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近くの空池から救出してきた卵塊からモリアオガエルのオタマジャクシが孵化したのは、6月の29日だったが、それ以降おそらく1000匹は軽く越えるであろうオタマジャクシたちが「ひるぜんリザーブ」の池で孵化した。 (「モリアオガエル救出大作戦」 http://blogs.yahoo.co.jp/mr_ecogardening/3362554.html )
孵化した直後のモリアオガエルのオタマジャクシ
以後、池に行くたびに池の中を覗き込んでは、オタマジャクシの成長した姿を探したが、かなり大きな池でしかも池底には直径10〜30cm位のさまざまな大きさの川石が多数敷き詰められているので、彼らが身を隠す場所には事欠かず、そのせいかこれまで一度も大きくなった彼らの姿を見つけたことがなかった。 池にはたくさんの川魚をはじめとする水生生物が棲んでいるとはいえ、あれだけのオタマジャクシのすべてが餌にされてしまったのは考えられないので、いずれ池の付近で何匹かの成体の姿を確認できるだろうと期待をしていた。 今日は朝から久しぶりに夏らしい日差しになったので、パートナーのミズSと草原や森の中の植物を見て回っていた。 私がナツエビネやキツネノカミソリなどの撮影をしていると、遠くから彼女の呼ぶ声が聞こえた。 「これって何というカエル?」 キウイ棚の下にワイルドベリー類を植えているが、そこのブラックベリーの大きな葉っぱの上に、体長45mmくらいの小さなカエルがいた。 体を小さく丸め緑一色にして、忍法「葉隠れの術」を演じていたのは、紛れもなくモリアオガエルだった。 「ひるぜんリザーブ」についに現れたモリアオガエル第一号 近づいてカメラを向けると、眠そうに半眼にしていた目をパッチリ開いてこちらを見た。 それでは、「ひるぜんリザーブ」の新住人となった「モリアオガエル」第一号からのご挨拶をお聞きください。 『はじめまして。』『私、「ひるぜんリザーブ」生まれのモリアオガエル第一号で〜す。』 『森の樹の上で暮らしますが、みなさんに迷惑をかけないよう低姿勢で暮らしてゆきますので、よろしくお願いしま〜す。』 『でも、私って良く見てもらえば、なかなかの美形でしょ。』 『背中のラインにもちょっぴり自信があるんです。』 『それでは、今日から「ひるぜんリザーブ」の森で暮らしてゆきますので、よろしくね。』 『よろしくね。』は良いのだが、私には腑に落ちないことがひとつある。 一般に知られている学説では、体色が緑一色なのは、東北日本地域に生息する個体で、それより以西の地域に生息する個体では体色が緑の地色に黒い斑紋があるということだった。 しかるに岡山県の蒜山高原にどうしてこの緑一色の種が生息しているのだろうか。 このモリアオガエルが成長する過程で黒い斑紋が現れてくるのだろうか。 特定の種の生息域というのは、変化してゆくものなので、学説も時の経過とともに変えてゆかなければならないのかもしれないが、この件についての判断は、もう少しこれらの蒜山高原のモリアオガエルの成長を見届けてからにしたい。 今夜は「ひるぜんリザーブ」でのモリアオガエルの誕生を祝って祝杯を挙げることにしよう。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な「新しい」仲間 「モリアオガエル」。 おまけ:モリアオガエルの姿をもっと見たい人のために別のシチュエーションで撮った映像をスライドショーを追加しましたので、あわせてお楽しみください。 *スライドショーが停止あるいは終了している場合は、画面下の「Continue」ボタンをクリックするか、画面右上の「X」マークをクリックしてください。スライドショーが再開できます。
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野生動物
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「ひるぜんリザーブ」にはいろいろな動物たちが棲みついていたり遊びにやってくる。 ホンドギツネやタヌキ、ノウサギ、イタチ、ヒメネズミ、モグラ、ヘビ、カエルなどなどで、警戒心の強いホンドギツネ以外は、頻繁に姿を見せる。 カチカチ山の物語の主人公たちであるタヌキとウサギもその仲間である。 晩秋から初春にかけては、草刈の頻度が少ないので、春先には草丈もかなり伸びていて、その年初の草刈は結構大変な作業になるのだが、そのときにいく筋かの獣(けもの)道が見つかる。 その多くはタヌキとノウサギの通り道で、覚えておくと彼らがよく行動する夕方などに彼らの姿を簡単に見つけることができる。 警戒心の薄いタヌキの場合は日中でも平気で草地を通り抜けたり、クワの実やカキの実が落ちるころは人が近くにいても平気で食事に励む。 タヌキはクワの実が大好物で、6月後半になって熟した実がいっぱい地面に落ちるころには、真っ昼間から庭先に現れて夢中になって食べる。 そのときの姿をお見せしよう。 ハンモックのそばまでやってきて クワの実を夢中で食べていて、私がどんどん近づいていっても気が付かない さすがに5メートルくらいまで近づくとようやき気が付いて名残惜しそうに去っていったが、 このころのタヌキは栄養が足りていて、毛艶もよいし良く見るとかわいい顔をしている。 一方のノウサギは、夕刻現れて、草を食むことが多いが、あるとき私が草刈をしたあと、まとめて山にしておいたら、朝早く現れて、草の山をむしゃむしゃ食べていた。 彼らも草原の草を一本一本齧るより、新鮮な草の山から食べる方を好むのだ。 そのときの映像を次にお見せしよう。 ノウサギは音に敏感ですぐにこちらに気が付いて ゆっくりとカラマツの並木の方へ移動して こちらもちょっと名残惜しげにこちらを見ていた。 このノウサギの目もかわいくて、この後「ひるぜんリザーブ」のピーターラビットと名づけた。 ところでカチカチ山のお話では、悪いタヌキがお婆さんを騙して殺し、その後お婆さんに化けて、お婆さんの肉をタヌキ汁にしてお爺さんに食べさせたので、老夫婦と仲の良かったウサギがお爺さんに代わって、これもかなり残酷な方法でタヌキを殺してお婆さんの敵(かたき)を討つのだが、「ひるぜんリザーブ」のタヌキとノウサギたちは、ともに気が優しくて、とてもそんなお話の主人公たちにはなれそうもない。 私たち地域に暮らす人間は、地域の生き物たちたがいつまでも暮らして行けるような環境を残して行かねばならない。 自分たちの暮らしを守るためにも。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「タヌキ」と「ノウサギ」
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「ひるぜんリザーブ」の近くにある閉鎖されたリゾート施設の水の無いコンクリート池の近くの木にモリアオガエルが産卵しているという友人の知らせがあった。 「ひるぜんリザーブ」なら池も森もあるので、モリアオガエルの新たな棲家にできると考えて、さっそくモリアオガエルを救出に出かけた。 現地は4年前に閉鎖されたリゾート施設の中にあるコンクリート製の池で、モリアオガエルの卵塊は池の周囲に植栽された樹木の枝のあちこちにざっと数えると20個くらいあった。 4年近くの間に池の底には雑草が生い茂っていて、水溜りなどどこにも無い。 ここへ飛び出したのではオタマジャクシがカエルに成長する可能性は全く無い。 干からびて死んでしまうか、それまでにヘビや昆虫や鳥の餌になってしまうかなので、4個くらいの卵塊を、生みつけた枝ごと切り取って、「ひるぜんリザーブ」の池に引越してもらった。 それから数日は全く雨が降らず、卵塊の表面はどんどん乾燥してきて、手で触ると発泡ウレタンのようにかさかさして少し強く触るとぽろぽろ崩れ落ちる状態になっていたので心配していたが、救出から5日後の朝から久方ぶりに雨が降り、卵塊の表面は水を吸ったスポンジ状に柔らかくなって、孵化の期待が膨らんだ。 その日の午後2時頃、ついにモリアオガエルの孵化が始まった。 卵塊は池のキショウブの上あたりにパイプに枝ごと固定して吊るしておいたが、卵塊から飛び出してきたオタマジャクシは、キショウブの幅広の葉の上で解けた卵塊の泡が混じった水滴の中で10〜15mmくらい小さな体をくねらせていた。 一体何匹のオタマジャクシが孵るのか確認してみようと、スチロール箱を用意して池の水を張って卵塊の真下に位置するように石で固定したおいたら、スチロール箱の水の中に落下してきた小さなオタマジャクシは尾っぽを勢いよく振って元気に泳ぎだした。 孵化開始から約一時間後には、孵化したオタマジャクシは約80匹くらいに増え、翌日の朝7時頃には、ざっと300匹くらいに増えていた。 昨日孵ったオタマジャクシは体長15〜20mmで、生れ落ちたときには黄色い卵黄でぽっこりお腹だったが、一日経つと栄養分が消化されてすっきりとした?体型のオタマジャクシになっていた。 3日後に総数が400〜500匹まで増えたことを確認してしてから池に放流した。 オタマジャクシは賢明にもすばやく石の陰にもぐりこんだ。 池の中には外敵がわんさといるのだ。 さらに新たな卵塊からも孵化がはじまるだろうが、最終的に何匹のモリアオガエルが森へと旅立ってくれるのだろうか。 彼らが森へ向かうまで、しばらく成長を見守ってゆきたい。 モリアオガエルの生態については、まだ十分な研究・解明がなされておらず、今回救出した卵塊を産んだモリアオガエルの親たちがなぜ水の無いところに産卵したのかという謎もある。 これらの点については、ホームページの方に詳しく書いたので興味のある方はそちらもご覧いただきたい。 「ミスターTの優雅なカントリーライフ」 http://eco-garden.net/countrylife/life68.html それでは今回の「モリアオガエル救出大作戦」の模様をスライドショーでご覧下さい。 *画面の上にマウスを置くと画面左下隅に現われるボタンでスライドの「停止/作動」の切り替えができますので、ゆっくりご覧になりたい場合は画面を停止させてお楽しみ下さい。
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