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自宅から程近い伊丹市内に、昆陽池(こやいけ)という都会地には珍しい野鳥の来る自然公園があり、関西屈指の渡り鳥の飛来地として知られている。 秋から冬にかけてはカモなど多くの水鳥が飛来し、春には白鳥の抱卵やひなたちを引き連れて泳ぐ姿も見られる。 昆陽池はもともと、奈良時代の名僧、行基が天平3年(731年)に築造した農業用のため池だったものを市が整備した広さ27.8ヘクタール(うち自然池12.5ヘクタール、貯水池4.5ヘクタール)の池を中心とした自然公園である。 先日大山の紅葉を見に出かけた折に、南大山大橋の下の谷でたまたまオシドリを見かけたので、水鳥を久しぶりに見たくなって、自宅に戻った機会に昆陽池へかけた。 大型の水鳥で見かけたのは、アオサギ、ダイサギ、コブハクチョウだった。 アオサギは、コウノトリ目サギ科アオサギ属の鳥で学名を Ardea cinerea と言う。 これは灰色のサギという意味で、英名でも Gray Helon(=ハイイロサギ) と言うが、アオサギのグレーの羽は薄青くも見えるので、アオサギという名にさほど抵抗を覚えたことはない。 アオサギは全長が約95cmあり、で日本で繁殖するサギ類の中では最大で、ダイサギよりやや大きイ。 翼開長は175〜195cmあり、大人が両腕を広げた長さよりも大きな翼をもっている。 高い木のある林にコロニーをつくり、川、干潟、池などの浅いところで主に魚を捕らえる。 樹上のアオサギ 獲物を狙う武器となる鋭い目と長い嘴。 頭に黒い冠羽が見られないので、まだ幼鳥かもしれない。 飛ぶときには長い首をS字に折り畳んで飛ぶ。 次回へ続く。
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野鳥
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自宅の庭にはブナ、コナラ、ヤマザクラ、ヤブツバキ、モッコク、ナンテン、ムラサキシキブ、カキなどを植栽してあり、和庭には水場も用意してあるので、花の蜜や果実それに水を求めて、たくさんの野鳥たちがやってくる。 ヒヨドリやシロハラもその仲間である。 ヒヨドリは、全国に留鳥として分布していて、北方や山地のものは多くが秋に暖地、平地へ移動する。 平地の公園から山地の森林まで樹木のある環境ではどこにでもごく普通に見られる体長28cmくらいの鳥だ。 ヒヨドリは、非繁殖期はカキ、イイギリ、ナンテン、ヘクソカズラなどの果実を食べるが、繁殖期は果実に加え昆虫類も多く捕食する。 飛んでいる蝶やとまっているセミを捕食するのをよく見かける。 糖分を好むためか、ツバキやサクラなどの花にやってきて蜜を吸うので、折角身頃になったヤブツバキの花を落としていったりする。 また枝先にメジロのためにミカンやオレンジの半切れを吊っておくと、すぐにやって来て、横取りしたりする。 多少迷惑な野鳥ではあるが、「ピーヨ。ピーヨ。」と鳴いて林や庭木の上を飛び回り、可愛い鳥でもある。 水を飲みにやってきたヒヨドリ ケヤキの枝にとまったヒヨドリ シロハラは、体長25cmくらいのツグミの仲間の冬鳥で、本州以南の積雪のない低地で主に見られる。 毎年冬になると庭先にやってきて、「キョッ。キョッ。」と鳴きながら、きれいにマルチングしておいた庭木の株元を嘴で引っ掻き回して台無しにしてはミミズや小さな昆虫をあさるいたずら者である。 ラティス・フェンスの上にとまったシロハラ また見つかった! 野生の餌が不足気味になる冬期は、実のなる庭木を植えていると、野鳥たちが次々とやってきて、可愛い姿を見せてくれたり、美しいさえずり声を聞かせてくれる。 庭もただ人が眺めて楽しむだけのものだけであってはつまらないと思う。 少しの配慮で地域の生き物たちのいのちを支えることもできるし、その見返りとして彼らの可愛い姿を間近で楽しむことができるのだ。
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毎年10月下旬になると必ずやってきて、低い場所を尾羽をピプンピクンと上下させながら、「ヒッヒッ」と高く棲んだ声で鳴いて移動するジョウビタキは、冬鳥として渡来し林縁や農耕地、市街地に現れるスズメ大のヒタキ科ツグミ亜科の野鳥である。 オス、メスとも翼に白い斑紋があるので見分けやすいが、特にオスの頭は美しい銀色をしていて、このため「尉」(白髪の老人)のようなヒタキ「尉鶲」と呼ばれるようになった。 ジョウビタキ(メス) メスの体色は下面が薄茶色で、オスが鮮やかなオレンジ色に比べると地味だが、よく目立つまん丸の目が可愛い。
「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ジョウビタキ」。
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ログハウスの窓の外に一瞬陰がさして、そのあとにぎやかな小鳥の声が聞こえてくることがある。 野鳥たちのフィーディング・パーティがやって来たのだ。 フィーディング・パーティというのは、小型の野鳥たちが20〜30羽の集団になって採餌ツアーをすることだが、私が目にしたところでは、シジュウカラ、エナガ、コガラなどのカラ類が中心でそれにコゲラやメジロなどが混じっていることもある。 集団で行動すれば外敵に襲われる危険性が少なく、安心して採餌ができるという彼らの知恵なのだろう。 パーティの主力を占めるのはエナガで、「ジュリリ、ジュリリ」と鳴き交わしながら、このときばかりは彼らの警戒心は薄れ、20数羽の小鳥たちが枝先を傍若無人ともいえるほど勝手気ままに飛び回り餌を啄ばむのだ。 例えて言えば、幼稚園児や小学生の遠足を見ているような感じで、賑やかで屈託がなく、微笑ましい光景だ。 こういう時は、野鳥撮影には好機でかなり間近でシャッターが切れる。 今回はそうした時の彼らの姿を紹介しよう。 エナガは、スズメ大のエナガ科の野鳥だが体長の半分は長い尾が占めているので、すぐに見分けられる。 留鳥として本州から九州までの丘陵地や山地の落葉樹林に広く生息し、繁殖期以外は集団で行動する。 にぎやかに囀りながら飛び回るエナガ シジュウカラも主要な構成メンバーだが、こういうときは時期はずれに巣箱の点検をしたりする。 ひょっとしてここから巣立った個体で生家が懐かしいのかもしれない。 巣箱に興味津々のシジュウカラ エゴノキの果実が大好きなヤマガラはシジュウカラ科の野鳥で全国の常緑広葉樹林などにいる留鳥だ。 エコノキの実を食べにきたヤマガラ 集団の中に時々シジュウカラより一回り小さな可愛い野鳥が混じっていることがある。 これはコガラで、九州以北の各地の山地の落葉広葉樹林帯に生息するシジュウカラ科の野鳥である。 デッキの手すりに降りてきたコガラ カラ類に紛れ込んで時折「ギーッ」と鳴きながら一緒に餌をさがすのは、小さなキツツキ、コゲラだ。 コゲラは全国の平地や山地の林に生息する留鳥で、最近ログハウスの前のネムノキで営巣するようになった。 可愛いキツツキ、コゲラ 営巣するようになったコゲラ シジュウカラなどを見ていると、一つの巣箱から毎年10羽以上も巣立ってゆくのだが、個体数が顕著に増えている様子はない。 新たに誕生した命の大半は、自然界の食物連鎖の中で他の生き物たちの命を支えているのだ。 このようにして自然界の生態系の絶妙のバランスが保たれれているのだから、人がそれを壊すようなことをしてはならない。
「ひるぜんリザーブの素敵な仲間、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、コゲラ」。
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メジロは全国各地で見られる日本人にはおなじみの留鳥で、羽の上面は「いわゆるウグイス色」の美しい羽と白く縁取られた目が可愛くさえずりも美しい野鳥で、「ひるぜんリザーブ」にもよくやってくる。 「いわゆるウグイス色」と言ったのは、本来のウグイスの羽色と日本の伝統的な色彩におけるウグイス色は、「灰色がかった緑褐色」で一般に言われている抹茶色に近い「柔らかな黄緑色」とは異なるためだ。 メジロは昔からよくウグイスと間違われてきたので、メジロの羽色をウグイス色と思い込んでいる人が多く、そのために表現に混乱が生じている。 メジロは、昆虫やクモ、小さな木の実を食べるほか、花の蜜もよく吸う。 ツバキやサクラ、ウメ、ビワなどの蜜を吸いにやってくるので、ウグイスの鳴き始めるころにウメの木に吸蜜にやってきたメジロを見て、これをウグイスと取り違えて「梅に鴬」という人もまた多いが、藪の中で虫を探すウグイスは滅多にウメには来ないので、これも思い込みのなせる業と言える。 自宅の庭は、「ひるぜんリザーブ」とは比較にならないほど小さな庭だが、野鳥の好む実や花を付ける植物を植えているので、「野鳥を呼ぶ庭」になっていて、毎年たくさんの野鳥がやってくる。 今回はその中から「メジロ」を紹介しよう。
庭にやってきたメジロ
メジロに限らず野鳥には水場が欠かせない。 水を飲むのはもちろんだが、水浴びが大好きなのだ。 和庭にはバードバス用にとスイレン鉢に水を張って置いてあるが、時には二羽同時に水浴びをしているということもあるが、大抵は順序良く水浴びをしてゆく。 そういうときには先客が水浴びを終わるまで、次の鳥は近くの木の枝にとまって行儀よく順番待ちをしていて可愛い。 水浴びをするメジロ 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「メジロ」。
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