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 健康な状態の植物は病害虫に対する抵抗力があります。 植物の管理の基本は、健康に育てることです。 今回から数回にわたって、「エコガーデニング」の維持・管理についての考え方をお話します。

 植物が健康に生長するためには、光、水、空気、養分(土壌)が必要です。 ここでは、その中の特に水と土壌を中心にお話ししますが、今回はまず水について考えて見ましょう。

  イグアスの滝
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 地球は水の惑星と呼ばれています。 それは地球の全表面積の71%水で覆われているからです。 そして地球に存在する水の量は13.5億立方kmにも及びます。

 ところが私たちが利用できる淡水は、極めてわずかで、地下水として0.7%、循環水として0.02%しかありません。

 この内、過去から蓄積してきた地球の地下深くにある大深度地下水は石油と同じで、汲み上げて消費すると枯渇し、地盤沈下を引き起こします。 

 北米やアラブの砂漠地帯における、大深度地下水の農業への大量利用は、すでに井戸の甚だしい水位低下を招いており、いずれ枯渇すると考えられます。 またこのところ発展著しい中国でもすでに水不足が報じられています。

 カシュガル ブルンクリ湖
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=生態系を破壊する水の過剰使用=

 2000年3月20日、ケニア北部の小さな居留地で起こった事件は水資源についての暗い未来を予感させます。

 スーダン国境近くのこの村では長引く旱魃のため、のどの渇きで狂乱状態となったサルの群れが、必死で飲み水を確保しようとする村人と争い、2時間にわたる壮絶な戦いの結果、8頭のサルが殺され、10名の村人が負傷しました。

 世界で深刻化している淡水の不足は、世界の多くの地域で紛争を起こしており、農村住民と都市住民、工業と農業、水資源が豊かな国と乏しい国、地域と地域、そして隣人同士の間でさえ既に争いを起こしていますが、ケニアで起こった事件のような水をめぐる異種生物間の争いは今後ますます増えてゆくと予想されています。

 水場へ向かうマサイ族と牛の群れ
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 淡水の生態系を野生生物のために維持することは、すべての生命に安全な水をもたらすことに他ならないということを忘れてはいけません。

 20世紀の人間による開発は、地球の配管システムとして機能する河川や氾濫原、湿地の多くを消滅させ、地球の水循環を一変させました。 その結果として、淡水の生態系は致命的な影響を受けています。

 人間は使用可能な淡水の54%を支配しており、特に20世紀における水の使用量は、人口増加率の2倍に増えました。

 一人当たりの水の使用量が現状のままとしても、今後25年間に予測される人口増加によって、利用可能な淡水の70%を人間が使用すると推定されています。

 世界平均で見ると、水使用量の69%は農業用水、23%は工業用水、8%は飲料水や入浴、洗濯および草木や芝生の水遣りなどの生活用水に使用されています。

 動物が生息地を離れて生きてゆけないように、人類は水循環やその循環を支えている自然システムを離れては生きてゆけません。 

 ナミビア砂漠の立ち枯れ木
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 「自然が必要とする水」と「人間が必要とする水」をバランスさせて、水循環を共有することを考えてゆかなければ、人類の未来は危ういということに気づく必要があります。


=効率的な水遣り=

 水は貴重なそして枯渇が予想される天然資源のひとつだと言うことを認識して、ガーデニングにおいても効率的な水使用を心がけましょう。

 ○ 庭の植栽への水遣りはスプリンクラーやホースによる散水で水を撒き散らすようなことをせず、株元の土壌にのみ注水して水を滲み込ませましょう。 適切な注水は無駄な蒸発を抑え、植物の根を深く張らせます。

 ○ 毎日散水するより、週に1〜3度、株元の土の表面が乾いた時に注水する方が、水の節約と良い生育を得られます。 また水遣りは一般に朝の涼しい時間帯にやる方が、蒸発損失を少なくできます。

 ○ 水の浪費を防止するためには、暑い日中や風の強い日の水遣りを少なくします。 
 
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○ 多くの場合移入種より自生種の植物は水遣りは少なくて済みます。 これは地域の自生種はその地域の気候や土壌に良くあっているからです。

  ○ あなたの庭の日照や排水性、風当たりなどの自然環境をよく調べて、その環境にあった植栽をしましょう。

○ 植物は水要求度の近い植物を同じエリアにまとめて植えましょう。 そうすれば庭の全面に水遣りをしなくても、必要なエリアだけに水遣りをすれば済むようになります。

○ 水遣りに使用する水は、上水である必要はありません。 雨水タンクを設置して雨水を活用したり、風呂の残り湯などを活用しましょう。


=マルチング=

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マルチングとは、土壌の表面を稲わらやバークチップ(樹皮を細かく砕いたもの)、バーク堆肥、もみがら燻炭などで覆うことですが、雨水による土壌侵食の防止、地温の調節、土壌水分の蒸散防止、雑草防止、泥はね防止による病気発生の予防などの効果がありますから、ぜひ実行してください。

                        ************

 さて今回の講義は、ご理解いただけたでしょうか。 もしわかりにくい箇所や疑問点があればコメントを残してください。

 また内容をご理解いただけた方は、ぜひ「ガッテン」の意味で「傑作」ポチをお願いします。 講師の励みになります。


 次回は、「ケミカル・ガーデナー」と「エコ・ガーデナー」の違いについてお話しします。
 あなたは「ケミカル・ガーデナー」ですか? それとも「エコ・ガーデナー」ですか?


 ★ このブログでは、生態園「ひるぜんリザーブ」を制作中のミスターTが、エコガーデニング、エコガーデン、ガーデンデザイン、庭づくり、地域生態系、生物多様性、環境保全、自然保護、自生種、在来種、野性生物、スローライフ、エコライフなどに関する話題を、自ら撮影した庭写真、植物写真、花写真、野鳥写真、昆虫写真などのネイチャーフォトとともにお届けしています。 

 ★ 「エコガーデニング」にご興味のある方は、こちらをご覧ください。 「いのち育む庭づくり-エコガーデニング」  ★ またブログをお持ちの方は、ぶろぐ村内の 「エコガーデニング」コミュニティ へ記事をどしどしトラックバックしてください。きっと素敵な仲間に出会えます。 

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