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「ひるぜんリザーブ」のウッドテラスの横で咲いていたウバユリの種の上にトンボがとまった。 晩夏になると、トンボや蝶は飛ぶのをやめてよくとまるようになる。 このころになると彼らの美しい翅もかなり傷んで欠損が目立つようになる。 近づいてみると、ノシメトンボだった。 ノシメトンボは、九州以北の各地で7〜10月ころに見られる開帳幅45mmくらいの大きさのトンボで、日本ではアカトンボと呼ばれるトンボの中では最大のものである。 丘陵地や山地の水生植物の豊富な池や水田で発生する。 ノシメという名は、このトンボの未成熟のころの胸と腹の黒と黄色の模様が着物の柄の熨斗目模様に似ていると言うところからついたらしい。 アカトンボとはいうものの、成熟したオスでも背中の黄色の部分が赤みを帯びてくると言った程度で、ミヤマアカネのように真っ赤にはならない。 ノシメトンボ 左の前翅の先の方がすこし欠損している。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ノシメトンボ」。
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昆虫
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ログハウスの北のデッキの辺りをよくジャノメチョウの仲間が飛ぶので、以前から不思議に思っている。 今日も黒っぽいヒカゲチョウがやってきた。 翅の模様を良く見ると、「クロヒカゲ」のようだ。 クロヒカゲは、やはりジャノメチョウ科の蝶で、北海道、本州、四国、九州の平野から標高2000mくらいまでの高地のササ類などの生い茂った薄暗い樹林帯の林床部に棲息する蝶である。 クロヒカゲ クロヒカゲは飛んでいると、黒っぽい地味な蝶にしか見えないが、とまったところを良く見ると、眼紋が美しく、また翅の波状の文様や縁取りの縁紋もきれいな蝶である。 またクロヒカゲがとまる場所を良く見ていると、どうやらログの割れ目から滲み出している樹脂が目当てらしいことがわかった。 これでこのログハウスの周りにジャノメチョウたちが頻繁にやってくる謎が解けた。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「クロヒカゲ」。
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「ひるぜんリザーブ」の池の岸辺のミソハギの花の周りで薄茶色の蝶が舞っているのが5mくらい離れた対岸から見えたので、とりあえずシャッターを切っておいた。 あとで確認すると、どうやらウラギンヒョウモンのようだ。 ウラギンヒョウモン 草地の木陰の叢の中に木漏れ日があたっている場所があって、ちょうどその真ん中にジャノメチョウがいた。 暗褐色の地味な翅色の蝶だが、二個の眼紋で識別できる。 ジャノメチョウ 翅が相当傷んでいるが2個の眼紋ははっきりと見える。 そのすぐ傍の枯れ葉の上にはヒメウラナミジャノメが、
ネコハギの葉にはキチョウがいて、
やがてオスとメスがもつれるように舞った。 エノキグサの葉にはアサマイチモンジがいて、 カメラを向けるとこちらを見た。 春から秋の「ひるぜんリザーブ」には、まだ数えたことはないが、おそらく20種以上もの蝶がやってきていると思う。 このような環境に身を置けることの幸せを感じると同時に、一般的にはこのような環境が少しずつ失われていっている現実を思い憂う。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ウラギンヒョウモン」「ジャノメチョウ」「ヒメウラナミジャノメ」「キチョウ」「アサマイチモンジ」。
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サギソウの開花状況が気になって池畔に通うことの多いこの頃だが、ログハウスから池に至るまでには広い草地を横断することになる。 草地を歩いていると、あちらこちらでさまざまな蝶と出会う。 今日も地表面近くを舞うツマグロヒョウモンを見つけた。 ツマグロヒョウモンについては、8月16日の「ツマグロヒョウモン」という記事で既に紹介しているが、今回はその飛翔する姿を紹介しよう。 *「ツマグロヒョウモン」 http://blogs.yahoo.co.jp/mr_ecogardening/5602557.html ツマグロヒョウモン メス(8月16日撮影) ツマグロヒョモン(以下8月22日撮影分) 蝶が飛ぶ姿をカメラで捉えることはなかなか難しい。 不規則に方向を変えながら上下にも移動するので、ピントがしっかり合うことは極めて稀だ。 いつも運を頼りにシャッターを切っているが、今回も最後の一、ニ枚以外は幸運には恵まれなかったようだ。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間、「ツマグロヒョウモン」。
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「ひるぜんリザーブ」の池の周辺をミヤマアカネが飛んでいる。 翅の先端より少し内側に帯がかかっているので、翅に日の丸をつけているように見えることから、かつての日本の軍用練習機は、ミヤマアカネの連想から「アカトンボ」と呼ばれた。 つまりミヤマアカネは、「赤とんぼ」の代表というわけである。 もっともメスは成熟しても赤くはならない。 「ミヤマ」アカネとは言うが、高地ばかりでなく丘陵地から低山地にかけても棲息してして、北海道から九州の各地で7月上旬から11月ころまで見られる。 水田およびそれに付随する緩やかな流れのある流域を生息域としている。 ミヤマアカネ(オス) 翅脈や縁紋も赤くなってきている。 ミヤマアカネの飛翔
ミヤマアカネのメス
赤とんぼの代表格のミヤマアカネであるが、近年平野部に近い地域での減少が顕著となっている。 原因は圃場整備による、水田の乾燥化や水田地帯を緩やかに流れる小川のコンクリート水路化で、島根県などでは、絶滅の危惧が指摘されている。 農水省指導による農業の近代化は、これまで多くの問題を生んできたが、農村地域の自然破壊もそのひとつである。 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ミヤマアカネ」。
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