリウツギの花 ピンクの小さな両性花のつぼみが可愛い 少し進むときれいに色づいたヤマウルシがあった。 ヤマウルシは、学名を Rhus trichocarpa と言い、北海道から九州の山地に生える樹高3〜8mのウルシ科ウルシ属の落葉小高木である。 ヤマウルシ さらに中へ進んでゆくと、霧の中から背の高い黄色い花がぼうっと浮かんできた。 近寄って良く見るとハンゴンソウだった。 ハンゴンソウは、学名を Senecio nemorensis と言い、北海道から本州(主に中部以北)の山地に自生するキク科キオン属の草丈1〜2mの多年草である。 先日環境省の「特定外来生物」の指定を受けて、やむなく「ひるぜんリザーブ」の敷地内から駆除したオオハンゴンソウ(ルドベキア)とは、名前は似ているが異なる属で、花もずいぶん印象が異なる。 ( 特定外来生物「ルドベキア」 http://blogs.yahoo.co.jp/mr_ecogardening/3653697.html ) ハンゴンソウ 細い花弁に乗せた水滴を光らせて美しいハンゴンソウ 次回へ続く。
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