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菅内閣が発足してからというもの、ロクなことがなかったが、浜岡原発の停止要請については、率直に支持する。
電力不足は経済に大きな影響を及ぼすことは間違いないが(といっても火発や関電からの融通で対応できるようだが)、人命には変えられない。
ある意味当然の決断だが、様々なしがらみや圧力を考えると、まっとうな判断といえる。
支持率回復のための手段だとしても、とりあえず評価。
東日本大震災に似ているといわれる、1000年以上前の貞観三陸地震の後、相模・武蔵地震、仁和南海地震と立て続けに(といっても9年おきだが)大地震が起こったらしいことを考えれば、妥当な決断。
素人目線ではあるが、今回の地震での日本列島の、水平方向の地殻変動や、垂直方向の地殻変動や、地震後の地殻変動を見ると、列島全体が歪み、他のプレートや活断層に影響を及ぼしているようにも見え、これから地震の活動期に入ってゆく可能性も否定できないように思う。
また、2004年のスマトラ島沖の大地震は記憶に新しいが、同じ震源域(といっても1000kmにわたるが)で、毎年のようにマグニチュード7〜8クラスの海溝型地震が発生している。
スマトラ沖よりより複雑に入り組んだプレート構造を持つ日本列島でも、同じような事象が発生しないとは限らない。
浜岡は、フォッサマグナの西端に位置する上に、近辺に活断層が数本走っているという。
かつ、想定される東海地震の震央に位置する。
浜岡が福島の二の舞になったら、風向きからして、首都圏は完全にアウトである。名古屋も危ないかもしれない。
東名高速も新幹線も使えなくなる。
福島の事故は深刻ではあるが、不幸中の幸いだったのは、原発が陸の東端といってもいい場所に存在したということ。
その意味では、浜岡以外の原発も、熟考すべきなのかもしれない。
さて。
ここ2週間ほど、ネット上を飛び交っているホットなニュースといえば。
福島原発3号炉は、やはり水素爆発ではなく核暴走(即発臨界)だった、という件。
あの爆発はどう見ても1号炉とは違う(=水素爆発ではなさそう)ことは、素人目にもわかる事象であった。
私はあのニュース映像を見て、すべての荷物をまとめ、脱出体制に入った。
西日本の、マンスリーマンションみたいなところへしばらく移住しようかと。
結局、脱出しなかったが、今思えば、その時、逃げておけばよかったと思う。
3号炉が核暴走(即発臨界)であったかどうかの議論はともかくとして。
大手メディアでは報道されていないようだが、ウラン、プルトニウム、ストロンチウムなど、かなり危険な核種が、グアム、ハワイ、アラスカ、カリフォルニアで検出されたもよう。
遠く離れた海外でこの数値ということは、3月の東京は推して計るべし。
日本では、高崎(群馬)の、軍縮・不拡散促進センター(CPDNP)のこのようなデータもある。
半減期が短い核種(ヨウ素135は6時間程度)に注目してデータを見てみると、何が起こったのか、素人でもある程度の推論ができるであろう。
もうすでにいくらか被曝している身ではあるが、今でも、西日本へ移住することを考えていたりする。
理由は単純。
東京では、水道水や空間放射線量は減ったが、食材(今のところ野菜)が微妙。
近所の食料品店やスーパーでは、危ない食材を「被災地応援セール」などと称して販売している。
この食材を買わない人は、被災地への思いが足りないかのように錯覚させられる売り方に違和感を覚える。
やみくもに北関東産の食材が危ないとはいうつもりはないが。
今、市場に出回っている食材のいくつかは、この国独自の怪しげな「暫定基準値」はクリアしているが、EUの乳幼児の基準値や米国の輸入基準値と比較すると、はるかに上回っていたりする。
残念ながら、それは事実。
調べればすぐにわかること。
何の心配もせずに食材を買いたい。
それだけで、西日本へしばらく移住する価値がある、と私は思う。
とか言いながら、結局、東京に居残りそうだけど。
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ビンラーディンが射殺された、と。
本当にビンラーディンなのか、写真を見て確認しようとしたが。
思いとどまった。
遺体にも尊厳がある。
その意味で。
ムスリムである彼を水葬にしたのはまずかろう。
アルカイダの遺体奪回攻撃を避けるためだとか、土葬した場所が新たな聖地化するのを避けるためだとか、理由はいろいろあるだろうが。
テロというのは、こういうことの連鎖の結果。
ビンラーディンの死は、結末の発端。
そのように思えてならない。
…などと書いたものの。
遺体は本当にビンラーディンだったのか?
アメリカのやることは、どうも胡散臭い。
ひとつだけ言えるのは。
ここ10年、アメリカはビンラーディンを利用してきたが、その必要がなくなり、デメリットの方が多くなった、ということだろう。
用がなくなったから消す。
アメリカ人はそれを「正義」と呼ぶ。
その言葉に違和感を感じるのは私だけではあるまい。
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一連の悪夢から、1ヵ月と少し経過。
直接の被災地ではないここ東京では、帰宅難民、出勤難民、電力不足、物資不足、空気の汚染と水道水の汚染(原発近辺に比べれば相当微量ではあるが)、などがあったくらいで、東北に比べれば、たいした被害はない。
普通の地震災害なら、1ヵ月も経てば、直接の被災地以外は落ち着いてくる頃だが。
今回はそうもいかない。
かなり大きな余震が頻発。
まあ、余震自体は、ここ東京では震度4とかだから、別にどうってことはない。
問題は、東北各地の原発。
宮城沖の余震(余震でM7.4とかカンベンしてもらいたいが)では、東通や女川のバックアップ体制の脆さが、浮き彫りになった。
女川は震源に近いからという多少の言い訳はできるだろうが、東通は震度5弱(当初は震度4だった。この数字の変化については穿って見ることもできる)である。
その程度で「通常電源・予備電源ともに喪失」というのは、地震大国の原発施設として、根本的にまずいのではないか?
つまり存在してはいけない施設ということ。
この国の今の管理体制では、原発は無理、ということが、はからずも露呈。
落ち着かない理由その2。
福島第一。
これ、ちょっと手詰まり感が否めないと思うのだが。
炉にいくら水を注入しても、水位は上がらず、燃料棒の66〜75%くらいしか入らない。
つまり、圧力容器は穴か亀裂があって壊れている。
保安院のオッサンに言わせると「穴が開いているようなイメージ」ということらしい。。。
…どうもこう、わざとこちらが失笑してしまうような言い回しを選んでいるとしか思えないが。
穴にイメージもへったくれもない。
「穴」は「穴」である。
格納容器(あるいは圧力抑制室)も、穴か亀裂があって壊れているのは、あちこちに漏れ出している高濃度の汚染水から類推できる(圧力容器から復水器へつながる管から漏れているとも考えられるが)。
しかし、穴が開いているからといって、水の注入をやめる(冷却をあきらめる)わけにはいかない。
毎日500トンの水を炉に注入するわけだが、基本的にすべて汚染水となって、日々、漏れ出しているのが現状。
一次冷却系の汚染水がジャンジャン漏れ出すというのは、相当深刻なこと。
汚染水の貯蔵施設(新設分含む)は、8万トン。
これは半年弱で満タンになってしまう。
メガフロートで回収できるのは1万トンらしいが、これも20日で満タンになる。
(汚染水が地下の土壌に吸収されてしまう分もあるだろうから、こんな単純計算にはならないであろうが)
ロシアが汚染処理施設を提供するというニュースがあったが、それをもってしても、日々の汚染水の7分の1(1日70トン)しか処理できない。
1日、430トンの汚染水が発生する。
単純計算であるが、210日(7ヵ月)で、既存のすべての汚染水貯蔵施設がすべて満タンとなる。
しかし、7ヵ月ですべてが終わるだろうか?
それまでに、本格的な汚染処理施設を仮設するなりしなければならない。
このへんのビジョンはどうなっているのだろう。
汚染水は、溜めておけば、半減期の短いヨウ素131などは、7ヵ月で相当減る(分もある)が。
大気中ではあまり検出されない(であろう)、コバルト、プルトニウム、ストロンチウム、テクネチウムなど、半減期が長めの核種が、汚染水には含まれている。
こういった高濃度の汚染水を、再び海に垂れ流すのは、相当にまずい。
循環式の冷却システムを新たに作るか(既存のシステムは、仮に電気が通っても壊れているのではないか?)、毎日500トンの汚水を処理できる施設を作るか。
そういう構造物を、そんな簡単に作れるものなのか。
などと考えていくと、なんとなく手詰まり感がある。
それに。
そもそも、作業員の数が足りなくなるような気がする。
一人当たりの被曝量を250mSvまで引き上げたとしても、一体何人の作業員が必要なのか、その頭数は確保できているのか…とか。
そういう見通しは立っているのかどうか。
さて昨日、保安院から「今回の事故は、INESのレベル7に相当する」という発表があった。
これを受けて、テレビの御用学者は、「福島第一から出ている放射性物質は、現状ではチェルノブイリの10分の1程度だから、チェルノブイリより影響は小さい」などとお気楽なことを言っていたが。
今後数年間、炉や建屋に人が近づけるようになるまで冷やし続けることを考えれば、人跡未踏のチェルノブイリ超えも当然視野に入るのではないか。
チェルノブイリは、一つの炉が爆発しただけだが、福島第一は、3つの炉が極めて深刻な状態であり、使用済み核燃料プールも露出(水は入っているが覆いがないうえに燃料棒損傷)しているという状態を考えれば、まだまだ危険であると言えまいか。
爆発して、瞬間に大量の放射性物質を成層圏まで吐き出し、多くの作業員を犠牲にして、半年ちょっとでむりやり収束させたチェルノブイリ。
ダラダラと放射性物質を吐き出し、炉は不安定なまま安定しているが、見通しがまったく立たない福島第一。
事故が収束していない現在、単純な比較はできないが、福島第一がチェルノブイリを追い越さないようにするための具体的なプランが示されないので、今のところなんとも言えない。
というわけで、福島第一は「今はチェルノブイリの10分の1」だが、今後の展開によっては、それを超える可能性も孕んでいるということ。
我々は、今後数年間にわたって、落ち着かない毎日を過ごさなければならない、ということだ。
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以下、読売新聞の記事から転載。
※ ※ ※
放射性物質拡散予測、気象庁に公開を指示
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の拡散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していなかった問題で、枝野官房長官は4日、気象庁に公開を指示した。
ドイツなど欧州諸国の気象機関は、各国の気象機関が観測した風向などのデータに基づき、独自に拡散を予報し、サイトで公開している。噴火時の火山灰や、黄砂の飛散予測と基本的には同じ仕組みだ。
気象庁は、情報発信は原子力災害対策本部に一元化されているため、独自には公表できないとしていたが、枝野長官は記者会見で「少なくとも隠す必要のない情報。誤解を生まないよう十分説明し、公表すべきだった」と述べた。
日本には原子力事故時に放射性物質の飛散予測を行う『SPEEDI(スピーディ)』というシステムがあるが、政府は、日々予測を速報するこの情報も公開していないため、原子力関係者らが批判している。
※ ※ ※
以上。
*補足:他の記事によれば、気象庁は、放射性物質拡散予測を、毎日IAEAに報告していたと言われている。ドイツなどの気象機関は、日本の気象庁のデータを元に、予測図を作り、公開しているという。
この記事を読んで、失笑を禁じ得ないのは私だけではなかろう。
「今さら公開することに何の意義が???」という話である。
思い起こせば。
原発事故の初期の段階、1号炉が水素爆発したのは、夕方の15:30くらいだったように記憶している。
あの中継映像を見た誰もが、一瞬ギョッとしたのではかろうか。
しかし、その後の政府の対応が、どうしようもなかった。
保安院が会見をやるのやらないの延期するの、官邸と摺り合わせするのなんのかんのと、ワケのわからない時間が数時間流れ、5時間後くらいに、やっと官房長官が会見したように記憶している。
官房長官会見も「爆発的事象」とか、役人的なボカシ言葉を使ってたので、この時点で、大本営発表を見ることは時間のムダである、ということがはっきりと判明。
以降、必要な情報はネットで自分で調べる、というふうに、私を含め、多くの人がシフトしたのではないかと思う。
いろんなサイトがあるが、情報が集約されているという点で、
がとても見やすいと思う。
私は、このサイトを見つけるまでは、それぞれのデータをバラバラに入手していて、いろいろと面倒だったが、それがほぼ解消された(知りたい情報のすべてが網羅されているわけではないが)。
多くの人が利用しているのではないだろうか。
各地の大気の線量、水道水の汚染、原子炉のモニタリング数値、海の汚染…など、すべてグラフ化され視覚的にわかりやすい。
ついでに、官房長官が “今さら” 気象庁に指示した「放射性物質の拡散予測」、これについても、ドイツ、オーストリア、英国、ノルウェーの気象機関へリンクが張ってある(どういうわけかフランスIRSNがないが)。
というわけで、官房長官殿。
もう遅いんですよ、今さら。
すでに多くの人は、とっくの昔に、前掲のようなサイトなどを見て、各自情報分析し、対策をとっている。
大本営発表(政府・マスコミ・東電・保安院)の言うことなど、もはや誰も聞いていない。
気象庁が放射性物質拡散予測を公開することに、多少のメリットがあるとすれば、PCを使えないお年寄りなどにとっては効果があるだろう。
が、人々が知りたかったのは、原発が不安定な時期、放射性物質が多く漏洩していた時期の拡散予測であって、比較的安定状態(安定して不安定、とでも言うのかな)にある現状の拡散予測は、あまり意味がない。
原発が安定してきた今だからこそ、政府は公開を指示したのだろう、という穿った見方もできる。
仮にそうだとすれば、実に姑息な手段と言わざるを得ない。
政府への不信感は募るばかりである。
さて、各国の気象機関の予測データを見ると、明日から2〜3日、放射性物質は、広く西日本〜北日本へ飛散するもよう。
かなり拡散し薄まると思われるが、金曜日は全国的に雨という予報もあり、原発から漏れている大気への放射性物質の量が減っているとはいえ、また各浄水場の放射性物質の数値が多少上がるのかもしれない。
ただ、前回の雨と違うことは、今回は、各家庭、備えがある程度万全であろうということ。
セシウム134や137を防ぐことはできないが、ヨウ素131については、被曝を最小限に抑えることができる。
これからしばらくは、放射線と向き合って生活しなければならないのが現実。
ネットで情報を仕入れて、各自、自衛するよりほかはない。
政府は何の役にも立たないのだから。
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義援金が、赤十字だけで数百億集まったらしい。
義援金、か…。
なかなか、難しい問題を孕んでいるな。
阪神の震災の時。
当時の自分は、安月給の会社を2年そこそこで辞めたばかり。フリーター生活。独り暮らし。
震災は1月だったが、3月にはアメリカを長期旅行するということで、余剰金はほぼないに等しかった。
しかし、まるで戦場のようなあの光景が脳裏から離れず、自分にできることは金を出すことくらいしかできないと、赤十字に義援金を送った。
あの当時の自分としては、1万円(セコッ -_-;;)は痛かったが、金はまた稼げばいい。
だが、赤十字に託した義援金は、そのまま被災地および被災者へいくわけではない、ということを、しばらく経ってから知った。
義援金が、被災地で、あったかいメシや生活必需品、医療品などに直接使われるのだろうと思っていた自分が無知であった。
義援金は、被災者に分配するのに、かなりタイムラグがある。
公平・平等に分配するため、集計や被害状況のチェックに時間がかかるのだという。
(阪神・淡路の時は分配額に不公平感があったようにも記憶している)
最近は、幸いにして「支援金」という考え方が一般化してきた。
知らない人はググってみてほしいが、義援金より、もっと直接、被災者に届くしくみ。
もちろん、これにも問題がないわけではないが、災害の初期段階においては、義援金よりもずっと効果的。
「義援金」は、あとで送っても十分。
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