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雨だ。
山陰ツーリング出発前に降って以来の雨だから、20日ぶりくらいの雨模様ということか。
日曜日の昼から雲が厚みを増し、ああ天気予報では今日は降らないとかいってたけど絶対降るな、と思ってたら、か細い糸のような雨が乾ききったアスファルトを濡らしはじめ。
夕方、夜半、夜中と、強くなったり弱くなったり。表情豊かな雨音の音色。
秋雨特有の、空気は湿り気を帯びているが、しかしヒンヤリとしている状態が、相変わらず心地よい。
秋の長雨の夜に聴きたい曲、なんてこと喋りだしたら、いったい何百曲出てくるんだろうか。
そんなこと思っていたら、久々にBrian Enoの「by this river」を聴きたくなってきた。
…んが、そのCDがない…おかしいな、確か持ってたはずなんだけど。相変わらず、誰かが家に遊びに来たとき、あげちまったか。
まあいいや。
この曲がメインテーマの「息子の部屋(邦題)」というイタリア映画があったな。
たしかカンヌかベネチアかのグランプリをとったと思うが…賞なんてものはつまらないシステムで決まるもんなのでどうでもいいや。
話のプロットとしては物珍しいわけでもなく、(一般的視点で)泣かせるようなシーンもないが、静かで淡々とした描写が心地よい。ある日突然家族を失った一家のその後の日々を淡々と綴るタイプのもの。イランの映画や、最近では韓国の良質な映画にも見受けられる…というか、こういうのはどこの国にもあるな。「家族の死をどう受け入れるか」というテーマはあまりにも普遍的だし。
Enoの「by this river」は、映画の終わりの方で流れるんだけども、過剰にウェットでもなく、しかし乾いてもいない雰囲気が、映画とよく馴染んでいたように思う。
おっと、そうだ、なんか音楽聴こうと思ってたんだった。
iTunesのライブラリを適当に見ていたら、久々に教授(坂本龍一)を聴きたくなったんで、「CHASM」を流す。
教授もまた秋の夜中に合っちまうんだな。デジタルノイズの持つ奇妙でwarmな癒し…とかいろいろ。
彼のアルバムの中には「あんたコレ絶対夢ん中で作っただろ」と確信の持てる曲が必ずいくつか入っている。
芸術家は見る(聴く)夢もアーティスティックなのだな。
俺は…あんましアーティスティックな夢見ないなぁ…もっとも、アーティストになろうと思ったことがないんでいいんだけど。そもそも、夢を見ても、ほとんど覚えてないという、非常に眠りが深いタイプである。
だが、ひとつだけ、ほかの人はあまり見ないらしい、連続性のあるようなないような夢を、忘れたころに見る。雨音を聞きながら寝入った時に見る確率が高い。
文章ではとても説明しづらいのだが、こう、オーロラのような、しかしもっとしっかりした色(光?)の束が次から次へと変化してゆく、という…。
iTunesに「visualizer」という、流している音楽のリズムとリンクするようプログラムが組まれた映像万華鏡のような機能があるが、自分の夢を現世の物体で説明するとするなら、あれが一番イメージが近いかなぁ…しかし自分の見ているのとはだいぶ違うのだが。
この夢は、現実世界での経験では見たこともない色が、それこそ「いろいろ」出てきて面白い。いわゆる「グランブルー」も夢の中で見た。まあ、科学的に言えば、本や映画で仕入れた知識を海馬が勝手にいじくり回しているんだろうが。
しかし楽しいことのあとには、あまり嬉しくないことが起こる。
この夢の最後は、必ず漆黒の闇に包まれる。
その闇の中心は、ブラックホールのような異様な引力を持っていて、たぶん近づくと吸い込まれ、そのまま別の世界に連れていかれそうな予感のする暗黒であり…そこに引きずり込まれてしまうと、二度と現世には戻れないような恐怖があって、そこから脱出しようともがいている…というところで、いつも目が覚める。
この夢から目覚めると、いつも「ああ、永眠せずに起きれてよかった」という安堵とともに、全身冷たい汗でベッチョリだ。
なんか今日の雨は、その夢を見そうな予感が。。。
明日、永眠せずに無事起きれるだろうか…心配になってきた;;
でも、あの夢でしか見れない色の世界は捨てがたいので、寝ることとしよう。
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雨の日に、ふと 聴きたくなる曲・・・ですよね
しかも、やはり「秋」・・・晩秋に似合うでしょうね
>By This River
2008/3/11(火) 午後 8:46
ほとんど独り言の与太記事に、コメント、TBありがとうございます。
晩秋の、大陸からの乾いた空気とともに聴くサウンドというのは、真夏の湿った空気や春先などに聴くサウンドとはまるで違う重みを伴って聴こえるように思います。
早くも晩秋を思う、春直前の今日この頃です。
2008/3/13(木) 午前 0:44
コメントから聴きたくなって、今聴いています。わたしもこの曲のエントリ書いてたなあと、ふと探してみたら2005年でした。はやいですね、年月は。私は自分の人生に晩秋を感じています。。
2008/3/14(金) 午前 2:09
本文でも書いているとおり、この音源、我が家ではいまだに行方不明のままです…どこ行っちまったんだろ(-_-;; カヲルちゃんのトシで人生晩秋モードかい。俺みたいなオッサンはどうすりゃいいんだよ〜(泣)というわけで、ついさっき36になりまちた。
2008/3/15(土) 午前 0:52