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昨日…いや、もう一昨日か。
東京消防庁・ハイパーレスキュー隊の記者会見はよかった。
NHKのニュース内では途中で切られてしまったけど、後で再放送していた。
あまりカットせずにライブに近い状態で再放送したように見えるが、それは、この会見が良かったからだろう。
いつ、どこで、誰が、なにを、なぜ、どのように行動したかがとてもわかりやすく、好感が持てた。
それと、プレゼンや情報伝達の基本だけど、図版や写真を効果的に使うと、よりわかりやすくなる。
この消防司監という人は、そのあたりをよくわかっているな。
必要な情報を的確に伝えられると、人は安心する。
今回のような災害時などは特にそうだ。
この放水によって原発の危険が去ったわけではないけど、会見によって、一時的に安心した人は多いと思う。
そういう意味でも、効果的な記者会見だったのではないか。
頭が下がるのは、東京消防庁は、政府からお声がかかる前から、このような「最悪の事態」を想定し、事前にシミュレーションをしていたということ。
高濃度の放射線の中で、迅速に行動するにはどうするかなど、事前にすべて想定し訓練したという。
東京消防庁のやっていることは、危機管理の手本。
政府も保安院も東電も「最悪の事態」なんかハナから想定していないから、対応が後手後手。
保安院なんか、屋内待避を指示してから何日も経って、「外出時の注意事項」についてお触れを出す始末。
笑えたよ。
同時に情けなくて泣けてきたよ。
そんな状態であるから、今の日本は、東京消防庁に任せた方がいいのではないかと思えたくらいである。
しかし、この手柄を、石原慎太郎が鬼の首取ったみたいに吹聴するんだろうと思うと、ちょっと思いやられたりするが。
「ヘリ放水作戦(焼け石に水作戦ともいう)」とか「機動隊の放水車作戦(これ冗談だろうと思った。デモ鎮圧用車両だろう)」とか、思考停止した官邸の作戦は、自分も含めて、当初から疑問に思う人が多かったろう。
自衛隊も警察も身を賭したはずだが、素人目にも効果は薄いように見えた。
海外メディアは失笑を禁じ得ない雰囲気で「決死の放水」と伝えていた。
誰もが「海水をくみ上げてハシゴ車みたいので連続放水できないか」と思ったんじゃないか。
自分もそう思ったんで、ネットで検索したもの。なぜそうしないのかと。
実際、知恵袋なんかでも、この質問は多かった。
真相は、どうも「縦割り行政」が邪魔をしたことと、思考停止に陥った官邸が、消防庁に要請することすら思いつかずアイディアに窮し、むりやりひねり出したのが、「ヘリ作戦」と、「機動隊の放水車作戦」だったらしい。
首相が、「今できることで、とにかく何かやれ」と指示を出したらしい。
菅さんは東工大出だったと思うけど、まるでダメ男であることが判明した。
最初から東京消防庁に要請してればよかったんだ。
消防庁の会見の最後の方で、隊長の一人と消防司監が、言葉に詰まり、涙ぐみながら、隊員やその家族への思いを語ったのは、人々の記憶に残るだろう。
言葉に詰まっているうえに「(隊員の)家族に申し訳ない」みたいなことを言ってるから、実は、記者会見で発表された数値より多い放射線を被曝しているんじゃないかと勘ぐったりして、こっちまで目汗をかいてしまった。
半分壊れてしまったこの国だけど、この国で生きていこう。
あなた方のおかげで、そんなことを思いました。
ありがとう。
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