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「ひるぜんリザーブ」のログハウスの窓は、それほど大きくないので、窓ガラスに野鳥たちがぶつかることは滅多にないのだが、四、五年に一度くらいは「ドン」という物音とともに小鳥がぶつかって墜落することがある。 三年くらい前の春にそういうことがあって、音に気付いたので、首の骨でも折ってなければよいがと思いながらデッキへ出てみると、デッキの上でウグイスがぼんやりした表情をしてこちらを見ていた。 手に乗せてみると嘴の付け根辺りに少し血が滲んでいるが、特に骨折等はなく軽い脳震盪を起こしているだけのように見えたので、しばらくそのまま休ませて様子を見ることにした。 野生のウグイスを至近距離で撮影できる機会は滅多に無いので、意識が戻るまでに数カット撮影させてもらった。 デッキに置いてある木製の椅子の上にそっと置いてやる。 焦点の合わない目をしていて、まだ意識朦朧状態のようだ。 少しこちらが気になってきたらしく、カメラ目線になったので、 正面にまわってファインダー越しに「ご対面」。 可愛い顔をしている。 この後もまだ飛び立とうとしないので、少し離れて様子を見ていたら、数分後にやっと正気に戻ったのか、いきなり森の方へと飛び去った。 無事でなによりだった。 ウグイスはコマドリ、オオルリと並んで「日本の三鳴鳥」に数えられている。 「ひるぜんリザーブ」では春から晩秋までウグイスの澄んだ鳴き声を聞くことができる。 同じ頃に撮ったオオルリ。 鮮やかな青い羽が美しい。 一般にウグイスは人前に姿を現さないと言われているが、蒜山高原のウグイスは人を恐れず電線に止まって鳴いていたりするので、声だけでなくその姿もよく見ることができる。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ウグイス」と「オオルリ」。
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野鳥
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「ひるぜんリザーブ」には、たくさんの野鳥がやってくるが、その中でも毎日のように見られるのはシジュウカラ、ヤマガラ、コガラなどのシジュウカラの仲間である。 ログハウスのデッキの傍にエゴノキがあるが、この木には春から冬までシジュウカラやヤマガラが頻繁にうやってくる。 春はもっぱら青虫を狙ってやってくるのだが、秋になると特にヤマガラはエゴノキの実が大好物のようで、木に実のある間は、毎日のようにやってきてはその実を啄ばむ。 エゴノキの実を食べにきたヤマガラ 春は青虫を狙ってやってくるが、 秋のお目当ては鈴なりの果実だ。 エゴノキの白い実を咥えたヤマガラ エゴノキの果実が大好きなヤマガラ エゴノキには無数の果実ができる。 そのほとんどをヤマガラが食い尽くすが、それでも春になると樹下に数本の実生の若木が芽生える。 エゴノキとしては、春に青虫の食害から守ってもらった礼に秋にはヤマガラに食料を提供し、かつ種の維持も図っているということになる。 生態系の絶妙なバランスを感じさせる好例である。
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ここ数日雨が続いた「ひるぜんリザーブ」だが、小雨模様の28日の朝、サクラの樹にアカゲラがやってきた。 「ひるぜんリザーブ」にやってくるキツツキの仲間のうち、これまでにカメラで捉えたものは、アオゲラ、アカゲラ、コゲラの三種である。 アカゲラは、留鳥として北海道、本州の山地の広葉樹林帯に生息するムクドリ大の中型のキツツキ科の野鳥で、赤・黒・白の鮮やかな体色をしていて、「キョッ、キョッ」と高い声で鳴きながら樹上を縦に移動しながら昆虫を捕らえる。 サクラの樹にアカゲラがやってきた。 ネムノキにやってきたアオゲラ。 体長29cm、近似種に腹部が白いヤマゲラがいる。 ネムノキにやってきたアカゲラの幼鳥。 頭頂部全体が赤い。 今年ネムノキの枯れ枝にすをつくったコゲラ。 体長15cmのもっとも小さいキツツキ。 サクラの樹で昆虫を探すアカゲラ 「ひるぜんリザーブ」にやってくるキツツキの仲間では、アカゲラやコゲラは生息数も多ので、目にする機会は多い。 コゲラは「ギーッ」と鳴きながら頻繁にやってくるし、最近はログハウスのすぐ傍のネムノキの枯れ枝に巣をかけるようになった。 アオゲラはめったに姿を見せないが、遠くの森から「ピョーッ」という大きな声がよく聞こえてくる。 秋が深まってくると枯木立から「タラララララ…。」という美しいドラミングを響かせるのもこのアオゲラだ。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「アオゲラ」「アカゲラ」「コゲラ」。
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前回に続き、シジュウカラの子育てを追った映像を紹介してゆこう。 シジュウカラの雛たちは孵化から10日もすると、ほぼ羽も生え揃い嘴の黄色も薄れてくる。 これだけの雛がいると、排泄物も当然結構な量になるのだが、親鳥たちはこれをボール状に丸めて、給餌の合間を縫って、せっせと遠くまで捨てに行く。 巣内を清潔に保って、虫などがわかないようにしているようだ。 実際に巣立った後の巣を見ると、巣材以外なにも残していない。 孵化後10日もすると、こんなに大きく育って 親鳥は給餌の合間に排泄物の処理もやる。 見ているとずいぶん遠くまで捨てに行っている シジュウカラは清潔好きな鳥で、巣立った後の巣内は極めて綺麗である。 孵化後2週間くらい経つとさらに大きくなって、巣箱の中は「おしくらまんじゅう」状態になる。 やがて巣立ちの時期を迎え、親鳥に誘われて一羽づつ巣立ってゆく。 シジュウカラは、一度に7〜12羽程度の雛が孵って、巣立ってゆくのだが、シジュウカラの生息数に大きな変化がないということは、巣立っていった中の1〜2羽程度しか生き残れないということだ。 彼らにも「食う・食われる」の食物連鎖の厳しいルールが適用されているということだ。 シジュウカラには、不思議な習性があって、巣立った後しばらくすると、雛たちと親鳥が全員打ちそろって、巣箱へ戻ってくるのだ。 街の家では家のすぐそばの電線にずらりと並んでにぎやかに地鳴きをしていたので気が付いたのだが、この光景を始めて見たときにはびっくりすると同時に、彼らが無事巣立ったことへのお礼に来たように思えて感動したことを覚えている。 彼らがどういう理由でこのような行動をするのかは、私にはまだわからないがなんとも微笑ましい光景なので、巣立ちの後はいつも楽しみにして待っている。 今年「ひるぜんリザーブ」で巣立ったシジュウカラの雛たちもやはり同じようにやってきて、巣箱の周りを大騒ぎしながらうれしそうに飛び回って見せてくれた。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「シジュウカラ」
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「ひるぜんリサーブ」には、地域自生種の樹木がふんだんにあるので、さまざまな野鳥たちが訪れる。 良く目にするのはシジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ウグイス、ホオジロ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、ヒヨドリ、モズ、キセキレイ、カワガラス、イカル、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、アオサギ、チュウサギ、マガモ、オオヨシキリなど、もちろんスズメやハシブトガラス、キジバトもいる。 たまにやってきて私たちを喜ばせるのが、ハイタカ、キビタキ、コルリ、ゴジュウカラ、キジ、カワセミ、ヤマセミなど。 そして遠くから鳴き声を聞かせてくれるのは、トラツグミやブッポウソウ、アオバトなどだろうか。 シジュウカラは、スズメ大の留鳥でほぼ日本全国、年中どこでも見られる鳥である。 人の存在を上手に利用する鳥で、庭木に巣箱をかけてやると、すぐにやってきて産卵や子育てをする。 私は街の家でも「ひるぜんリザーブ」でもシジュウカラ用に巣箱をつくってかけているが、どちらでも毎年1〜2回シジュウカラがそれらの巣箱を利用している。 どちらでも、窓辺近くに植わっている樹木に巣箱をかけているので、彼らの動きをよく観察することができる。 それでは、シジュウカラの子育てを追った時の映像を紹介しよう。 今回はその第一回目である。 3月には入ると、シジュウカラの子育てのための新居探しが始まる。 何日か出たり入ったりして、確認した後5月に入るころには せっせと巣材を運び込んで7〜12個くらいの卵を産む。 産卵後、2週間くらいすると雛たちが孵り、餌をねだる声が聞こえてくる この時期親鳥たちは朝早くから夜遅くまで 巣箱に何度も出入りして、懸命に餌を運ぶ。 *この記事は次回に続きます。
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