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美容院のホームページを作ってみて感じたクーポンサイトの功罪について。
「一度来てもらえればうちの良さを分かってもらえるのだが...」
知られざる優良店があってもそれを簡単に知る術、知らせる術がなかった時代には、無料クーポン誌はそれらの事業者と消費者との出会いを提供する媒体として大変ありがたいものだった。だからこそ今日のクーポン誌、クーポンサイトの隆盛がある。
一方、消費者の支持に支えられてそれらの情報提供業者が多量の情報が提供できるようになり、同時に消費者もそれらの情報をネットを介して簡単に得られるようになるにつれて、その影響力は急速に強大になっていった。その結果、「いい場所にさえ開店すれば、あとは上手に広告すれば、クーポンさえ乱発すれば並みのクオリティでも千客万来!」というような状況が起こり始めた。零細業者でも払える金額、たとえば月額50万円を払えば、クーポン業者の検索ページの上位に表示され、消費者はそこに表示された情報を見て来店するといた具合である。
問題は、クーポン誌やクーポンサイト内の掲載順位や大きさは、その店の実力ではなく支払う金額によって決まっているということである。事業者は、店の立地や調度品、広告の露出度は金で解決できるが、調理人や美容師の技や心使いまでは金では簡単に解決できない。マーケティングはできてもクオリティがついていかない。にもかかわらず繁盛するのである。これは紛れもなくフェイクである。
もうひとつ心配なことは、消費者がこのようなフェイクを支持した結果として、クオリティの高い仕事をしている誠実な事業者を駆逐してしまう結果になってしまわないかということである。誤解を恐れずに言わせてもらうならば、このようなフェイクなど必要のない一部の一流業者と、フェイクが上手な三流業者しかいなくなって、愛すべきお隣の二流の優良店がなくなってしまうのではないか。
ええ、一般人ですから一流には縁がありません。でも、知られざる“二流”の優良店は大切にしたいと思います。
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Googleの検索表示順位の上がり下がりに一喜一憂した自身への自戒を込めて書いています。大切なのは、フェイクではない仕事のクオリティであり、それを伝える努力だと。
なお、Googleなどの検索表示順位については、広告として表示されるものは別として、お金を払って順位を上げることはできないとのことですので念のため。
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