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このシリーズの第三回で紹介した「イカル」の大きな群れがやってきた時に、群れの中に数羽の「シメ」が混じっていた。 「シメ」は、「イカル」と同じアトリ科の鳥で、体長19cm、翼開長30cmの「イカル」より少し小さい鳥で、日本では北海道に夏鳥として渡来後、繁殖し、冬季に本州以南に移動する。 「イカル」の群れに混じって餌を探す「シメ」 「シメ」 小さな昆虫を咥えた「シメ」、太く丈夫なくちばしで木の実を良く食べる。 飛ぶと白い翼帯が目立つ。
ネムノキの枝にとまった「シメ」
小さな野鳥は、繁殖期以外は群れで行動することが多い。 学生時代に「類は友を呼ぶ。」という日本のことわざに対応する英語のことわざとして「Birds of a feather flock together.」という英文を習った記憶があるが、この英文の意味は、「同じ羽色の鳥は群れる。」ということだ。 小さな野鳥の行動はその通りで、繁殖期以外は群れで行動し、単独行動時に外敵から攻撃される危険を避けているのだと考えられる。 これは、逆に言えば、「小鳥たちの恋は命がけ」ということで、なかなか健気だが、さて最近の若い人たちの恋愛事情はどうなのだろう。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「シメ」。
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野鳥
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「ひるぜんリザーブ」にも時々珍しい野鳥が現れることがある。 「マミチャジナイ」もそのひとつで、二年くらい前の年の4月下旬に、ウッドテラスの傍の草地に突然現れた。 「マミチャジナイ」は、学名を Turdus obscurus と言い、全長22cmくらいのヒタキ科ツグミ亜科の鳥で、バイカル湖からカムチャッカにかけての地域で繁殖し、中国南部、フィリピン、インドネシアなどで越冬するので、日本には渡りの途中に旅鳥として飛来する。 出現期間が4,5月と9、10月で短いためか、観察記録が少なく特に春の渡りの時期の記録が少ないという。 手元の山渓の野鳥図鑑に翼開長が記載されていないのもそのせいだろうか。 最初見たときには「アカハラ」かと思ったが、白い眉斑がはっきり見えたので、「マミチャジナイ」だとわかった。 この「マミチャジナイ」という不思議な名前は、どうして付いたのだろうと調べてみたら、マミ(眉)は白い眉班があることから、チャは体色が茶色であることから、ジナイはツグミの古語からきているらしい。 つまり、白い眉班のある+茶色の+ツグミ→マミ+チャ+ジナイ=「マミチャジナイ」 となったらしい。 「マミチャジナイ」 白い眉班がはっきり見える。 眉はかなり太目だ。 良く見ると、目の上下に白班がある。 この「マミチャジナイ」は、遥かバイカル湖の辺りからインドネシア辺りまで毎年数千キロを文字通り「身一つ」で移動をするのだ。 この小さな体のどこにそのような能力が秘められているのだろう。 私は、渡り鳥を見るたびに畏敬の念さえ覚える。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「マミチャジナイ」。
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「ひるぜんリザーブ」では、「イカル」はほぼ年間を通じて見られる野鳥の一種である。 梢にとまって「ヒーヒョーヒー」と大きく澄んだ美しい声を響かせる。 姿はと言うと、薄いグレーの地に黒い頭に大きな黄色のくちばし、黒い翼には青と白の帯模様が入っていて、良く目立つ。 「イカル」は、学名を Eophona personata と言い、体長23cm、翼開長33cmのアトリ科の鳥で、北海道から九州までの各地に生息して、木の実や昆虫を食べる。 春から夏にかけての繁殖期以外は、群れで行動することが多いが大抵は数羽程度なので、昨年の春、雪解けの「ひるぜんリザーブ」の庭に50〜60羽くらいの大きな群れがやってきたときは少し驚いた。 野鳥の大きな群れがログハウスの南に植えられているミズキの根方に降り立ったので、二階の窓辺から覗いてみると数十羽の「イカル」(シメも少し混じっていた)の群れが一斉に落ち葉の下の木の実か昆虫を探していた。 ミズキの樹下にやってきた「イカル」の大群 やがて一斉に飛び立って、森の上を旋回しながら、北の草地の方へ移動した。 今度は窓から40mくらい離れた草地の中央付近のカキの樹の下へ降りたので、順光となって、写真も明るく撮れたが、かなり距離が離れていたため残念ながらシャープな映像は得られなかった。 カキの樹に下で餌探しをする「イカル」 最後にようやくログハウスの北のネムノキの枝にとまってくれた。 くちばしに付いているのは木の実の殻のようだ。 野鳥は、個別行動をしているときと集団行動をしているときでは、ずいぶんとその挙動が違う。 群れでいる時は、警戒心が薄れのびのびと振舞っているので、彼らの自然の姿が見られる。 このイカルの大集団の中に数羽の「シメ」が混じっていて、その姿も撮ったので、また別の機会に紹介したい。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「イカル」。
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「ひるぜんリザーブ」にやってくる野鳥の中で大型の野鳥と言えば「アオサギ」や「ダイサギ」に次いで大きいのは「キジ」だろうか。 「キジ」は、まだ手の入っていない森の中にいるらしく、頻繁に顔を出す。 もっとも繁殖期以外は草むらの中でごそごそ動き回っているので、姿が見えるわけではないのだが、「ひるぜんリザーブ」の庭を歩いていると、足元からいきなり走り出してきて、バタバタとぎこちない動きで飛び去ってゆくのだ。 「キジ」は飛び立つのがほんとうに下手で、かなり助走しないと飛び立てない不器用な鳥なのだ。 先日も河岸を歩いていると、岸の茂みから一羽の「キジ」が駆け出してきて、大慌てで飛び去った。 「こんなところで餌さ探しか。」とその辺りを見ていると、しばらくしてからまた一羽のこのこ顔を出してきて、また大慌てで飛び立った。 「おやおや、二羽もいたのか。」と思っていると、なんとまたしばらくしてからもう一羽出てきて、バタバタと飛び立った。 ことほどさように「キジ」という鳥は、要領の悪いノンビリした性格の鳥でこのため、猟師たちの格好の目標にされる。 「キジ」は、学名を Phasianus colchicus と言うキジ科の鳥で、日本では本州から九州までの各地に留鳥として棲息・繁殖している。 北海道や対馬にいる「コウライキジ」は、放鳥されたものが野生化したものである。 「キジ」は、日本の国鳥だが、オスは狩猟鳥でもある。 私が「ひるぜんリザーブ」へ来た頃は、私有地であることに気付かないハンターたちが冬場にやってきて狩猟をしていたらしく、春になって雪が解けると森の中に薬きょうがたくさん落ちているのを発見したことがある。
美しい羽色のオスのキジ(春に撮影したもの)
大きな丸い目が可愛いメスのキジ キジのオスとメスの表情 オスは、目いっぱい着飾って、威厳を取り繕っているが、焦点の合わない金色の小さな目が、どこかとぼけて見えるところが可愛い。 一方のメスは、オスに比べると地味な衣装だが、黒いつぶらな瞳で、落ちついたやさしい表情をしているところが良い。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「キジ」。
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「ひるぜんリザーブ」の森や庭には、たくさんの野鳥たちがやってくる。 シリーズでそれらの野鳥たちを紹介しよう。 朝、池畔を歩くと、池の岸のスギゴケに霜が降り始めている。 森の西に接する川では、流れる水がいっそう冷たさを増したようだ。 オニグルミの梢に動く影があるので、そっと近づいてみるとカケスがいた。 霜の降りたスギゴケ 凍りつきそうな小川の流れ カケスは、学名を Garrulus glandarius と言い、体長33cm、翼開長50cmのカラス科の野鳥で、北海道から屋久島までの日本各地で繁殖する。 北海道に留鳥として分布している亜種のミヤマカケスは、頭部から顔が黄褐色である。 雑食性で、昆虫やドングリなど食べるが、のど袋にドングリを入れて運び、一箇所に一個ずつ落ち葉の下などに蓄える習性がある。 ミズナラやカシ類のドングリが好きなので、ミズナラの高木がたくさんある「ひるぜんリザーブ」の森は彼らにとっては、格好の餌場となっているようだ。 カケス カケスは、森の中で「ジャージャー」と余り美しくはない声でいつも鳴いているが、その青い羽は美しい。 また彼らがドングリを蓄えることで樹木は種子の散布範囲を広げてもらっている。 「カケス」と」「ミズナラ」は、こうして支えあっているのだ。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「カケス」と「ミズナラ」。
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