借り物
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ぼくの精神には一筋の白髪もないし
年寄りにありがちな優しさもない!
声の力で世界を完璧なきまでに破壊して
ぼくは進む、美男子で
二十二歳。
優しい人たちよ!
あんた方が好きなのはヴァイオリンだ。
ティンパ二が好きなのは乱暴者に決まってら。
でも、ぼくみたいに自分をくるっと裏返して、
裏表なしの唇ひとつになる芸当は到底できまい!
習いたいなら出てらっしゃい、
バチスト織りの衣装で、客間から、
お上品な天使連盟の役人のかみさん。
その女、こわごわ唇をめくってる、
女中が料理のページを繰るように。
おのぞみなら、ぼくが肉欲にとち狂い、
(それから空のように調べを変えて)
おのぞみなら、
非のうちどころなく優しくもなろう、
男どころか、ズボンをはいた雲にでも!
ぼくは信じない、花咲くニースの存在を!
ぼくの讃美をここで再び受けるのは、
病院のように病みついた男ども、
諺のように擦り切れた女どもだ。
「マヤコフスキー作 ズボンをはいた雲より」
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