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「冬芽」 - 2

 落葉樹がこの時期につくる冬芽は、大きく三つの種類に分けられる。

 一つ目は、厚い毛皮のコートのような鱗片を身にまとった「鱗芽」、二つ目は柔らかな毛に覆われた芽を小さく丸めて寒さをしのぐ「裸芽」である。

 「鱗芽」には、毛皮のコート風のもの、毛はないが厚い鱗片のレザージャケット風のもの、そして鱗片にねばねばした樹脂をコートした、オイルコートジャケット風のものがあって、そのファッションをチェックしてみるのも面白い。

 また葉が落ちた後、枝に残る痕を葉痕と言うが、葉痕には維管束(植物の各部へ水分や養分を運搬する組織)の痕があり、それが人や動物の目鼻に見えることがあるので、それも冬芽観察の楽しみの一つだ。 
 
 この葉痕の中に隠れるようにして小さな芽を持つものもあり、これが三つ目の冬芽で「隠芽」と呼ばれる。

 ネムノキの冬芽(隠芽)と葉痕(左)、 サンショウの冬芽(裸芽)と葉痕(右)
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 コバノガマズミ(左)とガマズミ(右)の冬芽(鱗芽)
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 オトコヨウゾメ(左)、ナツハゼ(右)
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 コハウチワカエデ(左)、ウリハダカエデ(右)
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 ユリノキ(左)、イチョウ(右)
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 モクレン(左)、ロウバイ(右)
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 今回紹介したのは「ひるぜんリザーブ」の樹木の中の極く一部に過ぎないが、多様な冬芽の姿を理解してもらえたと思う。 また彼らの不思議な姿を見つけたら、機会を見て紹介したい。

 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ネムノキ」「サンショウ」「コバノガマズミ」「ガマズミ」「オトコヨウゾメ」「ナツハゼ」「コハウチワカエデ」「ウリハダカエデ」「ユリノキ」「イチョウ」「モクレン」「ロウバイ」。


 ★ このブログでは、生態園「ひるぜんリザーブ」を制作中のミスターTが、エコガーデニング、エコガーデン、ガーデンデザイン、庭づくり、地域生態系、生物多様性、環境保全、自然保護、自生種、在来種、野性生物、スローライフ、エコライフなどに関する話題を、自ら撮影した庭写真、植物写真、花写真、野鳥写真、昆虫写真などのネイチャーフォトとともにお届けしています。 

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「冬芽」 - 1

 落葉樹の多い「ひるぜんリザーブ」では、今多くの樹木たちはその紅葉していた葉を落とし、冬の眠りに就こうとしているかに見える。  

 しかし樹木の枝先をよく眺めてみると、すでに小さな葉芽や花芽をつけていて、厳しい冬が去ったあとに速やかに活動を開始しようと、その準備をしているのだ。 
 
レンゲツツジ(左)、シラカバ(右)
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 ウリカエデ(左)、イロハモミジ(右)
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 オオデマリ(左)、オオカメノキ(右)
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 ナナカマド(左)、ダンコウバイ(右)
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 ムラサキシキブ
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 マンサク(左)、クロモジ(右)
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 ミズキ(左)、オニグルミ(右)
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 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「レンゲツツジ」「シラカバ」「ウリカエデ」「イロハモミジ」「オオデマリ」「オオカメノキ」「ナナカマド」「ダンコウバイ」「ムラサキシキブ」マンサク」「クロモジ」「ミズキ」「オニグルミ」。

 次回に続く。


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「サンショウ」

 「ひるぜんリザーブ」のフロントガーデンに植えたサンショウの果実が弾けて黒くつややかな種子が顔を覗かせている。

 サンショウの種子
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 サンショウは、学名を Zanthoxylum piperitum と言い、ミカン科サンショウ属の落葉低木で、北海道から九州までの各地の山野に自生する。

 日本人には極めてなじみの深い植物で、その果実はスパイスや薬用に使用されていて、古くは縄文遺跡の土器からも発見されている。

 春の若葉は、「木の芽」と呼ばれ、そのまま吸い物に吸い口として入れられたり、筍料理や山椒味噌などに利用される。

 4〜5月に咲く小さな黄色い花は、「花山椒」と呼ばれ、やはり吸い物に入れたり、酢の物に合わせたり醤油で煮て食べる。 

 果皮がまだ緑色の未熟な果実は、もっとも香りと辛味が強く「実山椒」と呼ばれ、ちりめんや昆布などと佃煮にされたりする。

 さらに若い枝の皮は、「辛皮」と呼ばれ、塩水に漬け込んだものを戻してから醤油で煮たり味噌漬けにしたりして食べられる。

 サンショウの葉と果実(9月20日撮影)
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 赤く色づき始めたサンショウの果実
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 秋になって、赤く色づいた果皮が二つに裂開(この状態を「割山椒」と呼ぶ。)し、黒い種子が出てくると、芳香のある果皮だけが粉末状にされ「粉山椒」になる。 粉山椒は、ウナギのかば焼きやナメコ汁には欠かせない香辛料だ。

 熟して赤い果皮が裂開すると、中から黒い種子が顔を覗かせる。(10月15日撮影) 
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 我が家でも煮物に、吸い物に、和え物に、さらには寿司や炊き込みご飯に乗せたりとさまざまに利用しているが、サンショウはアゲハチョウの食草でもあって、その幼虫は食欲旺盛なので、幼樹なら丸坊主にされてしまうが、ある程度大きくなれば問題にはならない。

 またこの果実は、野鳥たちの好物でもあって、オナガ、カワラヒワ、キビタキ、ジョウビタキ、ルリビタキ、メジロ、ヒヨドリ、シロハラ、キジバトなどがやってくる。
 
 サンショウの冬芽(11月19日撮影)
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葉の落ちた枝には既に冬芽ができていて、春の来るのを待っているが、私たちもまた蝶や野鳥たちと共にその芽吹きを楽しみに待っている。 

            「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「サンショウ」。


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上蒜山の初冠雪

 17日は大陸からの寒波の張り出しで、中国地方も冷え込んで、その夜から雪がちらつき、翌朝には上蒜山(かみひるぜん)に初冠雪が見られた。 朝の外気温は3℃だった。

 上蒜山の初冠雪
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 蒜山高原には、上、中、下の蒜山三座と呼ばれる連山がある。 18日の蒜山三座はいずれも初冠雪となって、冬将軍の到来を告げていた。

 蒜山三座の初冠雪(左から上蒜山、中蒜山、下蒜山) 
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 翌19日は、朝から晴れ上がり、温かさも戻って来て、「ひるぜんリザーブ」から見る上蒜山の初冠雪は消えつつあった。 今年は蒜山高原が一面の銀世界になるのは12月末頃だろうか。

 19日の上蒜山
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 冬を迎える「ひるぜんリザーブ」の花の消えた池畔では、コマユミの真っ赤な美だけがひときわ目立っている。

 コマユミ
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 ぷっくりしていたコマユミの実も今は少ししぼんできている。
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 林縁では夏に美しい花を咲かせていたオオウバユリが、高々と伸ばした茎に鈴なりにつけた果実を開いて、無数の種を風に乗せて散らし始めている。

 この中の極わずかの種が発芽し、成長して、数年〜10年以上もかかってようやく花を咲かせるが、花を咲かせるとその株は枯死してしまうといわれている。 それゆえに大量の種子散布をするのだ。

 オオウバユリの果実 
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 一つの果実から数百個の種が、一本の茎からは数千個以上もの種が舞い落ちるが、そのほとんどは他の生き物たちのいのちの糧となる。

 びっしりと詰まったオオウバユリの種、種はおむすび形の薄膜に包まれて、綺麗に積み重なっている。
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 森の中で、差し込む光に銀色に輝く木肌が見える。 ナツツバキだ。 ナツツバキの樹皮は成長すると赤褐色の表皮が部分的に次々と剥がれ落ちて鹿の子模様になるが、はがれ落ちた部分は時に不思議な色合いを呈する。 この日見た樹皮はなんと美しい銀色に輝いていた。 

 銀色に輝くナツツバキの幹肌
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    「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「コマユミ」、「オオウバユリ」、「ナツツバキ」。


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山寺の紅葉

 岡山県にある「ひるぜんリザーブ」から兵庫県の自宅へ戻る際に、時折高速道路を早めに下りて、寄り道をして帰る。 今回は、丹波笹山の田園地帯を通って帰ることにした。

 秋空とカキの樹
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 後川という地域に山門が県の重要文化財に指定されている観福寺という古寺があって、その裏山の紅葉が良い感じに見えたので、車を止めて中へ入ってみた。

 この寺の山門は天文17(548)年に再建!された入母屋づくり三間一戸八脚門で、茅葺屋根が重厚感を与えている。 

 県重要文化財の仁王門 
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 仁王門から参道を見る。
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 参道から仁王門を見る。
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 参道から本堂と黄葉したイロハモミジ
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 裏山から仁王門を見る。
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 この辺りは高島という地区らしいが、周囲に白壁を巡らせ、蔵のある立派な農家の建物が多数見られる。
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 中に茅葺の古民家もあって、紅葉した山を背景にして美しい景観をつくっていた。
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 兵庫県は茅葺民家が多く保存されているところと言われているが、茅葺民家の保存は、住んでいる人たちにとっては容易なことではないだろう。

 しかし、自然豊かな山間地に建つ茅葺の家屋は、日本の美しい景観の一つなのでぜひ遺してもらいたいと思う。


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