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先日、久しぶりにrockin' onを買った(7月号)。
表紙で、非常に大胆な誤植(スペルミス)をやらかしていますな、しかも2箇所(笑
本屋で笑っちまったぞ。
歴史的なバンドの名や神と言われるギタリストの名なんだから、編集部の誰か気付けよ、ほんと。
昔、zeppelinのCDかなんかで、音楽好き小僧なら誰しも知っているキメのセリフ「to be a rock and not to roll」が、歌詞カード上で「to be a rock, natural」と誤表記されていたことがあって、脱力したことを思い出した。
で、久々のrockin' on。
中高生の頃はよく買ってたけど、最近は年に2回くらいしか買わなくなったな。
いつの間にか定価650円。広告少ないんだからしょうがないよな。
俺らが買ってた頃は、ブート屋の広告が死ぬほどあったもんだったけど。
今回は「1969年特集」だってさ。
いつだったか、rolling stone誌で「20世紀のロックアルバム100選」ってのをやってた時にも思ったけど、rockの名盤というと、ほとんどが60年代〜70年代。
自分が思春期を過ごした時代は80年代だが、当時の音楽シーンには、イノヴェイティヴな動きはあまりなかった。
ムーヴメントでいえば、スタカンあたりの、ニュー・アコースティック系と呼ばれるもんがあったりもしたけど、「ムーヴメント=社会現象(ファッションその他)にまで発展したもの」であるとするならば、ニュー・アコースティックをムーヴメントというにはちょいと過大評価に過ぎる。ニュー・アコースティックったって、元ネタは60年代だったりするし。だったら元ネタ聴いた方がより理解が深まるよな、なんて思い、中高生の頃、自分が生まれる前の60年代の音ばかり聴いていた。
80年代後半〜90年代に入って、シアトルからグランジ、英国からレイヴというムーヴメントが極東の国にも伝わってきて、ようやっと、自分の生きている時代の音を聴きたいと思うようになった。
古い音楽もいいし、普遍的なものもたくさんあるけれど、やっぱり今に生きているんだから、今のもん聴きたい。
まあ、そうは言っても。
ポップ・ミュージックの流れそのものを知りたいという探求心みたいなのは実に普通の欲求であし、昔のものを聴くことによって今の音楽とどう結びついているか、みたいな興味を持つのもあたりまえのことだし…というわけで、古い音楽にもいまだに興味がある。
今回、rockin' onを買ったのは、1969年という端境期であることもあるんだけど、その当時、すごいスピードで進化していたポップミュージックシーンを、現地の英国でリアルタイムで体験していたピーター・バラカンのインタビューが載ってたから買ってみた。
1969年から40年経つ。
俺みたいな、その後に生まれた世代が1969年の音楽シーンなんてものを語ると、妙に神格化してしまったり、知りもしないくせに適当なこと言って話を歪めたりしてしまいがちだけども、やっぱりリアルタイムで経験していた人の意見というのが一番面白いし信頼がおけると思う。
で、バラカン氏のインタビュー。
…ちょっと拍子抜けだったかな。
1969年に生まれてもいなかった自分からすれば、あのムーヴメントの中で生きていた人から、「69年当時、ワイト島のフェスとか、別にそんなに騒いでなかったように思うけど」とか言われてしまうと、ちょっと脱力する感もある。
が、逆にリアルにも感じた。
日本でも、よく「ビートルズ世代」とか括ったりするけど、そんなコトバも、当時を知る人たちに聞くと、後世のマスコミによる捏造だという意見が多い。そういうのと似ているのかな、と(ビートルズ好きなんてのは学校とかでクラスに2〜3人いればいいほうだったそうだ。武道館のコンサートの時だけ、ワイドショー的な報道が功を奏してか、異様に盛り上がっらしい)。
それに、バラカン氏だって当時18歳の少年だったわけで…18歳くらいだと、まあ、あんまし体系化して音楽を聴くようなこともないだろうし、情報源も今よりずっと少ないわけだから、名盤だらけの1969年の音楽を、結構漠然と聴いてた、っていうほうがむしろ自然かもしんない。
ピーター・バラカンという人がどういう人なのか、全然知らなかったんだけど、「大学行ってた」という発言でアッパーな階級の人であることがわかったのと、「プログレが嫌い。ツェッペリンも嫌い」というので音楽の趣向も大体わかった(笑)。意外に多いよな、そういう人。ちなみに俺は「ヘヴィ・メタル」が苦手(だけどハードロックは好き)。
1969年といえば、eaglesのhotel californiaの歌詞も外せないような。
「ホテル・カリフォルニアに来てみたら、“自らの企みによって囚われの身になった宿泊客”が毎晩着飾ってパーティをやっていた/ボーイにワインを頼むと“お客さん、そんなspiritは1969年以降置いてませんぜ”とたしなめられた/そこから逃げだそうとするものの、“チェックアウトは自由ですが、お客さんも永久にここを離れることはできませんよ”と守衛に言われ、自らも囚われの身であることを知った」
…要約すると、こんな歌詞だったか。
このアルバムが発表された1976年当時的な解釈をすれば、「ウエストコースト幻想の終焉」(ベトナム戦争も終わったし)。
巨視的に、普遍的に捉えるならば「アメリカン・ドリームとアメリカ時代の終末(の予言)」。
ポップな曲のせいか、耳障りのいい音だけが広まってしまっている感のある曲だが、詩はプログレっぽく、重い。
っていうか、今ふと思ったんだが、eaglesは、1stアルバムの「take it easy」から、ラストアルバムの「sad cafe」まで、メドレー状態で通しで聞くと、結構いろんなメッセージを含んでいるんじゃないか、などと思った。
だって、take it easyの歌詞とsad cafeの歌詞って、ホントに同じバンドが書いた曲なのかよ、ってくらい違うじゃん。正反対だもの。
つまり、eaglesという存在の変貌そのものが、ウエストコーストの終焉を具現化している、ということだな。
結構深いな、eagles。
よし、久しぶりに聴いてみるか。
しかし。
ウチのCDの棚のどこを探しても、eaglesの音源がないときたもんだ。
eaglesとか、beatlesとか、dylanとか、そういう基本的なアイテムって、自分で買った記憶があまりない。誰でも持ってそうなアルバムは、ほとんど借りてダビングで済ませてた。中高生の頃はブートに金を割いてたから、正規版ってあんまし買わなかったんだな。
しょーがない。新たに買いそろえるか…
でも、過去に一度聴いた音源を、今再び買いあさるってのも、なんか複雑な気持ちだ。
誰かに貸してもらお(汗
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