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忠恕の心を育てる

人権擁護とか人権侵害という言葉がある。

巷の人たちが、これらを知ったような、立派なことを言っている。

あるいは、ご立派そうな大学の先生様たちが、これらについて物知り顔で、いろいろ説明してくれたりする。

そうしたことを聞いた人が、皆、うん、うんと頷き、さもえらくなった風で、十代前後の子どもたちや青年たちに、再び、受け売りで教えている。青年たちは、さも知ったような顔をして、また他人(ひと)に言い、親に言う。

しかし、日常の生活のなかで、どこからどこまでが人権侵害なのか、またそうでないのか、誰が知っているのだろうか。

時には、お前は人権侵害をしたとののしられる者がいる。

ののしる者が多くなれば、その者たちの言うことが正しくなる。


知ったような言葉を使って、知ったようになってはいけない。


人皆人に忍びざるの心あり。(孟子)

人間には、誰しも、見るに忍びない、するに忍びない、という思いやりの心があるのだ。

それは、忠恕(ちゅうじょ)の心と言われる。その心が治国の根本であるとも言われる。

忠恕の心は、人にあるとはいえ、それは種としてあるに過ぎない。

その種を腐らさぬようにし、また、種のままでおわらさぬよう、育てなければならない。

人権教育と言うが、日々の暮らしの中で大切に育てなければならないのは、この、人を思いやる心なのだ。


何が人権の侵害にあたるかは、暮らしの場とは異なる、法廷の場で、明らかにされるべきものにすぎない。

閉じる コメント(4)

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おはようございます。
まさにその通りだと思います。 テレビを見ていても
○○もんた とか ○○一郎 とかがテレビで公然と
人を批判して流れを作っていますよね
おかしい時代に流れていかない事を願うばかりです

2009/2/22(日) 午前 9:03 [ デコミ ]

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流れを見たり知ったりすることは大切ですよね。速い流れには危険が潜んでいますし、流れに乗ることで利が得られるとも考えられます。流れに乗って利を得る人は、流れを加速する人ともなりますね。デコミさんのコメントから、またあれこれ考えました。ありがとうございます。

2009/2/22(日) 午後 7:16 [ syohyo ]

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感銘を受けました。今の日本に、無くなりつつあります。
私は、地方出身ですが、思いやり過ぎると、理解出来ない!と、言われます。段々と、心が無くなりました。
今、小泉信三さんのテレビで、忠恕の言葉を、知りました。
古い時代の、心は、捨ててはいけませんね!

2018/12/15(土) 午前 10:57 [ 榧野 敏子 ]

コメントありがとうございます。しばらくブログから離れておりましてコメントを頂いていることに気づきませんでした。失礼しました。
「古い時代の、心は、捨ててはいけませんね。」
そう思います。そして一層大切にしたいと思いますのは、捨てようにも捨てられない形で忠恕の心は私たちに備わっているという教えですね。
ありがとうございます。

2019/2/20(水) 午前 1:22 [ syohyo ]


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