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ここ数日、ネット上で盛んにいわれているとおり、官民一体(政府、保安院、東電、マスコミ)となって、放射線量について詭弁を弄していることは、このブログでも書いた。
このことは、すでに様々な人が言及しているので、わざわざ拙ブログで書くこともないと思ったが、念のため記録に残しておく。
知っている人にとっては無駄な情報ではあるが、もしかしたら知らない人もまだいるかもしれないということもあり、一例を挙げておく。
先ほどの報道ステーションで、各モニタリングポイントの放射線の数値を伝えていた。
宮城か福島のどこかの街の数字で、「19.10マイクロSv/hour」という数字が観測された。
これを例にとり、この値が危険ではないかどうかを、御用学者に電話インタビュー。
御用学者は
「飛行機で東京とニューヨークを往復すると、200マイクロSv ですから、19.10マイクロSv/hour という数字はまったく問題ありません」
と答えた。
しかし。
冷静に考えると、問題ないはずがない。
「飛行機で東京とニューヨークを往復すると 200マイクロSv」を、時間あたりの数値に直してみる。
「フライトタイム.jp」によると、
出発便 [東京 → ニューヨーク] 約 12時間30分〜13時間
帰国便 [ニューヨーク → 東京] 約 13時間40分〜14時間20分
往復で平均して26.74時間(小数点第3位以下切り捨て)かかるということだから、
200マイクロSv ÷ 26.74(hour) = 7.48マイクロSv/hour
1時間あたりの被曝量としては、飛行機の方が安全ということになる。
仮に、東京とニューヨークを月に3回往復するような忙しい人がいたとして、その人の、飛行機を原因とする、1ヵ月あたりの被曝量は
200マイクロSv × 3(times) = 600マイクロSv/month。
仮に、先の「19.10マイクロSv/hour」の街で、放射能の濃度が下がらない場合、1日3時間、屋外で生活する人の1ヵ月あたりの被曝量は
19.10マイクロSv × 3(hour) × 30(day) = 1719マイクロSv/month
ひとりあたりの年間被曝量は、普通に生活していると 2400マイクロSv 程度らしい(資源エネルギー庁の資料による)。
この地点で2ヵ月生活するとどうなるか。
というわけで、「19.10マイクロSv/hour」という数字はかなり危険なはず。
放射線に関しては、報道ステーションに限らず、NHKや他の民放、新聞社まで、前記のような怪しい報道をしている。
上に挙げたような、小学生でもわかる計算式を、大卒ばかりのマスコミ関係者がわからないはずはない。
ということは、意図的に情報操作をしているということだ。
市民にパニックを起こさないためか。
風評被害を防ぐためか。
東電が民放などにとって大口のスポンサーだからか。
IAEAには、放射線数値の公開だけでなく、危険度についても、世界基準に照らし合わせて公開してほしい。
日本人は権威に弱いから、この際、権威を振りかざしてもらって構わない。
おそらく、大方の日本人は、官民一体となったワケのわからない情報より、国際的な権威であるIAEAの情報を信用することと思う。
政府、保安院、東電、マスコミは、あとで厳しく追及されるべき。
多数の一般市民の命を軽んじたのだ。
この責任は重大である。
特にマスコミ。
前々から事あるごとに言っていることだが、これを機に、「大本営発表」の時代から変わっていない記者クラブ制を廃止すべし。
原発が最悪の事態を免れたとしても、今後、食物連鎖による内部被曝という問題がある。
記者クラブ制が維持されていると、それすらもロクに報じられない可能性が高い。
形式だけの、食物の放射線スクリーニングの映像を撮って、適当なコメントをつけて終わり、みたいなニュース映像になるであろうことは、容易に想像がつく。
今、国の何割かが、機能を失った。
これを元に戻そうとするのではなく、新たな国を作るというくらいの、大胆な変革を望む。
ここで変革できなければ、その時こそ、この国は終わりだ。
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