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衆院選挙の投票をするために、関西にある自宅へ戻ったときに、庭のスイフヨウの花が咲いた。 このスイフヨウは、今年の春に樹齢29年のメタセコイヤを伐採したためにできた空間を埋めるために植栽したものだ。 このメタセコイヤは、19年前に自宅を建てたときに、造園を任せた業者がぜひにと言って植栽したもので、樹齢29年、胸高直径80cm、樹高10数メートル(何度か切り戻している。)の文字通り我が家のシンボルツリーとなっていて、5年前に私が庭の全面的な改修をしたときにもそのまま残しておいた。 ところが大きくなるにつれ、秋の落ち葉の量が増え、風に乗って周辺道路にも広範囲に舞い落ち茶色く覆うようになるので、その回収作業が大仕事になるようになった。 舞い散った細かい落ち葉を掃き集めるのも大変だが、集めた落ち葉を処理するのも大変で、シーズン中にゴミ袋で数十袋にもなる。 作業はともかくとして、私たちは自宅を空けることが多いので、留守中の近隣への迷惑を考えて、とうとう今年の一月に泣く泣く伐採を決行したのだった。 メタセコイヤには可愛そうなことをしてしまったが、自宅の建築当時私たちにもう少し樹木に対する知識があれば、100坪程度の庭にメタセコイヤのような高木を植えたりはしなかっただろうと今にして思う。 メタセコイヤの伐採によって、道路に面した東側の庭にぽっかり明いた空間に何を植栽しようかと、パートナーとも相談して決めたのが、スイフヨウだった。 スイフヨウは、学名を Hibiscus mutabilis cv. Versicolor と言い、アオイ科ヒビスクス(フヨウ)属の落葉低木である中国原産のフヨウの園芸種である。 学名の最後の部分の Versicolor は、「色が変わる」という意味で、スイフヨウの花色が咲きはじめてから時間の経過とともに徐々に変化することから付けられている。 またスイフヨウには、一重咲き種と八重咲き種がある。 フヨウはもともと南方の樹木なので、スイフヨウも耐寒性は余りないが、関西圏では地植えでも大丈夫な地域が多い。 我が家では初咲きとなるので、9月初に咲いた一番花を撮ってその花色の変化を追ってみた。 開花初日の10時57分 秋空に純白の花が美しい。 13時51分、ほぼ満開状態となった。 16時49分、少しピンクに染まってきた。 アップで見ると、色づいてきたのがわかる。 翌朝の6時13分、全体がきれいな淡いピンクに色づいた。 アップで見ると、まだ白い部分も残っているのがわかる。
11時16分、さらに濃く色づいてきたが、
良く見ると花弁の先端はすでに萎れかかっている。 15時18分、花弁がきれいに折りたたまれて玉状になった。 この後は花柄ごときれいに脱落する。 散り際が実に見事な花だ。 スイフヨウの花は、開花当初は純白で時間の経過とともにピンクから紅色へと徐々に濃く色づいてくる。 この変化の早さは、気温と関係があるようで、一律に朝方は白く、夕方には赤くなるとは限らず、低気温のときにはその進行が遅くなって、翌朝にもっとも濃く色づくこともあるので、紅白二色の花を同時に見ることもできる。 芙蓉の花は原産地の中国では美女の顔にたとえられるので、スイフヨウ(酔芙蓉)の名は、美女が酒に酔って、その頬がほんのりと桜色に染まってゆく様を形容して付けられたものだ。 この花が真っ赤になるのを待たず、淡いピンクの状態から花を閉じてゆくのは、美女ならずとも女性の酒のたしなみ方として、好ましい姿である。
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2009年09月13日
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