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ガムシ現る。

 昨夜からまた雨になって、今日も日中は小雨が降り続いている。 この天候では小鳥も鳴かず、蝶も飛ばないので、「ひるぜんリザーブ」も静かだ。

 池の様子を見に行くと、岸辺の石の上に大きさが4cmくらいのつるりとした楕円形の塊が見えた。 なんだろうと近づいて見ると、そろりと動き出した。 ゲンゴロウに似てはいるが、少し体型や足の色が違う。 後で図鑑で調べてみると「ガムシ」だった。 ガムシは、ガムシ科という独立した科の水生昆虫で、ゲンゴロウ科のゲンゴロウとは別種で、本州から屋久島までの池や川に生息する草食性の水生昆虫である。

 「ひるぜんリザーブ」の池に新登場した「ガムシ」
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 飛翔するはずだが、翅の継ぎ目も見えないほど滑らかな背中である。
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 腹部に空気の膜をつくって呼吸する。
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動きは緩慢で、そろりそろりと移動する。
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 前足の付属肢が太く長いのでオスのようだ。
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 水中へとそっと入って行った。
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 「ひるぜんリザーブ」の池を制作してから約三年経過したが、この池を中心とした水系には日に日に新しい生き物たちがやってきて、新たな生態系を形成しつつある。 「可能な限り多様な地域の生き物たちが生息できる環境づくり」。それが「ひるぜんリザーブ」の設計コンセプトなので、新たな住人の登場は、つねに私を喜ばせるできごとである。

 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ガムシ」。


 ★ このブログでは、生態園「ひるぜんリザーブ」を制作中のミスターTが、エコガーデニング、エコガーデン、ガーデンデザイン、庭づくり、地域生態系、生物多様性、環境保全、自然保護、自生種、在来種、野性生物、スローライフ、エコライフなどに関する話題を、自ら撮影した庭写真、植物写真、花写真、野鳥写真、昆虫写真などのネイチャーフォトとともにお届けしています。 

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 シソ科植物というのは、丈夫な植物が多く繁殖力も旺盛なので、野山にもたくさんの種が自生している。 「ひるぜんリザーブ」にも、多くのシソ科植物が生育していて、そこここで花を咲かせる。

 「ひるぜんリザーブ」に生育しているものを自生・植栽を含めて主なものを挙げてみると、イヌハッカ、ウツボグサ、オドリコソウ、カキドオシ、キランソウ、アジュガ(植栽)、クルマバナ、ヒメシロネ、アオジソ(植栽)、クリーピングタイム(植栽)、ヤマタツナミソウ、タツナミソウ(植栽)、シソバタツナミソウ(植栽)テンニンソウ、ホトケノザ、ラショウモンカズラ(植栽)などである。

 今回はその中で今咲いているクルマバナを紹介しよう。 クルマバナは、学名を Clinopodium chinense と言い、シソ科トウバナ属の多年草で、北海道から九州までの山野に自生する。 8月から9月ころに枝先の花穂に紅紫色の花を数段に輪生するので、車花の名がある。

 クルマバナ
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 クルマバナを見ていると、ホソバセセリが飛んできて花にとまったので、レンズ近づけて通常のシャッタースピードでシャッターを切った。 ところがいきなり羽ばたいて視界から消えたので、てっきり撮りそこなったと思っていたが、後で確認すると羽ばたいている姿が写っていた。 

 羽ばたいているホソバセセリ
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 その後再びクルマバナにとまって吸蜜をはじめたので、改めてシャッターを切ったのが次の写真である。

 クルマバナとホソバセセリ
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 「ひるぜんリザーブの素敵な仲間 「クルマバナ」と「ホソバセセリ」。


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アカタテハ

 
 「ひるぜんリザーブ」のムクゲが咲いたので、近くによって眺めていると、アカタテハが吸蜜にやってきた。

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 ひとつの花へとまると、次々と口吻を差し込む位置を変えながら、蜜を吸っている。 

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 おしまいには、花粉で顔の周りを真っ白にしてしてしまった。 こうして蝶は花から栄養をもらい、花は蝶に受粉の手助けをしてもらうのだ。 

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 「ひるぜんリザーブ」の素敵な仲間 「ムクゲ」と「アカタテハ」

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クマバチの吸蜜作法

「ひるぜんリザーブ」の池畔のギボウシの花が満開になるころ、花蜜を狙ってハナバチたちがやって来る。

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 よく見かけるのは、小型の「トラマルハナバチ」だ。 体長10〜19ミリの「トラマルハナバチ」は、ギボウシの花の中に頭を突っ込んで蜜を吸う。 このとき体中が花粉まみれになるので、花から花へ飛び回っているうちに花の受粉を助けることになる。 これが花と昆虫の持ちつ持たれつの共生関係である。 

トラマルハナバチの吸蜜
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 ときおり「ブンブン」と大きな羽音を立てながら飛び回る「クマバチ」が現われる。 クマバチは体長が20〜24ミリとかなり大きい。 ギボウシの花の周りを飛んでいるので、どうやって潜り込むのかと見ていると、潜り込まずに花に跨ってしまった。 花筒の付け根の密線のある部分に口吻を刺し込んで外から吸蜜している。 これは盗蜜と呼ばれる採蜜行動で、花にとって見れば送粉はしてもらえずに蜜だけ持ってゆかれるので、迷惑な行為だが、ギボウシの花が形態的に盗蜜を防ぐための強固な萼を備えていないということは、多少の盗蜜にあっても十分な受粉ができるだけの花の数を持っているということだろう。 

 クマバチの盗蜜
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クマバチは英語では「Japanese Carpenter Bee」という。 枯れ木の中に巣穴を掘って中に蜜と花粉を集めて産卵することからきているのだろうか。 


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 前回に続いて湿地のトンボ第二弾。 今回は日本最小のトンボ、ハッチョウトンボを紹介しよう。

 ハッチョウトンボは、体長わずか18ミリ!!前後のミニミニサイズのトンボで、私たち夫婦も蒜山高原に来てはじめて目にした。 最初はアブかと思うほど小さくてこれがトンボだとは信じられなかったほどだった。

 ハッチョウトンボの棲む池は「ひるぜんリザーブ」から車で15分くらいのところにあって、ここには珍しいトンボがいるので毎年逢いに出かけるのだが、今年もチョウトンボ、ハッチョウトンボ、キイトトンボ、ショウジョウトンボ、オニヤンマなどに逢えた。

 ハッチョウトンボは、日当たりがよく、水が流れているような湿地を好むので、同じ生育条件のモウセンゴケ餌食になったりすると言うことからも、その小ささをわかってもらえると思う。

 晩夏になるとハッチョウトンボは、お得意の逆立ちポーズをとり始めるのだが、この時期ではまだ水平にとまる普通のトンボとまり?をしている。 あの逆立ちポーズはメスに対するディスプレイなのだろうか。

 本州から九州まで生息していると言われるが、生息場所は限定されていて、一般の人たちの目に触れることは少ない。 このトンボが生息できる日当たりのよい湧水湿地という場所は少ないので、現在の生息地はしっかりと保全してゆく必要がある。

 それでは7月中旬蒜山高原の「ハッチョウトンボ」をご覧ください。 スライドショーも作っておきましたが、これはソフト提供サイトの都合でそのうち閲覧できなくなる危険性がありますので、ご了承ください。  

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 ここからスライドショーです。 日本最小のトンボ、ハッチョウトンボをたっぷりとご覧ください。12カットあります。 


★ 画面の上にマウスを置くと画面左下隅に現われるボタンでスライドの「停止/作動」の切り替えができます。 ゆっくりご覧になりたい場合は画面を停止させてお楽しみ下さい。
 
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